先日、息子が通う保育園で保護者の懇親会がありました。子どもに関する日頃の困り事を同じクラスのママに尋ねて、みんなで悩みを共有していたのですが…その中に、発言のたびに周りを凍りつかせるママがいたのです。
盛り上がっていたお悩み相談が、あるママの発言で気まずい空気に
その日、懇親会の開始早々に先生から
「この機会に、お子さんの『こんなことで困っている』『こういう時はどうしているか』など、疑問があればお互いに聞いてみてはいかがですか?」と提案がありました。
そこであるママが
「食べ物の好き嫌いが多く、食べむらもひどくて困っています。みなさんはどうしていますか?」と相談すると、他のママから
「好物の肉ばかり食べたがるので、肉は野菜を食べ終わっってから、というルールにしています」
「あまり昼食を食べなかった時は、おやつをおにぎりにして、1日の食事量を調節しています」など、参考になりそうな意見がいろいろ出てきました。
会話が弾む中、一人ずっと黙り込んでいるAさんがいました。あまり積極的に話すタイプではないのかな? と思っていると、先生が
「お宅ではどうですか?」とAさんに話を振りました。
その場にいた全員が注目する中、Aさんは
「息子は好き嫌いもないですし、出した食事は全部残さず食べてくれるので」と即答。
それまでの流れを断ち切るような発言に、気まずい空気が流れます。「子どもの好き嫌いが多い」と相談したママは、うつむいて少し恥ずかしそうにしていました。
マウントするのが狙い? 変わらない態度に思うこと
続けて、ほかのママから
「気に入らないことがあると、すぐに物を投げるので困っています」という相談がありました。
しかし、Aさんは
「息子はそんなことしないので」とさらり。みんなで悩みを共有しよう! という空気が伝わらないのか、場を凍りつかせる発言が続きます。
そして私の順番が回ってきました。
「うちの子はYouTubeが大好きなので、忙しいときはついつい見せてしまいます。動画やスマホについて、何かルールを決めていますか?」と、普段から聞いてみたかったことを尋ねてみました。
「1日1時間までと決めています」
「必ず大人がいるところで見るように約束しています」など、いろいろな話が聞けたのですが、先生が
「Aさんのお宅はどうですか?」と再びAさんに尋ねたのです。
“先生! 微妙な空気になるから、もうAさんには聞かないで!”と恐らく全員が心の中で願ったと思います。
案の定、Aさんは
「息子は絵本が好きなので、動画を見たがることはないんです」と最後までマウントを取るような発言をしたのでした。
私は早い時間に園に子どもを迎えに行くこともあり、Aさんの息子が他の子のおもちゃを取り上げて先生に注意されている場面を何度か見たことがあります。家庭でも何かしら気になる点はありそうなのですが…。
本当はヤンチャなのに、親の前ではいい子にしているのかもしれません。私の息子も、保育園でどんな行動をしているか分かりませんが、これを反面教師にして、わが子に関する発言はほどほどにしよう… と思ったのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/フルサワ)