保護猫を引き取りたくても引き取れない! 娘が思いついた手段とは

 猫ブームが巻き起こってもう随分たつように思いますが、猫の人気は相変わらず高いようです。わが家も猫が大好きなのですが、飼うには数々の障害が。そして猫を飼いたくてたまらない娘は、ある日、思いがけない行動に出たのです。

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犬は苦手で猫はアレルギー 夫の残念すぎる事情

出典:あいちー(画像提供)

 娘と私は、犬と猫、どちらでもいいので飼いたいと思っています。しかし、夫に「子どもの頃、チワワに咬(か)まれたから無理」と、犬は却下されました。「それなら猫を」と思っていたのに、夫ときたら「猫は好きだけどアレルギーだ」と言うのです。それでも夫も動物は好きなので、わが家は「デグー」を飼い始めました。  デグーは大きめのハムスターのようなげっ歯類。小鳥みたいな鳴き声で、犬並みに知能が高いといわれる小動物です。あのアニメのトトロにも似たずんぐりした体形で人懐っこいデグーはとてもかわいくて、私の「猫飼いたい熱」は少し収まったのでした。  そんなある日、娘と一緒にペットショップの「ふれあいコーナー」に入った夫が言いました。  「おれ、猫アレルギーじゃないみたい」  夫は実は病院で検査をしたことはなく、学生時代に猫を飼っている友人の家でアレルギーのような症状が出たことがあったので、そうだと思い込んでいたと言うのです。  「ふれあいコーナー」では数匹の猫と触れ合ったのに、全く症状が出なったと言います。  素人判断ですが、友だちの家で症状が出たのは、猫以外に原因があったのでは? と思った私たちは、わが家でも猫を飼えるかも! と盛り上がりました。  もちろん今はデグーがいるのでまだまだ先の話ですが、その時が来たら保護猫を引き取ろうねと、家族で話し合ったのです。

保護猫を譲渡してもらえない?! そこで娘は

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 ところがその後、住んでいるマンションの規定が変わり、犬や猫などのペットを飼うのが禁止になってしまいました。抱っこできるサイズの犬や猫ならOKだったのに、ある住人の抗議から、マンション全体のルールが変わってしまったのです。  保護団体から保護猫を譲り受ける場合は、大体においてしっかりとした審査があり、ペット禁止のマンションは対象外です。このままでは、わが家で保護猫を引き取ることはできません。  当時小学3年生だった娘にとっても、このルール変更で「保護猫を引き取ることができなくなった」と聞かされたのは、かなり残念なことのようでした。  そんなある日、仕事中の私に、娘を預けている母から電話がありました。学校が終わったのに娘が帰って来ないというのです。  娘が寄り道するのはよくあることですが、この日はかなり遅い時間。とりあえず「通学路を捜して」と頼みました。すると、数分後に母から連絡がありました。  「見つけたよ! あの子、猫を探してたんだって」  私は思わず笑ってしまいました。保護団体から保護猫をもらえないと聞いた娘は、それなら自力で猫を保護しようと思い付き、草むらや土管の中をのぞきこんでは猫を探していたというのです。  「草むらは危ないし、今保護してもすぐには飼えないんだからね」と娘に言って聞かせました。けれども実は、ペット禁止のルールには反対意見の住人も大勢いるので、わが家が猫を飼える状態になるまでに、もう一度マンションのルールをひっくり返せないものかと思案していた私。そして仕事へ向かう道すがら、草むらをのぞいていることは、娘には内緒にしています。 (ファンファン福岡公式ライター/あいちー)

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