教員や保育士をしている人は、保護者が同業者だと気を使うことはありませんか? 私も保育士なので、そのような気持ちはわかります。今回は、保護者という立場になり、息子が通う保育園の先生に気を使わせてしまっていたという体験談をお話したいと思います。
ベテラン保育士に気を使う?! 担任の先生
私は保育士をしています。息子が通う保育園の担任の先生は、20代半ば。保育士歴は5、6年くらいでしょう。年齢も経験年数も明らかに私よりも下です。私に気を使っているのか、送迎時に子どもの様子を伝えて下さる際に
「お母さんは、よくおわかりだと思いますけど…」というセリフをよく言われていました。
確かに、保育士としての経験は私の方が長いけれど、まだまだ至らないことも多いし、保育士として学ぶこともたくさんあると思っています。何より自分の子を育てる母としての経験値はまだ低いのにそんなに気を使わなくても… と感じていました。
旦那が注意を受けてしまい…
普段は私が保育園の送迎しているのですが、その日はたまたま旦那の方の出勤が遅かったので、旦那に息子を保育園へ連れて行ってもらいました。
職場に着くと、旦那からメールが届いています。送迎の時に何かあったのかと不安になりながら確認すると、衝撃の内容が…!
「フード付きの服は危険だからダメみたいだよ。」
えっ、そうだったの!? とびっくりしました。
ベテラン保育士に言えなかった?!
私がこれまで勤めていた保育園は、フード付きの服に制限がありませんでした。そのため私は何の気もなく、わが子にもフードがついた上着を着せていました。
冷静に考えれば、確かにフードがついている服は危ないし、保育園での着用はよくないかもしれないなと思いました。
しかし、1カ月近くフードがついた服を着せていたのに、どうして今頃。
これまでに何度も担任の先生とは顔を合わせていましたし、伝える機会はあったのだから、もっと早く言ってくれたらよかったのにと思ってしまいました。
同時に、同業者で経験年数が上の私には言い辛かったのかな… とも感じました。
ですので、めったに送迎に来ない旦那が連れてきたこの時が伝えるチャンスだと先生は思ったのでしょうね。怒ったり言いにくそうにする様子はなかったようですが、淡々と旦那にわかりやすく説明してくれたようです。
保育園のしおりを読むべきだった
職場でこの話しをすると
「それくらい、気軽に言ってくれていいのに」という先生もいれば、
「まあ、若い先生だったら、年上の保育士の保護者に言いにくいかもね」という先生もいました。確かに逆の立場だと、私もなかなか伝えられなかったのかもしれません。
帰宅してから、保育園のしおりを読み返すと
「服はフードや装飾などがついていない、シンプルなものにしてください」と記載されていました! きちんと読めていなかったことを反省したのと、担任の先生にすごく気を使わせてしまっているのだと感じた出来事でした。
その後は、上から目線と感じられるような言い方にならないようにさらに気をつけるようにしています。
保育士としての経験が長くても、母としてはまだ経験値は低い私。
そして、家と保育園では子どもの姿に違いがあるだろうし、何より保育士目線で見ると子どもの違う姿を知ることができると思います。
子どもの気になることは、何でも伝えてもらいやすい関係性になれたらいいなと思いました。
(ファンファン福岡公式ライター / みかっこ)