保育園に通っている4歳の息子。クラスの女の子に初めてお手紙をもらい、字が書けないながらも一生懸命お返事を書いたときの、かわいらしい園児のやり取りをお話します。
初めてもらったラブレター
息子には、1歳からずっと同じクラスのお友達、Aちゃんがいます。
息子は早生まれなので、クラスの中では1番年下。Aちゃんとは9カ月違いですが、いつも、追いかけっこなどをして元気に遊んでいます。
年中のクラスに進級して少したった頃、Aちゃんがお友達と、お手紙の交換をしている様子を何度か見かけました。
手紙のやり取りをするほどに成長したんだなぁ…。と、Aちゃんとお友達のやり取りを、微笑ましく見ていたのです。
入園当初から、Aちゃんの成長を身近で見ていたので、「子どもの成長って早いな」と感慨深さもありました。
ある日、保育園のお迎え時に、担任の先生から、
「今日はAちゃんからのお手紙が入っていますよ!」と言われました。どうやらAちゃんが、息子にもお手紙を書いてくれたようなのです。そして、これが息子にとって初めてのラブレターになるのです。
返事を書く息子
帰りの車中、
「Aちゃんにお手紙をもらったの?」と聞くと
「うん、そーだよー!」と、特に興味のなさそうな反応をする息子。
お手紙がなにか、よく分かっていないのかな? と思いつつ、帰ってから読んでみようと話をしながら家に向かいました。家に着いてお手紙を開くと、そこには、文字に見えるようで見えない線が、たくさん書いてあります。そして一番下には、
「いつも遊んでくれてありがとう、明日も遊ぼうね、と書いてあります。」と、Aちゃんのママからメッセージが書かれていました。
息子に手紙を読み上げると、手紙の内容を理解した息子は、途端にニヤニヤ。私が
「ラブレターだねぇ」というと、ラブレターが分からない息子はポカンとしています。
「大好きなお友達にあげる、お手紙のことだよ」と説明すると、息子は
「えーーー!」と叫び、照れたときの表情になりました。よほど嬉しかったのか、
「僕もAちゃんにお手紙を書きたい」と言うので、家にある便箋を渡し、返事を書くことにしたのです。
なにやら真剣に書き始め、書き終わると、
「明日Aちゃんにわたすんだ!」と満面の笑みで、お手紙を見せてくれました。
お手紙を見ると、そこには、最近書けるようになった、目、鼻、口、眉毛が真ん中寄りで、3~4本の髪の毛がある、人の顔が書いてあります。
「Aちゃんの顔かな?」と聞くと、息子は、
「すべり台しようねって書いたよ」というのです。
「か、かわいい!」顔の絵に、すべり台で遊ぼうという意味が込められているなんて、子どもの純粋さに感激! 親バカの心が膨れ上がり、思わず息子を抱きしめました。
息子の許可を得て、絵の下に「すべり台をしようね、と書きました」とメッセージを書き、次の日、Aちゃんにお手紙を渡すことになったのです。
照れ合う姿にほっこり
翌日、お迎えの時間に
「お手紙かいたよー!」と、張り切って大きな声を出しながら、息子はAちゃんにお手紙を渡しました。
その場でお手紙を開けるAちゃん。
Aちゃんのママがお手紙を読んでくれると、Aちゃんの顔がニヤニヤしていきます。そして恥ずかしそうに、両手の人差し指同士をつんつんするのです。
「なに、その照れ方! かわいい~!」漫画のキャラクターのような照れ方に、Aちゃんのママと顔を見合わせ、私たちも思わずニヤけてしまいました。
息子も、Aちゃんの照れが移ったのか、
「なんでやねん!」と、急に大阪弁を連呼し出すので、Aちゃんのママと大笑い。4歳児のかわいらしいやり取りに、ほっこりしました。保育園児が照れ合う姿は、なんともかわいらしく、子どもの成長を感じられた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/pitamaru)