息子のおでこがパックリ! 血が苦手な母が、看護師さんに叱られたワケ

 保育園で大ケガをした5歳の息子。人生で初めての手術を受けました。そして母である私にとっても初めての手術付き添い。もともと血を見るのがダメな私は、目の前がサーッと真っ暗になり、看護師さんにかなりきつめに叱咤激励していただきました…。術後の経過についても報告します。

目次

おでこがパックリ 原因は出会い頭の衝突

Adobe Stock

 いつも通り保育園にお迎えに行くと、ママ友が
 「息子くん、先生に囲まれてるよ!」と教えてくれました。また怒られてるのか… と思いながら園内を進むと、先生が私を見るなり血相を変えて
 「お母さん!」と叫びました。

 駆けつけると、息子は先生におでこを押さえられて登場。なんと、おでこがぱっくりと大きく開くほどの傷がありました。理由を聞くと、トイレから走って出てきた友達と息子が正面衝突し、ドアのふちに激突したそう。
 園医の先生がいる病院がすぐ近くにあり、そこへ電話しているのですぐ行ってほしいと言われました。

看護師さんに叱られる!

 病院に到着するとすぐに処置室へ通されました。ベッドの上に息子は寝かされ、傷口をチェック。いつも予防接種は真顔でクリア、今回も病院へ向かう車中でも泣かなかった息子ですが、縫うと決まってからはもう声も出せないほどおびえていました。

 そのままベッドに寝た状態での手術となり、息子が動かないよう体にまたがって、両手を握るよう指示されました。
 頭には傷口サイズの穴が開いた緑のシートがかけられ、顔は全く見えなくなり、不安になった息子は聞いたことのないような嗚咽を漏らし始めます。私の顔も周りの状況も見えず不安だろうに、泣くのすら我慢している様子に、私も涙が出てきました。

 もともと医療ドラマが苦手な私は目を背けていたのですが、先生に
 「ここを3針縫いますから」と傷口を見せられてクラクラ、手が急に冷たくなり目の前は真っ暗に。

写真AC

 ついお尻が息子の足にストンと落ちてしまった瞬間、看護師さんが私の腕を掴んでものすごい勢いで揺さぶり
 「お母さんしっかり! ベッドから落ちたらおでこの傷がお揃いになりますよ!」と叱咤激励して下さいました。ちなみにその時先生は、笑いながら
 「ぼく、ママより強いねえ」と一言。その後、手術は何事もなく終了してホッとしました。

衝突した相手のお母さんの対応

写真AC

 普段は友達同士のケンカやケガは、名前を出さずに保護者に伝えられるのですが、今回は相手のお母さんの目の前で衝突してしまい、向こうに気を遣わせてしまいました。

 後日、クッキーの詰め合わせを頂いたのですが、息子はあまり好きではなかったようで、私がほとんど食べた事は秘密です。相手の子には特にケガもなかったのが不幸中の幸いでした。

 術後は再出血もなく、患部を濡らさないよう100均でシャンプーハットを買い、抜糸までの1週間半を乗り切りました。
 形成外科でよく用いる方法だそうで、3カ月ほど茶色いテープを貼って傷口をなるべく平らにするよう指示を受け、毎日続けましたが半年経った今も傷は残っています。

 大人になる頃には薄くなりますようにと願いつつ、前髪で隠れる所でよかったなあと思いました。

いつもの場所でも、思いがけないケガをすることがある

 息子はというと
 「お友達がケガしなくてよかった。でも〇〇くんはおでこのシール見たらいつもごめんなさいって顔になってた。僕も走らないように気を付けなきゃ」としみじみ言っていました。

 いつもの場所で、思いがけないケガをする怖さを知った出来事でした。小学生になって自分で登下校をするときや、車の免許を取った時には、曲がり角や見通しの悪い道は特に注意するよう言わなければなあ、と思った母でした。 

(ファンファン福岡公式ライター / bisuco)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次