本記事の筆者「@ふくいんすたふ~ど」は、Instagramフォロワー5万人超のグルメアカウントで、様々な福岡エリアのグルメ情報を配信してきました。今回は、土用の丑の日も近いとあって『うなぎ屋』にスポットを当てご紹介していきます。
土用の丑の日だけじゃない!うなぎ屋さんはいつも行列 ?!
毎年、夏が近くなると「うなぎが食べたい!」という気分になってきます。土用の丑の日も近くなり、真夏になるとその気分はピークに達します。
そもそも【土用の丑の日】とは?
●「土用」は、立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」 ●昔の暦では、日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数える ●つまり“土用の丑の日”とは、土用の期間におとずれる丑の日の事 ●よって、2021年の土用の丑の日は、7月28日(水)になるそうです! 「万葉集」には、“夏痩せにはうなぎを食べると良い”という歌もあり、昔から体調を崩しやすい「夏にはうなぎを食べて栄養を摂ろう」という考えがあるそう。土用の丑の日は、うなぎ屋さんは大忙しです。
ところがコロナ禍の今、うなぎ屋事情も少し違うようで、「最近、うなぎ屋さんっていつも行列ができているよね?」という噂をききます。なんでなんでしょう。 ということで、わたくし@ふくいんすたふ~どのフォロワーさんたちへ調査してみたところ、コロナ禍で外食需要の減少に伴い、それぞれの大好物が明確になってきたと言います。 そのため、前回の記事でも書きました「1回にかける外食への想い」が強く、せっかく外食するなら自分の大好物に少しお金をかけてでも!という意見の方が多かったです。
例えば、「焼肉」「うな重」「ステーキ」「ハンバーグ」等が上位を占め、好きな料理名が明確に出てきました。 「うなぎ」は高級品とされていたのですが、上記のようなこともあり、季節を問わず、行列の絶えない店になっているようです。これは、福岡だけでなく全国どこでもかもしれませんね。 では、いってみましょう!わたくし@ふくいんすたふ~ども愛して止まない、福岡うなぎの名店5選を紹介します。「これがパワーの源」とあわせてご覧ください。 ※マジで、並んで食べました、笑。並んだかいあって、パワー全開です。
1. タモリさんも「美味しい!」と唸る、150年の老舗「吉塚うなぎ屋」のうな重
うなぎとごはんがセパレートしているうな重…福岡市出身のタモリさんも行きつけのうなぎ店として有名ですね。 こちらのお店は、福岡市博多区・中洲にある「吉塚うなぎ屋」さん。150年ものあいだ中洲の繁華街にあり、博多の発展を見守り続けている老舗店です。 筆者のわたしも、幼い頃から特別な日は、両親と一緒に行く思い出の店。 推しメニューは、タモリさんも愛するこちら。
うなぎの蒲焼とごはんが別々に分かれているのが特徴で、ごはんon theうなぎでないことにより、本来のうなぎの蒲焼の味が堪能できます。 こちらのお店独自技法「こなし(※)」という伝統の焼き方による、ふっくらとした焼き上がりと香ばし風味は格別です。 ※こなし…鰻を焼きながら、もみ、たたくなどをして美味しさを引き出す独自の焼き法
◉これがパワーの源 こちらのお店は、タレだけが入ったお皿が先にでてきます。秘伝のタレの美味しい香りは、うなぎが運ばれてくる前から食欲をそそります。
このタレは、どこにもない濃くがあり、聞くところによると150年前から継ぎ足しの秘伝のタレなんだそうです。 これだけでご飯3杯はいけます、笑。 他メニューもしっかりいただきました。他店のうざくは、細く切っているものが多いですが、こちらのうざくは、大きな切り身で、大満足。暑い夏には、最適ですね。
人気店なため、早めの予約をおすすめします。わたしも今回は、予約しました♪ テイクアウトメニューも各種用意してあります。
【博多名代 吉塚うなぎ屋】
