アビスパ不動の右サイドバック、エミル サロモンソン選手。8月9日(月)に控えた古巣・広島戦との対戦を前にリモート取材で話を聞きました。 取材/川添道子
右足が繰り出す高精度なプレーに注目して!
―現在のアビスパ福岡はどんなチーム? お互いのことを尊敬し合い、一丸となって戦うことができる良いチームだと思います。 ―福岡生活2年目。福岡でお気に入りの場所や好きな食べ物はありますか? 志賀島と太宰府が好きです。食べ物はうどん! 麺が柔らかい博多うどんがおいしいよね。
―多くの人に慕われているサロモンソン選手。日頃から大切にしていることは? とてもシンプルなモットーで、“出会った全ての人を尊敬する“です。小さい頃から父と母に言われていた教えなんです。笑顔と尊敬の気持ちを持って人に接し、互いに助け合うことをいつも心掛けています。 ―対戦相手でも、ピッチ上で負傷した選手に駆け寄って声を掛けている場面などもあります。 尊敬と助け合いの気持ちは、チームメートでも対戦相手でも変わりありません。
―以前、吉岡雅和選手がインタビューで「苦しい時にいつもサロモンソン選手が声を掛けてくれてくれる」と話していました。 おお! ヨシはとてもファンタステックで良い選手! 彼はもっともっと活躍できる選手だと思っているから、いつもそう伝えています。それに、彼は選手としてはもちろんだけど、人としても素晴らしい。チームの日本人選手の中で一番と言っていいほど仲良くしていますよ。
―サロモンソン選手はファンとTwitterで楽しく交流していますね。ファンから何か特別な情報は得られていますか? そう、いつも多くのことをサポーターから学んでいます。つい最近も、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」で金メダルを獲得しそうな日本人選手は?と質問したら、いろんな競技のアスリートの名前を教えてくれました。なでしこジャパンに福岡県出身の選手(杉田妃和選手)がいると教えてもらったので、注目して応援します!
―福岡市ではサロモンソン選手の母国、スウェーデンの選手団が「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の事前合宿を行いましたね。 私のフィアンセの友人が、女子サッカー代表に選出されているんですよ! コロナ禍でなければ、スウェーデン国旗を持って激励に行ったのに残念です。女子サッカーチームは、すでに福岡を離れて東京にいて、これから試合があるので、帰ったらテレビの前でサポーターとして応援します。今回、選手には会えないけれど、母国が福岡をキャンプ地として選んでくれて、とてもうれしいです。
―9日(月)は古巣・サンフレッチェ広島との対戦です。どのような思いで臨みますか? 広島戦は、私にとって特別な一戦です。広島は私が日本でプレーするチャンスを与えてくれたクラブであり、たくさんの友人や応援してくれる人がいます。そのような特別なチームと対戦できる機会を幸せに思います。
―注目してもらいたい自分のプレーは? Right foot(右足)!! 右足で蹴るコーナーキックやフリーキック、ゴール前のクロスボールなど、右足でプレーをしている時は、私自身もとてもワクワクしています。
―現在、リーグ戦5連敗。再び勝ち続けるために必要なのは? 前半戦は調子が良かったのですが、ここ数試合は勝てないでいます。私たちは車のようなもので、シーズン当初はガソリン満タンの良い状態でスタートしましたが、現在は少しメンテナンスが必要な状態です。中断期間中にしっかりメンテナンスとガソリン補給をすれば、再び良い状態で走り出せると思います。問題が起きている部分の細かい修正ができれば、後半もしっかり戦っていけるはずです。
―読者へのメッセージを。 ベスト電器スタジアムはとても良い雰囲気です。読者の皆さんには、ぜひスタジアムで観戦してほしいです。みなさんの応援は、私たちの喜びであり、大きな力になります。そして、私たちのプレーを通じて、みなさんにアビスパを福岡の誇りに感じてもらえたらとてもうれしいです。そのために一生懸命プレーをします!
えみる さろもんそん
1989年4月28日生まれ。元スウェーデン代表。182cm・73kg。エンゲルホルム→ハルムスタッズBK→IFKヨーテボリ→サンフレッチェ広島