小さな子どもに冗談が通じなかった…という経験はありませんか? 私は先日、軽い気持ちで言った一言で、息子の友達を泣かせてしまい、反省する出来事がありました。
帰ろうとしない息子を少し脅かすだけのつもりが
先日、3歳半の息子を迎えに保育園へ行った時のことです。荷物をまとめ、先生から連絡ノートを受け取り、あとは帰るだけ。息子に声をかけるのですが、おもちゃに夢中でなかなか帰ろうとしません。
節分が終わったばかりのタイミングで、保育園の行事では、息子は先生が演じた鬼を怖がって泣いていたと聞いていました。しめしめとばかりに
「早く帰らないと鬼さんが来ちゃうよ!」といたずら半分で脅かします。
ビクッとした息子は、恐る恐る私の方を振り返ったのですが… 息子よりも先に反応した子が!
「鬼さんが来ちゃうよ!」という私の言葉に、なんと同じクラスのAちゃんが泣き出してしまったのです。
慌てた私は、Aちゃんに平謝り。必死に
「ごめんね、Aちゃん! 鬼さん来ないよ、大丈夫だよ」と繰り返します。近くにいた担任の先生は、
「気にしなくてよいですよ。Aちゃん、今日は鬼の話が出るたびに泣いてるので」とフォローしてくれました。
その後、帰り道でAちゃんのママとばったり。Aちゃんを泣かせてしまったことを話し、ひたすらおわびしました。
「大丈夫だよ、気にしないで!」と笑ってくれたAちゃんのママに感謝し、私はホッとしながら帰宅したのでした。
名誉挽回のチャンス! Aちゃんをかわいいと褒めたのに
翌週、また息子を迎えに保育園へ。息子に声をかけますが、またしてもおもちゃに夢中で
「まだ遊ぶ!」とそっぽを向きます。隣には、一緒に遊ぶAちゃん。
「この前泣かせてしまったし、名誉挽回しなければ…」と決心。なかなか帰ろうとしない息子に見せつけるように、笑顔でAちゃんに近づきます。
「じゃあママ、今日はとってもかわいいAちゃんと一緒に帰ろうかな?」と大げさに言ってみました。するとAちゃんは… きょとんとしたかと思うと、みるみる涙目に。
「やだああああ、ママと帰るのー!」と、わんわん泣き出してしまったのです。
またしてもAちゃんを泣かせてしまった私は、
「ご、ごめんごめん! 一緒に帰らないよ! Aちゃんのママが迎えに来てくれるよ!」と必死に謝ります。先生も苦笑いで
「大丈夫よ、Aちゃんのママもすぐ来るよ」とAちゃんを抱っこしてくれました。私は、心の中で
「3歳児に冗談は通じない、もう調子に乗って声をかけるのはやめよう」と固く誓ったのです。
数日後、Aちゃんのママにこの出来事を話しました。再びおわびしたところ、Aちゃんママは大笑い。
「そういえばこの前、A子が『今日ね、おうちに帰らせてくれなかったの』って言ってたわ。意味が分からなかったんだけど、このことだったのね」と話しました。この言葉にも、さらに猛省したのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/フルサワ)
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