文房具や手提げかばんなど、入学準備を揃えるのは親子の楽しみでもありますよね。しかし、入学準備の品物を勝手に買ってきては押し付ける義母…。楽しい入学準備を台無しにした義母に怒りの喝を入れたのは、まさかの人物でした。
すべてに文句を言う義母
娘が小学校に入学する前のこと。娘の入学準備を楽しみにしていましたが、ひとつ大きな不安が…。それは義母の存在です。なんでもズバズバ言う性格の義母は、私が買うもの・選ぶものすべてに文句を言いたがる人でした。
私が買った車を
「変な色ね」と言ったり、お気に入りの家具を
「安っぽい」と笑ったり…。私が娘に選んだ服には、
「もう少しいい服ないの?」とダメ出しをする義母。私もあまり言い返せないからこそ、入学準備に口出しされると不安だったのです。
ある日のこと。義母から
「今から小学校の文房具を百貨店で買うわ!」と連絡がありました。私は、文房具は娘が好きなキャラクターでそろえたいと伝えました。すると
「学校にキャラクターなんてダメ!」と一蹴され…。私も言い返せず電話を切りましたが、なぜ義母が選ぶの? とモヤモヤするばかり。他にも、学校の手提げバッグと上履き入れを手作りすると言うと
「手作りなんてケチらないできちんと買いなさい!」と言ったのです。
その後、既製品の手提げバッグと上履き入れ、そして文房具を送り付けてきた義母。お礼のメールはしたものの、娘は
「どれもかわいくない!」とかなり不機嫌でした。
ランドセルを買って押し付け!?
ちょうどその頃、義母が
「ランドセルを買わないとね」と言ってくれていたので、
「さすがにランドセルは選ばせてくれるはず」そう思い、娘と2人でショッピングモールに下見に行きました。
そこで、水色のランドセルに一目ぼれをした娘。
「今度ばぁばに、ランドセルが決まったと連絡しようね!」と言っていた矢先のこと。いきなり義母から、宅配便で大きな荷物が届いたのです。
嫌な予感がしつつ開けてみると… 中身はやはりランドセルでした。しかも色は娘が苦手なピンク。ランドセルを見た娘は、当然ショックで大号泣!
さすがにこれはひどいと思い、夫に相談すると
「お祝いだからありがたく受け取ればいいだろ」と、呑気な答えが返ってくるだけ。夫では話にならず、急いで義母に電話をしました。義母が電話に出て、まずランドセルのお礼を言ったあとに
「ランドセルだけは娘に選ばせてあげたくて… 返品や交換はできますか?」と、勇気を出して伝えました。
娘の一撃に黙り込む義母
すると義母は、
「お祝いを返すなんて失礼よ!? 孫のために私がいい物を選んだのに!」と、怒りMAX。理解してもらえず私が黙り込んでいると、横で話を聞いていた娘が電話を取り上げたのです。すると娘は義母に、
「ばぁばが選んだプレゼント嬉しくない!」なんとそう言い放ったのです。
普段大人しい娘の強気な態度に、義母は
「へっ!?」と驚くばかり。さらに娘は
「ぜんぶ私が決めたかったのに、どうしてランドセルまで勝手に選んだの!?」と、泣きながら訴えたのです。
孫の涙に、思わず黙る義母。しばらくすると、義母が娘に
「ごめんね…」と謝罪したのです。そして義母は娘に
「もう一度ランドセル選ぼうね」と約束をして、娘も納得して電話を切っていました。
私への謝罪はなかったものの、娘の気持ちをわかってくれたことが何より嬉しかった私。後日、私と娘と義母でランドセルを選び直しに行きました。水色のランドセルに交換した娘はご機嫌な様子で、
「自分で選んだから大切にするね!」と義母に言うと、義母も
「そうね!」と笑顔です。
私も義母に
「やっぱり自分で選んだ物が一番ですよね!」と渾身の一撃を放つと、義母は気まずそうな顔で下を向いていました。それ以降も義母とはお互い普通に接していますが、私の選ぶものに口出しをすることは一切なくなりました。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)