【美人の湯】豪雨から復興へ!大分県九重町・宝泉寺温泉郷で7月8日「星祭り」初開催

大分県九重町にある宝泉寺(ほうせんじ)温泉郷で7月8日(土)、「第1回星祭り」が開かれます。2020年7月の豪雨で被災した温泉郷を励まそうと、宝泉寺温泉観光協会のメンバーが話し合い、復興への願いを込めた催しです。

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宝泉寺温泉とは

 宝泉寺温泉郷の由来は平安時代にさかのぼります。京都の僧侶・空也上人が訪れ、地元の人にお世話になったお礼に一本の杖を地面に突き刺したところ、杉の大木に成長したといいます。それから数十年後、地震により大木が倒れた後から突然、温泉が湧き出しました。人々が「空也上人にいただいた宝の泉」という意を込めて「宝泉寺」というお寺を建立したことが、温泉郷の名前の由来にもなっています。

 宝泉寺温泉郷は川底、宝泉寺、生竜、壁湯の4温泉からなります。泉質に恵まれた名湯、川のせせらぎが聞こえる秘境のような温泉郷として人々に親しまれています。

 弱アルカリ性の「美人湯」で、透明でまろやかな湯あたりです。無味無臭で、肌にやさしく、飲めばおいしく、身体の奥から整えてくれる「宝の泉」です。

 そんな温泉郷を2020年、豪雨が襲いました。11軒の旅館・ホテルが浸水などの被害を受けました。道路は陥落し、温泉水を通していた配管が壊れて川に流されるなど、インフラも深手を負いました。

復興元気!プロジェクトとは

「復興元気!プロジェクト」Facebookページより

 「水害から復興し、かつての活気を取り戻したい」。人々の思いが重なって2020年冬、「復興元気!プロジェクト」がスタートしました。観光協会の若手メンバーが中心になり、夜に楽しむことができる企画や、温泉水の泉質を生かしたコンテンツづくりを行っています。

 今回の「星祭り」は、「想い・願い・感謝を込めて」をテーマに、「食べる」「遊ぶ」「飲む」が楽しめます。キッチンカーは大分・熊本・福岡から10台以上が駆けつけ、ホットドッグや韓国料理、ホルモン、芋モンブランなどが楽しめます。地元の小学校・中学校の発表やマジックショー、抽選会もあります。

 主催する宝泉寺温泉郷観光協会は「宝泉寺温泉はあまり知られていないかもしれませんが、夏になると一か月以上も蛍が舞うすばらしい温泉です。ぜひ足を運んでほしい」と話していました。

第1回星祭り

日時:7月8日(土)16:00~21:00
場所:大分県玖珠郡九重町町田2424-1 旅館九重手前 特設会場
主催:宝泉寺温泉観光協会

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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