TEL: 092-271-0700 住: 福岡市博多区中洲2-8-27 営: 11:00~21:00 休: 水曜・お盆・年末年始 ※緊急事態宣言中の営業時間は変更有 詳細はHP:https://yoshizukaunagi.com
2. 肉厚のふっくらうなぎ、食べ方いろいろで満足度◎「愛とうなぎ」のうな丼
丼からはみでそうな、肉厚のうなぎ…ボリューム満点ですね♪ こちらのお店は、2020年12月にオープンした、福岡市中央区・大手門の閑静な住宅街にある「愛とうなぎ」さん。 まだオープンして間もないのに、福岡市内にある寿司の名店「一高(いちたか)」さんがはじめた鰻の専門店で話題になり、開店前からうなぎファンで行列ができています。11時の開店からすぐに店内が満席になるほど。筆者のわたしも、10時45分にはお店の前にいました。
メニューは、いたってシンプル。うな丼のみで、半身か1本か1本半が選べます。特徴的なのが、いくら・キャビア・からすみのトッピングがあること。これは、トッピングせねば♪ということで、いくらをチョイスしました。 うな丼+いくらトッピングが、こちら。
ピカピカのご飯の上に、肉厚うなぎ、その上にいくら…本当に豪華ですね。魚を知り尽くした海鮮のプロが備長炭でうなぎを焼き、南部鉄器の釜でご飯を炊くこだわりよう。 「美味しすぎる!」の一言です。甘辛タレとほんのり塩気の効いたいくらの相性も抜群でした。
◉これがパワーの源 こちらのお店は、スタッフの方のお客様への愛情がすごすぎる。親切にうなぎの説明をしてくれるのはもちろん「ごはん、おかわりいかがですか?」のタイミングも絶妙。屋号の通り「愛とうなぎ」の店です。 スタッフの方の「おかわりいかがですか?おこげはどうですか?」の声がかかったところで、まずは、残っているうなぎを裏返した蓋に置きます。そして、ごはんおかわりとおこげを♪
その上に、うなぎをのせ、備え付けの出汁をかけ、ひつまぶし風に。
おこげがいただけるのは、釜でごはんを炊く、こちらならではですね。
器の底には、可愛いロゴ。こんなところにもお客様への愛が! この他にも、うなぎの肝(あと限定7個!の声に惹かれ、笑)も注文しました♪スタミナ抜群、うなぎを余すことなく、堪能できるお店です。 テイクアウトメニューも各種用意してあります。
【愛とうなぎ 鰻田官兵衛総本家】
TEL: 092-707-2886 住: 福岡市中央区大手門3-9-10 営: 11:00~16:00 休: 火曜 ※緊急事態宣言中の営業時間は変更有 詳細はHP:https://loveandeel.com
3. 表面がパリッと香ばしく、中はふっくらが旨い!「山道 (やまみち)」のうな重
動画でも、表面のパリッと感と中のふっくら感が伝わりますね。 こちらは、福岡市中央区・薬院(高宮通沿い)にある「山道」さん。古くからうなぎの養殖が盛んな地域、宮崎産の最高級うなぎが食べられるお店として有名です。 こちらも、11時の開店前から行列ができている人気店です。 みなさんのお目当てのメニューがこちら。
ひと度口にすると「パリッ」、ひと口噛むと「ふわっ」。なんでこんな美味しさになるんでしょう。 聞けば、活きたうなぎを捌き、注文を受けてから素焼きにした後、タレをつけて炭火でじっくり炙っているそう。 そのこだわりが、美味しさを生み出しているようです。
◉これがパワーの源 こちらは、単品メニューも豊富です。筆者のわたしが、うな重と一緒にいつもオーダーするメニューが「串三点盛り」です。
これは、わたしだけかもしれませんが、、スタミナ満点の肝串を食べると、1週間はパワーが持ちます、笑。
こちらのうなぎは注文が入ってから焼き始めるため、少し待ち時間があります。そのため、最初に出される「うなぎの骨」をみんな食べながら、おとなしく待つというのが定番です。 うなぎの骨もスタミナ満点ですね。 こちらも人気店のため、事前に予約して正解でした。テイクアウトメニューも各種用意してあります。
【うなぎ処 山道(やまみち)】
