「車に傷がついている!」お隣さんからの通報で警察が出動する事態に

 私が住んでいる所はいわゆる住宅地。そしてうちの子はご近所さんの子どもの中でもやんちゃな方で、問題を起こすのは決まってうちの子…。子どもの遊び場がなくなっているとよく聞きますが、今回はそのことを実感した出来事をお話ししたいと思います。

目次

お隣さんの車にぶつけてしまった

 うちの息子は小学2年生。活発で好奇心旺盛なタイプです。近所の友達と遊ぶのが大好きで、学校から帰ってくるといつも家の前で友達と遊んでいました。ある日、近所の子どもから
 「息子くんが〇〇さん(お隣さん)の車に棒をぶつけてたよ。〇〇さん怒ってたよ」と、真剣な表情で報告が。

 お隣さんの車はよりによって新車。青ざめました。本当はまくしたてて息子に聞きたい気持ちでしたが、ここで怒ると嘘をつくかもしれない… 嘘をつかれるとややこしいことになると思い、冷静さを保ちながら
 「〇〇さんの車に棒をぶつけたと?」と、息子に聞きました。するとうつむきながら小さい声で
 「ぶつけた。けど〇〇さんには謝った」という息子。

 車に傷がついていないか確認したいという気持ちと、親の責任もあると思い、お隣さんの家へ夫と息子と菓子折りを持って謝罪に行きました。お隣さんは笑顔で
 「わざとしたわけではないから」と言ってその時は快く許してくれました。

 車に傷はついていなかったのが不幸中の幸いでした。子どもも夢中で遊んでいて周りが見えなかったのでしょう。もう大きくなったから大丈夫かなと、子どもから目を離していた私たち親の責任でもあると思いました。
 子どもと外で遊ぶ時のルールを決め、夫とも、子どもが遊んでいる時は目を離したらいけないね、という話しをしました。それ以降、子どもが遊んでいる時はしっかりと子どもを見守る日々が続きました。

またうちの子!? 警察が出動するまでに

写真AC

 しかし、数日後、先日謝ったお隣さんから
 「車に傷がついている。何か知りませんか?」と尋ねられたのです。私たちはあの事件以降、お隣さんを含め、ご近所さんの家に近づくことがないように、しっかりと子どもを見ていて、車に傷をつけた覚えはありませんでした。

 「うちの子ではないと思います」と伝えるとお隣さんは、冷静ですが無表情で
 「息子くんの自転車を借りたい、警察を呼ぼうと思ってます」と言われました。

 お隣さんに、自転車を貸した数分後、住宅地には警察官が10人程度と、パトカーが3台到着。異様な光景でした。

 その異様な光景に、何も悪いことはしていないのに胸がドキドキとざわつき、警察官がきているだけで何か悪いことをしているような、そんな錯覚になります。
 30分程度、現場検証があり特にその時は何もなく自転車は返してもらいました。

 数日後、お隣さんから
 「疑うようなことをして申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉がありました。詳しく話を聞くと、車の傷は別の家の子の自転車の跡だったそう。警察官と一緒にその子に聞いたけど
 「当ててない」と言い張った、とのこと。

 その子にどのような聞き方をしたかは分かりませんが、悪いことをしてなくてもあの異様な光景を見ただけでドキドキしたのに、子どもなら心当たりがあっても「当てた」と正直に言えないのではないかと思いました。

 また、お隣さんは
 「自転車をぶつけた子が遊んでいた場所は私道であるため、本来ならば入ってきてはダメで… どうしても遊びたい時はその子の親に見ていてほしいと思っている」とも打ち明けていました。

子どもの遊び場がなくなっている

写真AC

 その後、わが家を含め、各家庭の親はピリピリしている様子で、子どもたちが外で遊ぶ機会は少なくなった印象があります。もちろん、人や物を傷つけるのはダメなことですが、子どもたちは遊びたい盛り。他の子が外で遊んでいると、私道うんぬんに関わらず一緒に遊びたくなるのが普通ではないのかなと思いました。

 公園でもボール禁止のところが多くて遊べず、かといって家でゲームをしていたらゲームばっかりと言われる子どもたち。なんだか本当に最近の子どもたちの居場所がないというか、遊び場が少なくなっていることを身をもって感じた出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/S.happylife)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次