11月17日に博多座で行われた『女の一生』の初日前囲み取材に、主演の大竹しのぶさん、高橋克実さん、風間杜夫さん、今作の演出も手掛ける段田安則さんが登場。公演に向けての意気込みを語りました。
不朽の名作、待望の博多座初上演！
『女の一生』は終戦直前に森本薫が文学座に書き下ろし、杉村春子が初演、生涯に947回にわたって演じ続けた日本演劇史に燦然と輝く不朽の名作として初演から70余年経った今日でも上演が重ねられています。2020年には段田康則の演出で大竹しのぶが初演。魂を込めた演技は、多くの観客の心を打ち、この度、待望の再演が決定。東京・新橋演舞場公演、京都・南座公演を経て、『女の一生』がついに博多座で11月18日より開幕。
【大竹しのぶさん】
いよいよ最終地までくることができました。この作品は、実際にやればやるほどいい芝居だなと感じていて、2年前の初演の時よりさらに深いお芝居になったなと思います。杉村春子さんが900回以上おやりになった意味がよくわかる毎日です。1回1回を大事に大事に、とにかく最後まで駆け抜けたいと思います。博多座には今年4月『ピアフ』で出演させていただきましたが、大千穐楽の前の日に1日だけ中止になってしまい…そんな状況の中やっと迎えられた大千穐楽でのお客様の温かい拍手を忘れる事ができません。博多の美味しいものを食べに行くことが叶わないのが悲しいですが…でも頑張ります！
【高橋克実さん】
今回私が演じる役は、主人公けいの相手役という事で、これまで私がやってきたなかでも一番かっこいい役ではないでしょうか（笑）！運命に翻弄される二人がうまくいくのかいかないのか…それがこの物語の肝だと思っています。博多座は初めての出演になりますが、素晴らしい劇場で感動しています。私も60歳を超えますと、他の現場だと大体年齢が上の方なのですが、このカンパニーだと駆け出しのようなポジションです（笑）。あと17回の公演、先輩方の足を引っ張らないように、誠心誠意努めて参りたいと思います。
【段田安則さん】
博多座への出演は16年ぶり二度目になりますが、出演することが出来て本当に嬉しく思っています。この作品は、どの役も素晴らしいセリフがあり、素晴らしい脚本で見どころ満載です。本当に素晴らしい舞台になったと、やっている方が勝手に思っています。今回、東京・新橋演舞場そして京都・南座公演を経て、ここ博多座が最後の集大成。皆さんに存分に楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。
【風間杜夫さん】
博多座は初めての出演ですが、これまでいろんな方からとにかくいいところだと役者仲間の声をきいてきましたので、とても嬉しいです。演舞場、南座と公演回数を重ねてきましたが、明日からの博多座公演が本番という気持ちです（笑）。練りに練って最高の作品に仕上がっております。最後のカーテンコールでは出演者全員が並んで、お客様に感謝の気持ちを込めてご挨拶をするのですが、そういったお客様への感謝の気持ちがお芝居にとって大切なことだなと感じています。一人でも多くのお客様に観ていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
「この作品はとにかく素晴らしい宝物のようなセリフが、たくさんちりばめられている作品」だと語る大竹しのぶさん。「劇場に来ていただいて、ひとりの女の人生・それぞれの男性たちの人生を味わって自分と向き合う時間を作っていただけたら絶対に豊かな気持ちになると思います。お待ちしています」と会見を締めくくった。上演は今月30日まで。
≪博多座 十一月公演≫女の一生
■日時 11月18日（金）～30日（水）11：00、16：00
■料金 A席 13,500円、特B席 10,000円、B席 7,000円、C席 4,000円
■一般発売 電話・インターネット 発売中
■購入方法
インターネット購入／https://hakataza.e-tix.jp/pc/hakataza.html
電話予約／博多座電話予約センター TEL：092-263-5555
窓口販売／博多座チケット売場 劇場2階広場の正面※一般発売開始日の翌日から残席がある場合のみ取り扱い
グループ観劇／博多座セールスグループ TEL：092-263-5880
お問い合わせプレイガイド／チケットぴあ（https://t.pia.jp/） 、ローソンチケット（https://l-tike.com/）
