【プレーパーク】子どもが自分で生きるチカラを育てる場所ってどんなところ?

 プレーパークを知っていますか。共感力や諦めない力、課題発見能力といった「非認知能力」が育つ場として、いま注目されている遊び場です。子どもが自由に遊びを作り出せるように「けがは自己責任」という考えのもと、禁止事項を極力なくしています。今回は、私がプレーパークの運営に携わった経験から感じた魅力と、実際の子どもたちの様子などをお伝えします。

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プレーパークは、禁止事項がほとんどない自由な遊び場!

提供:ライターまゆみ

 私が初めてプレーパークを知ったのは、息子が3歳になる頃でした。
 子育ての先輩に誘われて行ったプレーパークは、里山の脇にある森の中。簡易トイレや休憩小屋も用意され、週に4日ほど開催されていました。

 そこでは焚火をしたり、地面に大きな穴を掘ったり、木登りをしたり… 子どもたちがその場にあるものを使って夢中で遊びを作り出していたのです。こんな遊び場があったなんて! と驚いたことを覚えています。

提供:ライターまゆみ

 普通の公園では、禁止事項が多すぎて子どもは自由に遊びを作り出すことができません。プレーパークは子どもの「やってみたい!」をとことん大人が見守り共感する場です。

 息子は、初めての木登りや焚火に夢中になりました。子どもがのびのびと遊べないことを危惧したボランティアの方たちが、行政や地域の方と協議しながら遊び場を運営していることを知り、私もスタッフとして関わることになりました。

プレーパークでできること

提供:ライターまゆみ

 初めてプレーパークに来た子どもたちの多くは、何をしていいのか分からず立ち尽くしてしまいます。目の前に広がる一見すると無秩序な光景に、普段の公園と違いすぎて理解ができないのも当たり前です。

 でも、親の心配をよそにあっという間にそれぞれのペースで遊びの幅を広げて、自分なりの世界を作り出していく子どもがほとんど。おままごとに砂遊び、工具を使って木を切ったり、ロープでターザンごっこをしたり。大人が思いつかないような遊びを作り出す子もいます。

 プレーパークでは「大きなけがにつながること」、「誰かがすごく嫌な思いをすること」以外はほぼ何でもできます。プレーワーカーと呼ばれる大人が常駐しているので、困ったことや分からないことは聞いてみましょう。

 ほとんどのプレーパークがボランティアスタッフの運営で成り立っています。スタッフさんは子育て経験があるベテランさんも多いので、子どもが遊んでいる間にお母さんが子育ての悩みを相談するなんて光景もしょっちゅう。親子でそれぞれ思い思いの時間を過ごせる場でもあります。

プレーパークの遊びを取り入れてみよう!

 プレーパークになかなか足を運ぶことができないという人も、日常の中でできる自由な遊びをご紹介します。プレーパークで実際にやってみて、どれも子どもたちに人気があったものです!

【とことん絵の具を混ぜてみよう!】
 「上手に絵を描く」「綺麗な色を作る」ということを目的にしないで、子どもが満足するまで色を混ぜることを楽しみます。

 絵の具の使いすぎが心配なときは、必要な分だけパレットに出して渡してください。「ダメ・やめて・汚い」という言葉をなるべく使わず、
 「それも混ぜるんだね」
 「色が変わったね」と事実を共有することを心がけてくださいね。

 とことんやって満足した子は、ちょうどよい量で絵の具を使えるようになったり、思い通りの色を作るのが上手になったりするそうですよ。

【ひみつ基地を作ろう】
 子どもたちの大好きなもののひとつに「ひみつ基地つくり」があります。大きさも形も自由! 段ボール、毛布、新聞紙、お家にあるもので工夫します。
 「このスペースの中に作ってみようね」と場所を限定するのもおすすめ。できれば数日は壊さず一緒に中に入ってみたり、工夫したところを聞いたり、特別感を共有してください。

子どもにとっても楽しい場所だった♪

写真AC

 3歳からプレーパークに参加していた息子も今では中学生。
 「自分でやりたいことを作り出せるし、全てを受け入れてもらえる楽しい場所だった!」と教えてくれました。

 プレーパークの活動は全国で行われています。ぜひお近くのプレーパークを調べてみてくださいね。

(ファンファン福岡公式ライター / まゆり)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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