TEL: 092-753-6102 住: 福岡市中央区薬院4-3-10 営: 11:00〜15:00/17:00~21:00 休: 不定休 ※緊急事態宣言中の営業時間は変更有 詳細はHP:http://unagiyamamichi.com
4. 本場柳川の味を堪能!発祥の地直伝「柳川屋」のせいろ蒸し
こちらのお店は、福岡市内に数店舗展開する、うなぎの本場・柳川にルーツをもつ「柳川屋」さん。 川下りで有名な福岡県柳川市が発祥の地といわれている、郷土料理の「うなぎせいろ蒸し」。 柳川屋さんは、「うなぎせいろ蒸し」を広めるため博多中洲で創業して半世紀も経つ老舗店です。今回は、柳川屋 蔵本店さんに伺いました。 わたしは、柳川屋に来たら、いつもうなぎせいろ蒸しをオーダーします。 そのせいろ蒸しがこちら。
蒲焼のタレをまぶしたご飯に、うなぎの蒲焼と錦糸玉子を乗せて、せいろで蒸す料理です。 わたしが幼い頃は、蒸す時間がとても長く感じていましたが、今では、蒸し器も進化して、うなぎが蒸されるいい香りがし、丁度お腹が空いた頃に運ばれてきます。
◉これがパワーの源 うなぎせいろ蒸しの美味しさの決め手は、香ばしく焼き上がったうなぎをさらに蒸すことによって、うなぎはふっくらと柔らかになること。
そして、うなぎの旨味と香りがしっかりと染み込んだほくほくのご飯がとても美味しい!
この底が見えてくるのが、せいろ蒸しの醍醐味ですね。 テイクアウトメニューも各種用意してあります。
【柳川屋 蔵本店】
TEL: 092-291-7240 住: 福岡市博多区奈良屋町1-1 営: 11:00~21:00 (6月いっぱいは20:00) 休: お盆、年末年始 ※緊急事態宣言中の営業時間は変更有 詳細はHP:https://www.yanagawaya.co.jp
5. 存在感あるどーんと乗った玉子焼きが名物「きしかわ」のうな丼
こちらは、福岡市中央区・舞鶴にある「うなぎのきしかわ」さん。近くに法務局があり、法務局に用事がある際は、必ず寄るうなぎ屋さんです。 古くからある老舗店で、アットホームな雰囲気が近所の人や近くで働くサラリーマンたちに人気のようです。 メニューはシンプルでうな丼とうな重のみで、「2,000円にしますか?3,000円にしますか?」って聞かれます、笑。 今回は、うな丼3,000円にしました。それがこちら。
正直、うなぎ高騰の中、このボリュームでこの価格は、ありがたい限りです。ごはん多めもお願いしたりできます♪きしかわさん、ありがとう!
このお値段だからといって侮ることできないのが、お味。炭火でしっかり焼いた、強めの焦げ目がサクサクして、とにかく香ばしくて美味しいんです!うなぎもほくほくふっくら。 ◉これがパワーの源 普通、うなぎの上にのっている玉子は、錦糸卵なんですが、ここきしかわさんの玉子は、玉子焼きなんです。しかもビッグサイズ!
玉子焼きって意外と手がかかるので、錦糸卵のところが多いのですが、こちらは忙しいランチタイムでも丁寧に焼いた玉子焼きが乗っています。
甘くて美味しい昔ながらの玉子焼きです。多めのごはんもうなぎも、ビックサイズの玉子焼きもペロッと食べることができる癖のないうな丼が魅力です。 テイクアウトメニューも各種用意してあります。
【うなぎのきしかわ】
TEL: 092-712-0737 住: 福岡市中央区舞鶴3-3-13 営: 11:00~19:00 休: 不定休 ※緊急事態宣言中の営業時間は変更有
—- いかがだったでしょうか。 うな重、うな丼、ひつまぶし、うなぎせいろ蒸し…伝統の老舗店からうなぎの新しい食べ方を提案するお店まで、グルメの街・福岡ならではのうなぎ屋ばかりでした。 うなぎは、スタミナがつく料理として古くから伝えられています。コロナ禍の今、パワーをつけるためにも、うなぎ屋の行列は続きそうです。 福岡の方はもちろん、県外の方も福岡に来た際は、博多うなぎを楽しんでみてください。 文=ふくいんすたふ~ど ※本記事は、2021年5月19日時点の内容です