娘が2歳だった頃の話です。突然、娘に鼻詰まりのような症状が出始めました。娘の鼻を確認してびっくり! 娘がとった予想外な行動により、一歩間違えたら大変なことになっていた体験です。
風邪ひいた? 鼻が苦しそうな娘
ある日。突然、娘に鼻詰まりのような症状が出始めました。娘は当時、体が弱く、よく熱を出したり風邪をひいたりしていたので、その時は「また風邪かな…」と、思っていました。
日曜日だったこともあり、病院も開いていないので次の日を待つしかありませんでした。娘は、熱はないものの、いつもの元気がなくなり、昼寝中も「ンゴゴゴ…」とイビキをかいて苦しそう。私は「ひどくなったらどうしよう…」と、とても心配でした。
「鼻の中が腫れているのかな」と、寝ている娘の鼻の穴の中を覗いてみると… なんと、片方の鼻の穴を何か大きな物が塞いでいたのです! その時は、それが何か分からず、私は「これは明日まで待ってられない! 早く取り除いてあげないと!」と思いました。
鼻の穴につまっていたのは?!
意を決して、小さいキーホルダー型の懐中電灯で照らしながら、ピンセットで取ることにしました。そっとつまんで引き抜いてみると、なんと、娘の鼻の穴よりはるかに大きい、直径3cmほどのちぎれたスポンジが、ポンっと取れたではありませんか!
取れたと同時に、娘もびっくりした様子で目を覚まし、鼻詰まりはすっかり治ったようでした。娘に
「このスポンジはどこらから取ったの?」と、聞くと
「イチゴのクッションが破れちゃったの」と、上目遣いでイタズラをした後の表情に…。
どうやらクッションの一部がほつれてしまい、そこから中のスポンジをむしり取り、自分で鼻の穴に詰め込んだよう。恐らく、私に怒られると思って黙っていたのでしょう。
優しいおばあちゃんからプレゼント
実は、このイチゴのクッションは私の母がプレゼントしてくれた物でした。
2歳の誕生日を目前にしたある日、私と実母と娘の3人で、買い物に行きました。おもちゃ屋さんの入口に飾ってあり、娘が泣いて欲しがったのは、イチゴの形をした大きなクッション! 直径50cmほどもありました。当時、妊娠中だった私は、持ち帰るのも負担で、なんとか娘をなだめて帰りました。。
でも母は、そんな娘の様子を見てかわいそうに思ったのでしょう。その後、もう一度おもちゃ屋さんに行き、「かわいい孫の誕生日に」と、クッションを買ってくれたそうです。
娘はクッションを受け取ると
「わぁ~!」と、大喜び。家にいる時は、必ず大きなクッションをヨタヨタ抱きかかえて歩き、座ったり寄りかかったり、誰にも触らせたくない様子。他のどのプレゼントよりもお気に入りでした。
このクッションが、まさか引き金になるとは思いもしませんでした。
中身を知って大笑い
「なんでスポンジを鼻の穴にいれたの?」と、娘に聞いても
「わかんない…」と、理由は謎のままでした。
私はホッとしたのもあり、娘の行動がおかしくて大笑いしてしまいました。クッションのほつれを直した後、娘が遊んでいる時は今まで以上に目を離さないよう心がけました。
その後も、小学生になるくらいまではクッションを使ってよく遊んでいました。あれから何度かほつれを修正し、次第に当時のボリュームもなくなり、変色してしまったイチゴのクッションは、今でも娘の部屋に置いてあります。
娘は今は成人して、当時の出来事は全く覚えてないそうです。
今でも家族の笑い話になっていますが、一歩間違えたら大変なことになっていたかもしれません。幼い子どもは少しでも目を離すと予想もしない行動をとるものですよね。皆さんも気を付けてくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター / milk)