数年前のゴールデンウィーク(GW)に、家族で動物公園へ行った時の出来事です。2歳の娘と楽しく過ごしていたのですが、歩き疲れた夫が「帰りはタクシーに乗る」と言い始めます。しかし、そこは人も、タクシーもいない閑散としたゲート。今思いだしてもイラっとしてしまう結末とは…?
GWは動物公園へ!
当時、働いていた私は、連休が近づくと気合をいれてお出かけ先を考えていました。
“気合をいれて”というのは、行きたいところというより、“なるべく空いていて楽しめそうな場所を探す”といった具合です。私は人が多い場所が得意ではありません。夫に至っては、人混みが大の苦手でイライラするので、場の雰囲気が険悪になります。
結局、娘も楽しめる動物公園を選びました。
動物公園も混んでいるとは思いましたが、遊園地もあってかなり広い敷地なので、そこまで混雑を感じないだろうと思ったのです。
そして入場券は、あらかじめチケットショップで入手。安いのはもちろん、当日もチケット売り場の行列を横目にスタスタ進むことができます。
夫には
「本当にそのチケット大丈夫なの?」と疑われましたが、無事に並ばずに入場することができました。
夫から褒め言葉でも欲しかったところですが…。チケットを買うのに並んでいたら、きっと文句を言われたので、喧嘩を避けられただけでもよしとします。
人混みを避けながら満喫!
動物公園は広大な敷地なので、やはり混み具合はそこまで感じませんでした。が、やはりレストランは混んでいます。そこでレストランは避けて、外のベンチでお昼を食べるなど、とにかく工夫する私たち。
乗り物が得意ではない娘は、遊園地よりも動物を見る方が楽しかったようです。
ヒヨコを手に乗せる体験をしたり(娘は怖がったので、結局私が手に乗せたのですが…)、馬に餌をあげたりと、楽しい時間を過ごしました。
天気がよく、暑い日だったのでだんだん歩き疲れてきます。ついに動物公園の端まで来たようで、出口のようなゲートが見えてきました。
夫が「ここから帰ろう」と言い出した!
夫は歩き疲れていたのでしょう。外に出られると分かると
「ここから帰ろう!」と一言。
14時くらいだったので、私としてはまだ遊ぶか、あと半周してから帰宅だと思っていたのですが、夫はここで力尽きた様子。でも娘も疲れていたようなので 、そのゲートから帰ることにしました。
それにしても、ずいぶん閑散とした出口…。
最初に入ったゲートとは全く様子が違います。どうやら目の前は駐車場で、主に車で来た人たちが使うようでした。
行きは徒歩10分 タクシーで帰ると…?
出たゲートは、スタッフもおらず閑散としており、ここからどうやって駅に向かえばいいか分からない状態です。夫は
「タクシーで帰る」と言い出しました。
他に選択肢が無さそうなので、電話してタクシーを呼びますが、なかなか来ません…。20分以上は待ったでしょうか。
ようやく来たタクシーに乗り込み、運転手さんと話しながら帰ります。どうやら、このゲートから駅までは、かなり大回りするようです。「いくらかかるのかな?」と不安がよぎる私。
行きは、駅から入口まで徒歩10分で着きました 。
でも動物公園は、広大な土地にゲートが反対方面に2カ所。今いる場所から駅までは、かなりの距離があるはず。動物公園を突っ切れば近くなるんでしょうが、もちろんそういうわけには行かず… 動物公園を大回りして駅へ向かうことになったのでした。
ドキドキの車内 結果は?
全然見覚えのない道を進むタクシー。なかなか着かず、上がっていくメーターにドキドキしながら過ごしました。
ついに駅に到着。渋滞をしていたわけでもないのに、20分以上乗り、2,000円を超える支払いに! 私の心の中は、諦めと虚しさでいっぱいでした 。
夫は
「アハハ! ちょっとかかっちゃったね~」と笑っています。夫は、私と金銭感覚が違ってお金に執着しないタイプ。
ここで私が文句を言ったら喧嘩になるでしょう。予想外の出費にイラっとしながらも、私は何も言わず、何事もなかったように帰宅しました。
さて、今年のGW。夫はどうやら仕事で忙しいようです。ここぞとばかりに、子どもを連れてのんびり実家で過ごそうと思っている私なのでした。
(ファンファン福岡公式ライター / toco)