生活の窓口主催「ベジタブルスープ選手権」の最終審査が開催され、3つのレシピがグランプリに輝きました。受賞レシピと審査会のリポートをお届けします!
「ベジタブルスープ選手権」応募ありがとうございました!
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、私たちの生活は大きく変わりました。自粛生活が長引き、健康への不安を抱えている人も多いと思います。 一方で、「おうち時間」が増えたことをプラスに捉え、じっくり時間をかけて料理を作ったり、普段作ったことのない料理にチャレンジしていたりしている人も多いのではないでしょうか。 そんな人たちのアイデアを知り、食生活を考えるきっかけにつなげたいと、西日本新聞社が運営する暮らしとお金の相談機関「生活の窓口」が主催した「ベジタブルスープ選手権」(共催:カゴメ九州支店、協力:中村学園大学)。今年3月末までにレシピを募集した結果、計37作品が寄せられました。
各部門のグランプリが決定しました!
一次審査を通過したのは、「カラフル野菜たっぷり部門」「一皿で満足!ワンディッシュスープ部門」「家族も喜ぶ!誰でも手軽においしい部門」の3部門からそれぞれ2作品の、計6作品。 これらについて、レシピを実際に再現し、味や見た目、栄養価などを基準に各部門のグランプリを選ぶ最終審査会が4月中旬、カゴメ九州支店(福岡市中央区)の「トマトキッチンスタジオ」で開かれました。 レシピには、応募者の皆さんのさまざまな思いが詰まっていました。
カラフル野菜たっぷり部門
☆彩り野菜のトマトスープ(K・Tさん 20代) 枝豆、パプリカ、キャベツなど8種類の野菜が入った、栄養満点で、見た目も鮮やかなスープ。1センチ角に切った野菜とベーコン、ニンニクを5分炒め、トマト缶(ダイス)、コンソメ、水を入れて弱火で30分煮込みます。塩コショウで味付けをすれば出来上がり。具だくさんで食べ応えもあり、この1品で十分おなかが満たされそうです。
一皿で満足! ワンディッシュスープ部門
☆ザクザクブロッコリーのクリーミースープ(Y・Aさん 40代) レシピ名の通り、ブロッコリーが主役のスープ。5ミリの角切りにしたブロッコリーを煮込んだ後、泡立て器で小さくつぶしています。ブロッコリーの味と香りがしっかり感じられ、春らしい味わいのあるスープでした。春雨も入っているのでボリュームもあり、まさに「一皿で満足!」です。盛り付けの際にかけるすりゴマの風味も、食欲をそそります! Y・Aさんいわく「和食にも洋食にも合います。テレワーク中のお昼にもぴったりです」。試食しながら、「作ってみたいな」と思わせるスープでした。
家族も喜ぶ!誰でも手軽においしい部門
☆豚汁風味噌ミルクスープ(楢崎篤子さん 50代) 寒い日には、体を芯から温めてくれる豚汁。このレシピは、豚汁の仕上げに、みそと牛乳を入れるのがポイントです。ゴボウ、ニンジン、大根、サトイモ、長ネギ、シメジ、キャベツをだし汁とともに鍋に入れ、煮込みます(ゴボウが柔らかくなったらOK。今回は15分くらいでした)。みそ、牛乳を入れてひと煮立ちさせ、仕上げに黒コショウをふったら出来上がり。牛乳を入れることで優しい味わいになり、栄養価も高まります。
審査員の一人で、中村学園大学(福岡市)短期大学部の三堂德孝(みどう・のりたか)教授は、「どのスープのレシピも完成度が高い。スープが家庭料理として根付き、何度も作っているからでしょう」と語りました。 ホテルのシェフを36年務めた経験のある三堂教授は、スープを多めに作り、小分けして冷凍することを勧めます。「保存期間は1カ月が目安。食べるときは自然解凍がいいでしょう」とのアドバイスもいただきました。
また、今回ご協力いただいたカゴメ九州支店のフードプランナー・中元咲綾さんからは、「どのレシピもご家族や周りの方の健康を考えた“野菜をもっと食べてもらいたい”という温かい思いを感じました。グランプリを受賞されたレシピも野菜がたっぷり摂れるものでしたので、是非多くの方に作っていただければと思います」とのコメントをいただきました。
3部門のグランプリを受賞された皆さん、本当におめでとうございます! 読者の皆さんも、今回のレシピを参考にぜひ作ってみてください。食材をいろいろ工夫しながら、「わが家の味」が定着するといいですね。
「ベジタブルスープ選手権」グランプリを受賞したレシピを紹介!