皆さんは子どもの胎内記憶を聞いたことはありますか? 今回は、わが家の双子の娘達が、3歳の時に急に話し出した胎内記憶のことをお話します。毎日けんかばかりの2人が、なぜかその日は朝から仲良し。一緒に公園へ行くと、急にとった行動とは?
けんかばかりの双子
当時3歳だった双子の娘達は、けんかばかり。朝起きてすぐから、夜寝るまで、ずっとけんかしていました。娘達に
「ママ〜! Aちゃんがとったー!」
「ママ、Bちゃんがたたいたー!」と、四六時中呼ばれて、私は常にイライラ。双子なのになんでこんなにも仲が悪いのか不思議で仕方なかったし、悲しくもありました。
突然語り始めた胎内記憶
そんなある時、保育園がお休みで、天気も良かったので、公園に遊びに行くことにしました。娘達はめずらしく朝から仲良し。2人ともルンルンで近くの公園に到着しました。
到着するなり2人は、手をつなぎながら滑り台に直行。滑り台は丘に設置されていて、全長が30mもあり、幅が広く、3歳の娘達だけで滑るには少し難易度が高いものでした。
「Aちゃん、Bちゃん、ママも一緒に滑ろうか?」と聞くと
「ママはこないで! すべったことあるから大丈夫!」と言われたので、そばで見守ることにしました。
ですが、滑ったことがあると娘達は言うけれど、この公園の滑り台は滑ったことがないはず。不思議に思いながら見ていると、2人で手をつなぎながら滑ってきたのです。手をつなぎながら滑り台を滑るのは危険だと思い、すぐに
「Aちゃん、Bちゃん、おててつないで滑るのは危ないからだめだよ」と注意しました。すると、娘達からは想像もしていなかった言葉が出てきました!
驚きの言葉とは?
娘達は声を合わせて
「お空からママのお腹に入るときも、2人で上手にすべってきたから大丈夫なの!」と自信満々に私に言ってきたのです! 私がびっくりして何も言えずにいると、そばに居合わせた知らないおばあさんが
「2人とも、お腹に来る前から一緒だったんだね。すごいね~!」と声をかけてくれました。
娘達は
「うん! AちゃんとBちゃんは、ママとパパに会いたくて滑り台がんばったの」
「Aちゃんが、Bちゃんのこと待っててくれたの!」と得意げに話してくれました。
私は、娘達の言葉に涙。そばにいた知らないおばあさんは、優しい顔で微笑みながら
「こんなこともあるんだね、本当に子どもは神様からの贈り物なんだね。感動をありがとう」と言って去って行きました。
その後、娘達はママのお腹の中が狭かったこと、2人でお腹の中で遊んだことを目をキラキラさせながら、声を合わせて教えてくれました。私は、ただただ感動して涙が止まりませんでした。
胎内記憶は私のお守り
娘達の胎内記憶は、初めての子育てで疲れ切った私の心を癒してくれました。
そんな娘達ももう9歳。今でもけんかばかりですし、生意気ざかりで私に口答えばかりします。イライラすることもしょっちゅうですが、娘達にイライラしてしまった時は、娘達が教えてくれた胎内記憶を思い出して癒されながら頑張っていこうと思います。
(ファンファン福岡公式ライター / miyuki)