不用品を売ったり欲しいものを買ったり、多くの人が利用しているであろうフリマアプリの「メルカリ」。 そこでふと目にしたもの… それは、確かに見覚えのある”プレゼント”でした。その商品を見た瞬間、私は思わず絶句してしまったのです。
お金への執着が人一倍あった「A子」
大学時代からの友人(以下A子)と私は、ファッションの好みが同じなど共通点も多く、とても親密な仲でした。
そんなA子の1つだけ気になる性格が「お金への執着」です。とにかくお金が大好きで、付き合う男性は貢いでくれる人でなければNG。
貢がれたものはすべてフリマアプリで売り、欲しいものは一円でも安くフリマアプリで買うA子。少し金銭感覚に難ありのA子ですが、友人関係に問題はなかったので仲良く接していました。
そんなA子が誕生日を迎えるので、私から何かプレゼントをすることに。プレゼントは好みがあるので、A子にプレゼントのリクエストを聞くと
「〇〇(某ブランド)の数量限定コスメが欲しい!」と。 入手困難な人気の限定コスメでしたが「A子が欲しいなら…」という想いで、発売日に開店一時間前から百貨店に並び、なんとか入手できたのです。
誕生日を迎えたA子にプレゼントをすると
「ありがとう! 大切に使うね!」と、とても喜んでくれたので私も大満足でした。
プレゼントをフリマアプリで出品!?
いつものようにフリマアプリをチェックしていた時、ふと「そういえばあのブランドの限定コスメ、もう出品されているのかな?」と、何気なく検索をしてみたのです。
すると、どこか見覚えのある部屋で撮影した限定コスメが出品されていました。その部屋は、私が何度も行ったことのあるA子の部屋です。 「まさか…」と思いつつ商品をクリックしてみると、出品者は以前見せてもらったことのあるA子のアカウントでした。
商品の詳細には「プレゼントされましたが不要なので売ります」と…。リクエストで買ったものを「不要」と言い放った一文に、ショックで放心状態の私。
さらには、限定品ということもあり購入価格より高い設定で出品していたのです。お金に執着がある一面を知っていたものの、私からのプレゼントまで売ったA子に怒りが込み上げてきました。
翌日、その商品は高額で売り切れていました。私はA子宅に行く用事をつくり、プレゼントの所在を聞き出そうと決意したのです。
慌てて嘘をついたA子に不信感が募る
A子宅に着き、思いきって
「あの限定コスメどう? 私も少し使ってみたいな」というと、
「ごめん、友達が貸してっていうから今家にないんだ」と慌てて答えたA子。
すでに売れた商品なので、「今家にない」と明らかな嘘をつかれたのです。
「フリマアプリで売ったよね?」
「A子のアカウント知っているよ」といいたい気持ちは山々でしたが、大きな揉めごとになるのも恐く… 悔しい気持ちでA子宅を去りました。
他の友人に相談をすると
「プレゼントした後は相手の自由では?」という意見や、
「プレゼントを売るのはおかしい!」という意見もあり、私も正解がわかりません。
ただ「わざわざリクエストしたものを売った」というA子の人間性に、修復不可能な不信感だけが残りました。 結局、A子と今までのように接することができなくなり私から疎遠に。A子のアカウントを見ると、今も変わらず頻繁にフリマアプリでブランドものを売り買いしている様子です。
今回のことは良い勉強代だと思いつつ、「友人へのプレゼントはもう懲りごり…」と痛感した一件でした。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)