「オカンに手伝ってもらったらいいよ!」 つわり中、義母と義妹が泊まりに来た話

 第1子妊娠中の出来事です。ひどいつわりになって、ようやく露呈した主人との感覚の違い。「オカンに手伝ってもらったらいいよ!」という主人の一言で、とっても明るい義母と義妹が、わが家に1泊で手伝いに来ることが決まりました…。

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手作り料理が大好きな主人

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 当時私は、つわりがかなりひどく大変な日々を送っていました。ケトン体の数値が低くなり、産院で点滴をしてもらうような状態でした。

 そこで心配してくれるどころか、我慢できなくなったのが私の主人です。
 主人はできあいのお惣菜や外食があまり好きではありません。もともと胃が弱いのも一つの理由ではありますが、手作り料理が大好きな人です。

 それは私が健康な状態でもしんどいことなのです。だって週末くらい外食したい! と思っても
 「ゆっくりした週末こそ家で食べたい」と言われるのですから。

 もちろん、つわりという状態の中でも主人は相変わらずでした。

「オカンに手伝ってもらったらいいよ!」

 私の両親にも度々手伝いに来てもらっていましたが、私の両親は「自分達が泊まったら、旦那くんの気が休まらないだろう」と、気を使って日帰りで手伝いに来てくれていました。

 そんなある日、主人が
 「うちのオカンに手伝ってもらったらいいよ!」と言い始めたのです。
 当時は、まだ新婚です。私は嫌なこともハッキリ言えず、やんわり断っていました。

 しかし
 「そんなんいいよ、何とかやれるから」といった断り方では通じず、あれよあれよという間に、義母が泊まりがけで手伝いに来ることが決まってしまいました。ちなみに義母宅からは電車を乗り継ぎ1時間くらいかかります。

 前日には、義母から「絶対気を使わないでね」というメールが。「だったら頼むから来ないでくれ!」と心の中で叫びつつ、受け入れるしかありませんでした。

義母がやってくる!

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 トイレ掃除もままならない状況なのに、なんとか部屋を片付けて、布団も干さなくてはならない状況になりました。うちのキッチンで作り置きおかずを作るというので、キッチンも見られます。

 結局、まともに片付けなんてできないまま当日を迎えました。

 当日は、義母が手土産の生クリームのケーキを持って登場! 独身の義妹もなぜか一緒に来ました。私のつわりなんてお構いなしで、とても楽しそうな2人。
 「ケーキはつわりで食べられません…」と頑張って断ります。

 「寝ててねー」と言われて横になりましたが、台所をあちこち触られる音が聞こえ、気になって寝てもいられません。そのうち
 「調味料はどこ?」やら
 「フライパンはどこ?」やら聞かれて、いちいち立って行って答えなければならず、本当に疲れました。

 おかげで、ひじきや浅漬け、混ぜごはんにロールキャベツに、肉巻き… と素晴らしい和食の作り置きが完成。すごい! と思うし感謝しています。
 嬉しそうな旦那を見て、義母も義妹もとっても満足気に帰って行きました。

 でも正直、この状態でたくさん話しかけられるって… つわりの日々の中で一番しんどかった1日でした。

少しズレてる主人の感覚

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 実は結婚当初から薄々感じていた、ちょっとズレてる主人の感覚。
 「親なんだから気を使う必要はない」「ありのままを見せないと親子になれない」などなど…。

 義両親が遊びに来る時も、前日に一生懸命片付けてると
 「お客さんが来るんじゃ無いんやから」と、怒られるんです。そうは言っても、何もしない状態なんて人に見られたくありません。ましてや義母なんて、一番ちゃんとしたい相手です!

 説明しても通じません。だから
 「あんたの親なんか他人やねん!」と言ってしまって大喧嘩になるのです。

 感覚が違うって本当に大変だと思います。今の癒しは、こんな話をすると
 「それはキツイな!」と大爆笑してくれる大学時代からの友人と、その旦那さんです。

 ママ友同士だと、分かり合って文句も言いあえますよね、特に義実家ネタでは。それプラス、旦那の立場である人が笑ってくれるので、「私の感覚って普通だよね!」と思うことができて、とても癒されます。

 結局、ママを楽にするのは、旦那さんが
 「大変やな!」って同意してくれることだと思います。

 もう手遅れかと思う時もありますが、ママの気持ちや感覚を、旦那さんに伝え続けることが大切だと思っています。 

(ファンファン福岡公式ライター / Mimi)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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