九州国立博物館だより【7月・8月号】

 「九州国立博物館」(福岡県太宰府市)の魅力を毎月発信する「九州国立博物館だより」。今回は、いよいよ始まる特別展と特集展示の情報をお届けします。

目次

【特別展】皇室の名宝-皇室と九州をむすぶ美- <3F>

 時代を越えて皇室が守り伝えてきた貴重なコレクションを公開します。

出典:九州国立博物館

会期:7月20日(火)~ 8月29日(日) 会場:3階特別展示室 観覧料:一般2,000円、高大生1,200円、小中生800円 ※団体料金はありません。 ※大学生以下の方は展示室入口で学生証や生徒手帳等を提示してください。 展示期間:前期 7月20日(火)~8月9日(月・祝)      後期 8月11日(水)~8月29日(日) ※期間中、展示替えがありますのでご了承ください。

■第1章 皇室の近代を彩る

 本章では、近代における皇室のコレクションのうち、九州ゆかりの作品を中心にご覧いただきます。折々に皇室に献じられた美術、工芸品は、その誉れにふさわしく、敬意と祝意が込められ、粋を集めて制作されました。  また、皇室による伝統美術の保護について、帝室技芸員の名作を通してご紹介します。

■明治宮殿を飾った有田焼の大作「色絵葡萄栗鼠図花瓶(いろえぶどうりすずかびん)」

出典:九州国立博物館

■パリ万博に出品された七宝の精華「七宝四季花鳥図花瓶(しっぽうしきかちょうずかびん)」

出典:九州国立博物館

第2章 皇室聚宝(しゅうほう)

 歴代天皇や宮家などが愛蔵した平安・鎌倉時代の名筆や、モンゴル襲来(元寇〔げんこう〕)の事績を描いた「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」、やまと絵の代表作「春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)」、伊藤若冲(じゃくちゅう)の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」など、わが国屈指の名品をご紹介します。この貴重なコレクションをとおして、日本文化の継承に皇室が果たしてきた役割をみつめます。

■モンゴル襲来! 博多湾で迎え撃つ鎌倉武士の絵巻物「蒙古襲来絵詞」(前巻 部分)

出典:九州国立博物館

■凛(りん)とたたずむ神々しさ「動植綵絵 老松孔雀図(どうしょくさいえ ろうしょうくじゃくず)」

出典:九州国立博物館

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【特集展示】古代ガラスの世界 -岡山市立オリエント美術館蔵品展- <4F>

会期:7月6日(火)~10月3日(日) 会場:4階文化交流展示室 第8・9室

小さな世界に展開する色彩と造形美

 本展では、岡山市立オリエント美術館の大規模改修に伴い、現在当館がお預かりしている数多くの所蔵作品の中から「古代ガラス」にまつわる作品をご紹介します。約4000年の長い歴史の中で、オリエントの多様な文化に育まれ、ユーラシアに広がった古代ガラス。変化する色彩や、造形、ガラス職人たちの巧みな技に注目するとともに、現代の科学的調査からもその魅力にアプロ―チします。

■ガラスの器が生まれる前「彩釉煉瓦断片(さいゆうれんがだんぺん)」

出典:九州国立博物館

■多様化するガラス「パテラ坏」

出典:九州国立博物館

■吹きガラスの発明「突起装飾碗」

出典:九州国立博物館

【特別展関連イベント】さかなクンと一緒にむかしの海を探検だ!

 さかなクンが特別展で展示される伊藤若冲の「動植綵絵」に描かれた魚の絵について分かりやすく解説してくれます。

出典:九州国立博物館

場所:九州国立博物館1階ミュージアムホール 日時:7月25日(日)①11:00~11:45 ②14:00~14:45 定員:各回144名(抽選) ※応募方法については、九州国立博物館HP「催し物案内」をご覧ください。

九州国立博物館

住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2 営業:9:30~17:00(入館は16:30まで) 休館:月曜(月曜が祝日・休日の場合は翌日) 電話:050-5542-8600(NTTハローダイヤル 9:00~20:00)

九州国立博物館公式ページ

九州国立博物館だより【6月・7月号】

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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