小学3年生のクラスでいじめ 犯人はまさかの人物…?!

 娘が小学3年生の時、隣のクラスのAちゃんが、持ち物が失くなる、落書きされる、などの被害にあいました。Aちゃんと娘は幼稚園から一緒。学年で一番小柄で大人しい印象の子で、Aちゃんママは「いじめられているのでは…」と、とても心配していました。犯人が分からないままAちゃんへの嫌がらせは続きますが、犯人は意外な人物だったのです。

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悪質な嫌がらせが始まる

写真AC

 幼稚園から一緒だったこともあり、私はAちゃんママから相談されるようになりました。

 「バカ」と机に書かれていたり、鉛筆が全部折られていたり、買ったばかりの定規やペンが失くなったりと、嫌がらせはかなり悪質。Aちゃんママは、すぐに犯人を見つけてほしかったようですが、先生に相談した所
 「犯人探しのような事はできません」と言われたそうです。

 学校の対応に不満を持ったAちゃんママは、Aちゃんを休ませるようになります。

 その間学校では、学年集会や各クラスで、名前は出さずに嫌がらせのお話があったそうです。学校側は、犯人が自ら名乗り出てくれるのを促そうとしていたように思います。

子ども達が犯人探しを始めると…

 娘によると、子ども達の間ではすぐに、学校に来なくなったAちゃんの事だと気付いたようで「Aちゃんがかわいそう… 自分達で犯人をみつけよう!」という動きになったそう。

 また、Aちゃんのクラスには補助の先生がつくようになり、幸い落書きなどの嫌がらせも止んだようでした。私は、Aちゃん親子が少しでも安心してくれたらと、この事を伝えました。

 Aちゃん親子も、味方になってくれるお友達がたくさんいる事に安心したのか、学校に来るようになりました。ところが、また見えない犯人からの嫌がらせが始まったのです。

 今度は体操着のズボンがなくなったといいます。あまりにしつこい嫌がらせに怒ったAちゃんママは
 「私が犯人見つける!」と、毎日、教室の後ろで見張るようになりました。

親切な子も疑わしい?

写真AC

 そんな中、AちゃんのクラスメイトのBちゃんが、なくなった体操着のズボンをどこからか見つけてくれて、Aちゃんママに渡してくれたそうなのです。Bちゃんが言うには、図書室にあったんだとか。

 その後も、なくなったはずのペンも図書室の本に挟まっていたと、見つけてくれたそう。

 しかし、Aちゃんママは
 「偶然見つけたとは思えないんだけど… 私が見張るようになって怖くなったから、見つけたふりして返して来たんじゃないかな」と、言い始めました。

 私は、Aちゃんママの気持ちも分かるものの
 「まだ分からないから、そう思い込まない方がいいよ…」と言うしかありませんでした。

犯人はまさかの!?

 しかし、その話はAちゃんから子ども達の間で広まってしまい、Bちゃんは疑われてクラスで孤立してしまいました。

 でも娘によると、犯人はBちゃんではないと言います。何人かが、Aちゃんが自分の持ち物を隠している所を目撃していたのです!
 既に先生へ報告済みのようでした。この事は、私からはとてもAちゃんママには言えませんでした。

 後日、Aちゃんママが事の顛末を教えてくれました。やはり嫌がらせは、Aちゃんの自作自演でした。
 先生からAちゃんママに連絡があったそうです。

 先生がAちゃん本人に、なぜそんなことをしたのか話を聞いた所
 「みんな優しくしてくれるから」と言ったそう。

 Aちゃんママは
 「最近、弟ばかりかまっていたせいもあるかも… Bちゃんを疑って申し訳ない事をしてしまった」と言っていました。

 その後、Bちゃんの疑いも晴れて、Aちゃんも何事もなく過ごせるようになったそうなので、良かったですが…。娘は、Aちゃんの印象からは想像も出来ない一面にかなりショックを受けていました。

 わが子がいじめられていると聞いて、自作自演だなんて誰も思いつかないですよね。とても他人事とは思えない出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター / パール)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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