好奇心旺盛な娘は、買い物に連れて行くとおもちゃをめがけて一目散にダッシュ! 2歳の息子を抱えている私よりも走るスピードが速く、口で呼び止めますが、効果なし。いつか迷子になるのでは… と心配していました。そんな娘が4歳になった時、家族で千葉県の某テーマパークへ行くことに。迷子対策をばっちりしたはずでしたが…。気の緩みから起きた、わが家の苦い経験をお話します。
娘の迷子対策はばっちり
出発の1週間前、娘の迷子対策を夫と相談し、子ども用のGPSを持たせることにしました。出発の2日前にGPSを充電し、前夜には娘のリュックへ装着して準備万端です。
いざパークへ入り、親のスマホで専用アプリを起動させると、娘の現在地が正確に表示されており、歩いたルートまで記録されています。
「おーすごい!」と思わず声が漏れるほど、夫と感動。娘のテーマパークデビューで注意を払っていたこともあり、この日は娘が迷子になりそうな場面はありませんでした。
2回目も準備万端のはずが?!
半年後、娘が4歳になりたての時に再び同テーマパークへ行くことに。前回の成功経験から、夫も私も娘のことを心配していませんでした。
前日の夜、バタバタ準備する流れでGPSを充電し、当日の朝に私のリュックへ。そして最初のアトラクションに並びながらGPSを娘のリュックに装着しますが…。アプリを起動しても地図上に娘の位置が表示されないのです!
「なんで?」と一瞬混乱しますが、GPSが充電されていないのが原因でした。どうやら充電時にケーブルを上手く差し込めていなかったようです。
充電の時にちゃんとランプが点いたか確認しておけば良かった…。と後悔しながらGPSを私のリュックに戻し、モバイルバッテリーで充電します。少しの間だし、前回も迷子にならなかったから大丈夫! 夫も私もそう思いましたが、この油断が大変な事態を引き起こすのです…。
迷子になった娘
最初のアトラクションを乗り終え、併設されたお店でグッズを見ることに。私は息子を抱っこし、娘は夫の横で楽しそうに歩いています。しかし数分後、娘は飽きてきた様子で
「乗り物にのりたい!」と言い始めました。娘に
「分かった」と返事をして、
「じゃあこれだけ買おうか」と言いながら夫と私がグッズの方へ目を戻した瞬間、視界の端に走ってお店を出ていく娘の姿が! 2人ですぐに追いかけますが、娘の姿は見当たりません。
この時に備えて持参したGPSは、私のリュックで充電中。どうしよう… この広い中で娘を見つけ出せる? 充電の確認漏れ、目を離したことを深く反省しながら、私たちは顔面蒼白で娘を探し始めます。
15分ほど近くを探すも見つからないので、迷子センターへ。娘の特徴などを伝えるも来ておらず、がっくりしながら迷子センターを出ると… 10mほど先に、キャストさんと手を繋いでこちらへ向かって来る娘の姿が!
いたっ! 見つかって良かった…。私はほっとして涙目になりながら、心細そうな顔をした娘の元へ急ぎます。娘ははぐれたお店のすぐ脇に座っていたそうですが、お店の陰にいて見つけられなかったようです。
キャストさんと迷子センターの方へお礼を言った後、娘に
「怖い思いをさせちゃってごめんね」と声を掛けるも、娘はまだ不安気な顔をしており無言です。続けて
「もうママたちと離れないようにしようね」と言うと、いつもは返事をしない娘が
「うん」と小声で言いました。
夫と合流し、レストランで昼食をとっているうちに、娘は元気を取り戻したようで
「おいしかった!」と笑顔で言う姿に夫も私もひと安心。
昼食後に充電し終えたGPSを娘のリュックに装着し対策はばっちりですが、「もう目を離さないようにしよう!」と夫と約束してから出発。娘も迷子が怖かったようで、この日は私たちにぴったりくっついていました。
その後は注意を払いながらも楽しい時間を過ごしましたが、苦い思い出ができた2回目のテーマパーク旅行でした。
GPSの充電ができているかの確認を怠った準備の甘さ、GPSがあるという安心感から生まれた一瞬のスキが、娘の迷子という恐ろしい結果を招くことに。私たちのようにならないために、子どもを連れて行く際は気の緩みにお気をつけください…!
(ファンファン福岡公式ライター/坂 真琴)