わが家の長男は、とにかくそそっかしくて、色々なものを失くしてきます。その度私は、あわてたり怒ったり…。そんな長男の落とし物に関するびっくりエピソードです。
小さい頃から、落とし物が多い息子
息子はとにかく色々なものを失くしてきます。 幼稚園の頃は、周りの
「まだ小さいんだから…」
「みんなそんなものよ…」と慰めの言葉に「そんなものかなあ…」と思っていました。
しかし成長してマシになるどころか、それだけ行動範囲が広がるので、被害は拡大していきました。
小学校に上がると、冬のコートは3枚必要になりました。普段使うコートの他に、1枚は学校に忘れてきた時用。もう1枚は塾に忘れてきた時用です。傘はとにかくしょっちゅう忘れてくるので、ほぼ消耗品でした。
貴重品と思われる物は全て落としてきた
そんな彼が、小学校3年生になると
「電車で塾に通いたい」と言い出しました。電車に乗るのですから、財布や定期券かICカード乗車券を持たせなくてはならないし、私との連絡用に携帯電話も必要です。
案の定、塾に通い始めると財布も携帯電話も大事なものに限って失くして来ます。
特に大変だったのが定期券やICカード乗車券の管理です。小学校3、4年生の頃は、塾に通う回数も週に3回か4回ほどでしたので、定期券を買わずにICカード乗車券を持たせていました。
ところが、塾の教科書が詰まった重たいリュックを抱えて、駅の改札を通る度、ICカード乗車券を出してはリュックにしまうという行為が、息子には難関でした。本人は
「ちゃんとリュックにしまった!」と言うのですが、何度駅に探しに行ったことか…。
落とし物として届け、見つかったと連絡があったことも数回あります。しかし、ほとんど使われて空になったICカード乗車券が戻ってきただけでした。
どうしたら落とさないで済むのか? 家族で頭を捻り、ケースに紐をつけてリュックにつなげました。 「これなら落としようがないだろう」ところが、息子はさらに上手でした。
塾の帰りは夜遅くなるので、私が自宅の最寄駅まで迎えに行っていました。ある日、駅の改札で泣きそうな顔の息子。嫌な予感がします。今度はどうしたのかしら…?
なんと、リュックにくくりつけたICカード乗車券のケースだけ残し、中身だけ落としたらしいのです。使った後に、ICカード乗車券がケースから滑り落ちたのでしょうか? しかし、ケースは、ピッタリとした構造で、簡単にカードが抜けるとは思えません。
「何故? 何が起こったの?」毎回息子のやらかしそうなことを想定して、前もって注意するのに、それでも裏をかかれてしまいます。
警察から電話が…
そして、中学生になった息子。都内の私立中まで、電車通学していたある日のこと。夕方過ぎにかかってきた電話に出ると、何と警察からでした。
「息子さんが、学校に通学定期を忘れたのに気がついて学校に戻ったら、学校が閉まっていて入れなかったそうです。あいにく帰りの電車賃も持ち合わせてなくて、家まで帰れないと言うのですが、確かにお宅の息子さんで間違いないでしょうか? 電車賃を立て替えますので、後日返しに来て下さい。」とのこと。
その日、いつもよりだいぶ遅い時間に帰宅した息子は、
「警察の人、親切だったよ!」と、ケロッとして言うのです! ぜんぜん、懲りてないなあ… と、私はため息。この後も息子の落し物の記録は、現在進行形で更新中です。
(ファンファン福岡公式ライター/Kitakitune)