福岡県を中心にライブハウスシーンの最前線で活動する青春パンクロックバンド「THE FOREVER YOUNG(ザ フォーエバー ヤング)」のベースボーカル、クニタケ ヒロキさん。“アツい”ライブパフォーマンスで支持されるクニタケさんが、初めての弾き語りソロEP「夢幻(ムゲン)」を9月2日にリリース。収められた楽曲への思いや出身地・福岡県小郡市について聞きました。
「待ってくれる人のために歌う」(クニタケさん)
-いつもはバンドでどんな音楽を? 「青春パンクロック」といわれています。ですが、それをやろうと思ってやっているのではなく、影響を受けてきた音楽の中に「青春パンク」があって、ライブをする時に自然とそんな表現になっているのではないかと思います。 -今回、ソロで弾き語りEPを出したきっかけは? 元々周りの人に「声がいいから弾き語りをやってみたら」と言われていました。ギターが弾けなかったので練習をして、バンドで弾き語りの曲をやってみたら自信がつきました。それからソロでも(CDを)出したいなという思いがずっとあって、今回リリースすることになりました。
-EP「夢幻」はどんな作品ですか。 今年のコロナ自粛中に、それまで忙しくてできなかったことをやってみたり、これまでの人生を振り返ったりしました。夢がかなっていることもたくさんあるのに、それらを通り過ぎてきている現状が、不思議だなと思いました。日常も同じで、何げない予定や特別な日に向けてみんな日々を頑張りますよね。でもその日を過ぎたら全て過去になるので、幻になる。人間ってそのループでずっと生きているなと感じました。夢は幻に変わって、また出てくる…それを表現したくて「夢幻」にしました。 -曲名「俺はもうどうなったっていいよ」に込めた思い。 コロナで音楽活動がストップした時に、SNSで弾き語りの動画をアップしたら、「泣きました」「これでまた頑張れます」などすごく反響が良くて、自分も涙が出るくらいうれしかった。待ってくれる人のためなら、もう俺どうなってもいいな、どうなっても音楽続けていけるなと、そんな気持ちからこのタイトルを付けました。
-「小郡駅2」は、バンドのアルバム「聖者の行進」(2018年)に収録されている「小郡駅」の続編? そのつもりです。「小郡駅」もですが、故郷の友達のことを歌っています。友達の中で1人くらい、この曲を聴いて仕事を頑張れたり、泣いてくれたりしたらそれでいい。友達には「作詞のストライクゾーン狭すぎ」とよく言われますが(笑)。 -中島みゆきさんの「糸」をカバーした理由は。 もう脱退してしまったギターのメンバーと一緒に、友達の結婚式でよく歌った曲なんです。今回「1人でも弾けるようになったぜ」と伝えたいですね(笑)。僕にとっては友達や故郷とつながっている曲でもあります。
-ソロ作品をリリースしてメンバーの反応は? 素直にいいねと喜んでくれました。実は勝手にソロでの楽曲制作を始めたので、メンバーには「バンドを捨てて…」と言われるかと思っていましたが(笑)、みんな応援してくれています。 -小郡市のおすすめの場所は? いっぱいあるんですけど、居酒屋だと歌詞にも書いた「小郡 たいこう」。ずっと昔からお世話になっています。焼き鳥がおいしいうえに、多分福岡県内で一番安いんですよ!
-今後の活動は? ラーメンが大好きなので、ソロで各地のうまいラーメンを食べつつライブを巡るという、その名も「クニタケ ヒロキのらーめん弾き語り旅」を予定しています(笑)。ライブの予定はバンドの公式サイトでチェックしてくださいね!
くにたけ・ひろき
1985年生まれ、福岡県小郡市出身。THE F OREVERYOUNGのベースボーカル。趣味はプロレス観戦、ラーメン店や居酒屋巡り。ソロE P「夢幻」は、CDをSTEP UP RECORDS(ステップ アップ レコード)オンラインショップやライブ会場で販売、音楽配信サービスiTunes、Spotifyなどから配信中。