「息子の好きになった人だから」義母の言葉に喜べなかった私

 まだ旦那と結婚する前の話です。付き合って3年目のとき、就職して大阪の実家に戻った旦那と、福岡の大学に通う私は遠距離恋愛になって半年が過ぎていました。

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彼の両親とドキドキの初対面! でも彼のお母さんは…

 当時、私はアルバイトで稼いだお金で、夏休みに彼の住む大阪に遊びに行くことになったのですが、
 「大阪に来るなら、両親にも会ってほしい」と彼から言われて、もうドキドキ。緊張の中、待ち合わせ場所に向かいました。 初めて会う義母の印象は、「ザ・大阪のおばちゃん」。

 とにかくよくしゃべる義母と静かにほほ笑むだけの義父。そのおしゃべりに圧倒され「はい」とうなずくのが精いっぱいの私。しかし、いろいろ話をする中で、段々気になってくることがありました。義母は、息子(つまり旦那)のことをよく褒めるのです!
 「小さい頃から頭が良かった」だの「兄弟の中でも一番優しい子」だの「本当は福岡の大学には行かせたくなかった」「本当にいい子で何でもできる」「一番頼りにしている」など…。

 例えできのいい息子でも、
 「こんな息子だけどよろしくね」と謙遜して言うのが当たり前だと思っていた私は、ちょっと引いてしまいました。初対面の息子の彼女に、こんなに息子自慢をするとは…。びっくりすると同時に、「私、ライバル視されてる? これからうまくやっていけるかしら?」と一抹の不安を感じずにはいられませんでした。

 そして、旦那と義父が席をはずした時に、義母に言われた一言が私の胸に突き刺さったのです。
 「自分の息子が好きになった人やから、私も大事にしたい」  え? 大好きな息子が選んだ人だから、私のような人でも仕方なく大事にしたいってこと? それとも、こんな素晴らしい息子に選ばれて、あなたは幸せ者ねと言ってるの?

息子ができて、義母の気持ちも分かるように

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 息子を持った今の私なら、ありがたく聞き流す言葉なのですが、このときは「息子大事」の話を散々聞かされていたので、
 「この人は私が気に入ったのではなく、息子の嫁になる人だから仕方なく相手をしているんだ」としか受け取れなかったのです。

 その後も「息子自慢」の話は続き、最初は
 「すごいですね。そうなんですね」と聞いていた私も、「へぇ~」と応えるので、いっぱいいっぱいになってしまいました。

 旦那はといえば、少し恥ずかしそうにしながらもまんざらでもない様子。その日の夜、福岡の母に電話で報告すると、
 「あんた大丈夫? それはかなり子離れできてない親やなあ。同居だけは絶対断りなさいね」とアドバイスを受けました。  

 結婚後は、夫の実家から車で1時間の場所に住み、嫁姑関係はつかず離れずを保って良好ですが、「息子大事」の義母は相変わらずで、疎外感を抱くこともあります。

 でも、今では私も2人の息子を持つ身。義母が言いたかったこともよく分かります。息子の良いところを分かってほしくて言い過ぎたことも、息子の選んだ人を大事にしたいと伝えたかっただけだということも。

 それでもやっぱり、当時の私は嫌な気持ちになったし、義母と距離を置くきっかけにもなったので、息子のお嫁さんになる人には、こういう気持ちにさせないように、言葉には気をつけないといけないな~と思います。

(ファンファン福岡公式ライター/おきょうさん)

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