熊本県北地域の魅力を体験できるタマナーズリアルツアーの第二弾「タマナーズリアルツアー〜この地ならではの手仕事とみかん狩を満喫する旅〜」(主催:玉名圏域定住自立圏 観光分科会)が1月25、26日に実施されました。2日目の参加レポートは、一度は歴史が途絶えた「高瀬しぼり」の体験と、土作りにこだわった「水本オレンジガーデン」のミカン狩り。ランチは農家レストラン「果夢樹(かむじゅ)」で自然食コースを堪能しました。
復元された「高瀬しぼり」の歴史を学んで染めを体験
2日目の最初に訪れたのは、日本最古の木綿しぼりと言われる「高瀬しぼり」を復元させた染織工芸家の下川冨士子さんが代表を務める「高瀬しぼり木綿研究会」。高瀬しぼりにチャレンジします。
下川さんは、一度は歴史が途絶えて幻の存在になっていた高瀬しぼりの技術と伝統を後世に残すための活動を続けています。高瀬しぼりの歴史と復元までの道のりについて、まずは下川さんの話を聞きました。実は、ツアーのナビゲーターを務める種子島奈里(なり)さんも研究会のメンバーだそうです。
いよいよ高瀬しぼりにチャレンジ! 木綿の巾着袋に独特のしぼりの文様を入れるために、布をつまんで糸でグルグル縛っていきます。美しい円形の模様を作るために糸を巻く作業が、想像以上に難しい! 最初はうまく巻けずに苦戦ししていた参加者も、徐々に慣れて手際よく作業を進めていきます。
しぼりの大きさや配置を考えてデザインし、縛り終えたら、染料で染めます。染め上がりを待つ間、下川さんの活動をまとめた著書を読みながら、高瀬しぼりについてさらに深く学びました。
「どんなふうに仕上がったかな?」。染め上がった布から糸をほどく瞬間はドキドキします。見渡すと、みんなそれぞれすてきな作品が完成していました。
高瀬しぼり体験はグループ単位で受け付けています。人数や参加費は直接お尋ねを。
■高瀬しぼり木綿研究会 TEL0968-73-9870
地元食材のフルコース! 果夢樹で昼食
地域で育まれた野菜や果物、新鮮な魚介類を使った“自然食のフルコース”を提供する天水町の農家レストラン「果夢樹」(玉名市天水町)でランチタイムを過ごしました。
素材の味を生かした料理が次々と運ばれてきました。
提供される料理はコースのみで2000円〜(要予約)。週末は混み合っているので、早めの予約が安心できます。
■果夢樹 TEL0968-82-2955
水本オレンジガーデンで高級ミカン狩り
ツアーの最終スポットは、120年を超える歴史を誇るミカン農園「水本オレンジガーデン」(玉名市天水町)。土作りにこだわり、除草剤を使わない有機質低農薬栽培のかんきつ類を栽培しています。収穫体験の前に、オーナーの水本利恵子さんから、栽培へのこだわりや農園の歴史について聞きました。
現在、時期に応じて早生(わせ)ミカンやネーブル、はるか、晩白柚(バンペイユ)など、約20種類を栽培。今回、収穫体験できるの「せとか」と「デコポン」です。この農園で育つせとかとデコポンは、デパートなどで1個600円前後で販売されている高級品です。
いよいよハウスに入り、ミカン狩りスタートです。たわわに実ったせとかとデコポンを収穫します。
収穫中は味見もOK! まるでジュースのようにあふれる果汁と高い糖度がたまりません。先ほど聞いた価格にも納得するおいしさです。
水本オレンジガーデンでは、ミカン狩りのほか、バーベキューも楽しめます。収穫できるミカンの種類やバーベキュープランについては、ホームページまたは電話で確認を。
■水本オレンジガーデン TEL0968-82-2126
お疲れさまでした! ツアー参加者の感想は?
第二弾のタマナーズリアルツアーも無事終了! 今回は、玉名市に息づく手仕事を実際に体験し、地域で収穫される味覚を満喫する内容でした。
参加者に感想を聞いてみました。
「2家族で参加しました。大人も子どもも、2日間思い切り楽しむことができました」
「楽しいだけではなく、勉強にもなりました。友達にも教えてあげたい」
「前回のツアーが楽しかったので、今回も参加。次もまた参加したいです」
「オンラインツアーで紹介された南関揚げや南関そうめんも食べたかったな」
中には「玉名市と南関町が気に入って、先ほどふるさと納税の手続きをしました」という人も!
皆さん、大満足だったようです。
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熊本県北リアルツアー
問い合わせ:玉名県域定住自立圏 観光文化会
電話:092-711-5053(西日本新聞広告社内 山口)