敷きっぱなしのカーペットやラグのお手入れ方法で、悩んでいる方が多いのではないでしょうか。大きなものは洗濯ができず、色によっては汚れているのかどうかもわからないですよね。お掃除スペシャリスト佐倉がカーペットやラグのお手入れをご紹介します。
カーペットとラグの違い
カーペットは大きく3畳以上のもので、床に敷きつめるものです。大きな家具がのっていることも多く、洗濯は難しいと言えるでしょう。
ラグはカーペットより小さく、1~2.5畳ほど。洗濯機で洗えるものも多く、小さな子どもやペットのいるご家庭では使い勝手がいいですよね。
夏場のカーペット・ラグで気になる汚れとダニ
素足で歩く夏場は、カーペットやラグの汚れが気になります。気温が高くなり湿気も多いと、ダニの繁殖も気になるところです。
夏場の汚れとダニ
・夏は室内では裸足・半袖に短パンというケースも多いため皮脂や汗がカーペットにつく
・カーペットやラグはおやつの食べこぼし、人のフケや汗などダニのエサも多い
・夏場は高温&湿度でダニの繁殖条件がそろう
・もぐりこみ隠れる毛足(パイル)がある
動かせるカーペット・ラグの手入れ
小さめのカーペットやラグなら、干して湿気やにおいを飛ばします。洗濯可能なものは、水洗いするとやはり気持ちがいいものです。
カーペットやラグを干す
カーペットやラグを干すときは、天気のいい日にしましょう。雨で濡らすとにおいの原因になります。ダニ対策には黒い布をかぶせて日光の当たるところで干せば、夏場は60度近くまで上がります。ダニが死滅する温度は50℃で20~30分、60℃ですぐに死んでしまうため、高温になる夏ならではのダニ退治の方法です。
干した後は、掃除機をかけます。ゆっくり押し、ゆっくり引き戻して毛の奥のダニの死骸やホコリを吸い取りましょう。
洗えるタイプなら洗濯を
洗えるタイプは、念のため洗濯表示を確認しておきます。完全に乾かしたいので良い天気が続く日を狙って洗濯しましょう。洗濯方法は3つあります。
(1)家庭用洗濯機で洗う
洗濯表示で確認して洗濯機OKなら、屏風畳み(同じ幅で折り返しながら重ねていくたたみ方のこと)にして大物洗い用のネットに入れて洗います。漂白剤が使えない場合は、洗濯用洗剤で洗いますが、漂白剤が使える場合は、酸素系漂白剤を洗濯時に入れると、汚れ落ちがアップします。
(2)コインランドリーで洗う
コインランドリーなら家の洗濯機に入らない大きなものも洗えます。
(3)バスタブでつけおき洗い
酸素系漂白剤を使えるラグであれば、バスタブにお湯を入れて酸素系漂白剤でつけおき洗いという方法もあります。水を替えて3度ほどすすぐため重くて大変ですが、お湯に溶け出した汚れが目に見えるため、きれいになった感がもっとも味わえる方法です。
※つけおきと、すすぎが終わったところです。カーペットをつけるときは屏風畳みにしてください
洗濯ができない大物カーペットのお手入れ
動かせないカーペットの掃除は、掃除機と拭き掃除が基本です。
掃除機をかけるときは押したり引いたりしますが、カーペットの毛が起きるようにかけるときに、ヘッドをゆっくり動かすと毛の中のホコリを吸い込めます。その後、水拭きをします。汚れが気になるところは市販のカーペット掃除用のスプレーをかけて汚れを取りましょう。掃除後は、換気をしてカーペットの湿気をとるのを忘れずに行ってくださいね。
重曹スプレーで拭き掃除
水100ccに小さじ1杯の重曹をお湯で溶かしたものをスプレーボトルに入れ、拭き掃除時に使ってもいいでしょう。皮脂などの汚れも落とし、においも取ってくれます。
リンサークリーナーで掃除
カーペットを水洗いできるのがリンサークリーナーです。ただし、表面の汚れを落とすだけですので、カーペットの奥に潜むダニは退治できません。
使用時には、あらかじめアルカリ電解水を手動でカーペットにスプレーします。その後、リンサークリーナーをかけると、水を吹き付けながら、アルカリ電解水で浮き上がった汚れと吹きかけた水を吸い取ります。霧吹きと強力な掃除が合体したような家電ですね。リンサークリーナーをかけ終わった後は、カーペット表面が湿っているので、換気をよくして乾かしましょう。
※わが家のカーペットをはじめてリンサークリーナで洗った時の写真です。汚れた水の色がすごい(踏む頻度が高い場所2年分の汚れ)
カーペットクリーニング業者に来てもらう
ハウスクリーニング業者の中には出張でカーペットのクリーニングをしてくれるところもあります。費用がかかりますが、時間と労力は不要です。忙しい方や、動かせないカーペットの場合は依頼を検討してみましょう。
まとめ
洗濯ができるタイプは洗うのが一番すっきりする方法です。洗えないカーペットは、掃除機だけでなく、拭き掃除も行いましょう。安心してラグやカーペットに寝転べますよ。きれいに掃除をして気持ちよく夏を迎えましょう!
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)