「クラス替えは友達と同じにして」と訴えるママ友 小学校に乗り込んできたが、思わぬ結末に!

 私の息子が通う小学校は、マンモス校で1学年に6クラスあります。小学2年生に進級し、初めてのクラス替えに子ども達はドキドキしているようでした。そんななか、ヒステリックなママ友が小学校に乗り込んできて…?! 先生に詰め寄るなか、思わぬ結末が待っていたのです。 

目次

クラス替えは希望が出せる?!

写真AC

 息子が小学2年生に進級したときの出来事です。ドキドキの1年生を終え、新学期からは自分たちより小さい子が入学してきます。そして息子は、初めてのクラス替えにドキドキしていました。

 新学期を目前に迎えたある日。私が近所のスーパーに行くと、ママ友Kさんに会いました。Kさんは幼稚園が同じママ友として仲良くなったのですが、一言でいうと“派手なママ”。声も大きく、なんとなく威圧的で苦手だと感じていました。

 他愛もない会話をし、クラス替えの話になりました。
 「もうすぐ2年生だね。クラス替えにドキドキする? 仲良しのお友達と一緒のクラスになれたらいいね」と一緒に来ていたKさんの娘さんに話しかけました。するとKさんが
 「え? もしかして先生に『〇〇ちゃんと一緒になりたい』って言ってないの? バカね。あんなの言ったもの勝ちなのに!」と言います。

 私は驚きました。そんなシステムがある事は初耳だったのです。
 「え? そうなんですか? 知りませんでした」と言うと
 「仲のいいママ友がいないと、そういう大事な情報とり逃すんだから。あなたも仲良しなママ友見つけたほうがいいわよ!」と得意気に言うのです。

 なんだか、ママ友が少ない私を否定された気がして腹が立ちましたが、元々苦手なKさん。相変わらずだなと思ってその日は別れました。

クラス替えの朝

 ついに新学期。子どもを送り出し、私は旗当番に向かいました。学校のすぐ前にある、信号のない交差点に立って子ども達を見守ります。昇降口を見たら、子ども達は楽しそうに新しいクラスを確認していました。

 「せっかく大きな小学校に通っているのだから、沢山お友達が出来たらいいな」と思いました。そして旗当番が終わり、帰ろうとすると…

写真AC

 学校の方から、ギャーギャー怒りの声が聞こえます。何事かと思って見ると、ママ友Kさんが昇降口で先生に吠えていたのです! そもそも2年生は集団登校。余程の理由がない限り親は付き添いません。きっといち早くクラスを見たかったのでしょう。

 「なんで〇〇ちゃんと同じクラスじゃないんですか? こんなのおかしい。ちゃんと連絡帳にも書いたのに! うちの子が登校拒否になったら責任とってくれるのですか?」と怒りをぶつけています。そんな母の隣で、俯く娘さん。

 なだめる先生に、Kさんは詰め寄り、気が付けば先生が5人ほど出てくる事態に。

まさかの大騒動! 終止符を打ったのは

写真AC

 Kさんが、遂に職員室に乗り込もうとしたとき! 娘さんが泣き出しました。
 「ママもうやめて。恥ずかしい! 私は〇〇ちゃんと一緒じゃなくてもいいよ。新しいお友達を作りたいもん。ママが〇〇ちゃんのお母さんと仲良しだから一緒がよかっただけでしょ? ママも新しいお友達つくろうよ。私も頑張ってつくるから」と言ったのです。

 その場は一気に静まりました。
 先生は娘ちゃんに
 「そうだね。みんなドキドキしているから同じだよ。新しいお友達いっぱい作ろう」と言い、手を繋いで教室に入っていきました。

 その場に残されたママ友Kさん。タイミングよくチャイムが鳴り、他の先生達も持ち場に戻っていきます。恥をかいたKさんは肩を落としトボトボと帰っていきました。
 ママより子どもの方がよっぽど大人だなと思った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター / まぁこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次