雨の日には、こどもが靴を泥だらけにして帰ってくる日があります。雨続きで他の靴も汚れている場合には、悩んでいる暇はありません。早く洗って乾かす必要があります。スニーカーの汚れをすっきり落とす洗い方を、お掃除スペシャリスト佐倉がご紹介します。
泥汚れは乾かしてはたいて落とす、残った泥はブラシで掻き出す
スニーカーについた泥汚れは、いきなり水で洗うのはNG。水にぬらすと、泥が布にしみ込んでしまい落としにくくなるからです。早くきれいにしたい気持ちはありますが、まず乾かして泥を落とすところから始めましょう。
掃うような泥はついていないけど、水にぬれてびしょびしょで、なんとなく汚れている場合もあります。靴の状態により臨機応変な判断が必要ですが、泥がついていない場合は、そのままお湯につけて洗い始めても大丈夫です。
手順
(1)紐を外し、紐と靴の泥を天日干しするか、扇風機の風を当ててしっかり乾かす。ドライヤーを使うと、接着剤がはがれる可能性があるので、使うときは冷風を使う。
(2)泥が乾いたら、厚みがある場合ははがし、薄い泥汚れをはたく。その後、布に細め毛のブラシを当てて、優しく掻き出すようにブラシを当てる。強くこすると繊維の間に泥や砂の粒子を押し込んでしまうので注意が必要。
(3)泥を掻き出したら40℃くらいのお湯におスニーカーを浸ける。その時、靴底を上にして、泥の粒子が水の中で下に落ちる工夫をすること。
(4)しっかり濡らしたら、ウタマロ石鹸などの洗剤を塗ったブラシを使って泡立てて優しくこすり洗いをする。一度軽くすすいで、汚れが残っているところを再度泡で洗い、最後はキレイにすすぐ。一番のおすすめはウタマロ石鹸ですが、ない場合はクリームクレンザーを使ってもきれいに洗えますよ。
【注意!】ウタマロ石鹸で色柄ものを洗うと色落ちしてしまいます。色柄のスニーカーにはウタマロリキッドを使いましょう。
(5)靴の中、外の水分を乾いた布でふき取り、かかとを下にして風通しの良い場所に干す。
急いで乾かしたい場合は、洗濯機で脱水をかける
翌日までに乾かしたい場合は、洗濯機の脱水機能を使います。その際は、スニーカーを布にくるみピッタリサイズのネットに入れましょう。スニーカーの水分の吸い取りと、ソールや生地の痛みを防止します。
(1)すすぎ終わったスニーカーの水分を乾いた布で吸い取る。
(2)キッチンペーパーを3、4枚くしゃくしゃにして靴の中に入れる。(脱水中に出た水分を吸い取らせるため)
(3)スニーカーを乾いた布(バスタオルがぴったり)でくるみネットに入れて、脱水機に2~3分かける。(長くかけると靴の形が崩れるので注意)
(4)キッチンペーパーを取り除き、天気が良ければ、戸外の風通しの良い場所に干す。
かかとを下にして立て、タン(靴ひもの下にあるベロ)を持ち上げて中まで風が当たるようにする。天気が悪い日は、扇風機の風を当てる(ドライヤーを使う場合は冷風で、熱風はNG)。脱水&扇風機の風で翌朝には乾きます。
とにかく急いで泥汚れを何とかしたい
靴を洗う時間ない場合は、コインランドリーという手もあります。いつもは使わなくても、いざという時のために近くのコインランドリーに靴の専用機の設置があるかをチェックしておくといいですね。
コインランドリーの靴専用機を使うときの注意
・本革の靴はあらえない。
・スニーカーは紐を外して洗う。
・古いスニーカーは、ソール部分がボロボロになる可能性がある。
・ひどい泥は落としてからがベター。
・乾燥は靴専用機に20分かけると少し湿っているかなという程度までは乾きます。完全に乾かしたい場合は、20分追加しましょう。
洗わずに何とかしたい場合
・泥と靴を完全に乾かして、柔らかくて細い毛の歯ブラシで払うだけでもかなり泥汚れは落ちます。ただし、湿っている状態でブラシをかけると、ひどい汚れになってしまうので乾燥具合は要注意です。
・泡で洗ってふき取るタイプのシユーズクリーナーが市販されているので活用してもいいでしょう。 靴は濡れないためすぐにはけるメリットがあります。だだし、泥はあらかじめ乾かして払っておく必要があります。
・ソールの汚れだけなら、メラミンスポンジでこすり洗いして水拭きすればOK。
きれいなスニーカーで気持ちもスッキリ!
キレイに洗ったあとは、ニオイ防止にしっかり乾かすのもポイントです。泥汚れを落とすのは大変ですが、きれいなスニーカーを履くと、足元が軽くなります。頑張って泥と戦いましょう!
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)
【参考サイト】
(※泥汚れをきれいに落とす洗濯方法。子どものユニフォームや靴もスッキリ | コインランドリー総合サイト LAUNDRICH|参照元:https://laundrich.jp/washing/4261/)