3歳児健診で療育へ通うことをすすめられた息子。日常生活での困りごとはさほど見られなかったためしばらく様子を見ていましたが、近所に療育教室がオープンしたのを機に、通わせることに。そこで驚きの成長を見せています!
療育教室は必要?
「療育、通わせたほうがいいのかな…」 私と夫は迷っていました。
3歳児健診で、児童心理士に療育をすすめられました。でも日常生活での困り事はなかったこと、下の子が産まれたばかりで時間や体力に余裕がなかったことから、ずるずる一年が経っていました。
息子は穏やかな性格で、絵本や電車が大好き。数や文字はすぐに覚える一方、気になる点もありました。
保育園で、先生や友だちとうまく言葉でコミュニケーションがとれなかったり、お絵描きはなぐり書きのまま…。何らかの障がいがあるのではという不安と、個性の範疇なのではという思いで揺れていました。
そんな時、自宅の前に療育教室がオープン! 問い合わせると、幼保無償化の対象なので月謝もほとんどかからないとのこと。 土日や夕方など通いやすい時間は、すでに定員ギリギリと聞いて、背中を押されるように申し込んだのです。
親も子もドキドキの初日!
こうして息子は、毎週1回1時間、療育教室に通うことになりました。息子の通う教室では、2~3人の少人数プログラムと、先生とマンツーマンで行う個別プログラムを組みあわせた活動が行われています。
教室には日づけが書かれたホワイトボードや時計などが設置され、まるで小学校の教室のような雰囲気。奥にはパーテーションで仕切られた個別ブースもあります。
にこやかな先生たちに呼ばれ、不安げな様子で入っていった息子。 活動の間、父兄は別室で待機です。 音は聞こえないものの、個別ブース内でタブレットを使い課題に取り組んでいる様子は見ることはできます。
図形カードを並べたり、洗濯ばさみやボタンを留めたり。息子は席について、課題に取り組んでいるようです。 最後に、個別プログラムを担当した先生からフィードバックがありました。
「どの課題にも集中していて、よくできていましたよ!」
何か問題を指摘されるのではないかと思っていた私は、拍子抜け。息子も教室を気に入ったようです。
「どうだった?」帰り道にきいてみると、
「楽しかった!」と即答。
「明日も行きたい!」とまで言うのです。
驚きの成長を見せる息子!
療育に通いはじめて1カ月。
「先生、よろしくお願いします」 先日は、お辞儀をしながら挨拶していてびっくり! 保育園では、先生や友だちに挨拶されても無反応なのが嘘のような礼儀正しさです。
息子が療育の先生に心を開きかけているのは、課題をクリアするたびに「すごい!」と褒められ、自信が育まれているからだ思います。
自信が持てたのは、子どもだけではありません。
保健所や保育園からは、子どもの長所よりも短所を多く指摘されていて不安でした。問題に気づかせてくれたことには感謝していますが、親である私達も育児や息子の個性に自信を失いがちでしたから。
「療育」ときくと、かつての私がそうだったように、わが子に「ふつう」から外れた道を歩ませることになるのではないかと、躊躇する方もいるかもしれません。
でも嬉々として療育教室へ通う息子を見て、もっと気軽に通わせていればよかったと思っています。ちょっと個性的なわが子を褒めて伸ばしてくれる場所で、親子ともに成長していきたいです。
(ファンファン福岡公式ライター/konoha*)