6歳の娘が泣きながらおばあちゃんにおねだり。その理由に涙腺崩壊!

 私の仕事の都合で、6歳の娘を隣に住む義母に預けていた時の話です。義母は娘と買い物に出かけました。そこで娘はある物をおねだり。しかし、財布のひもが固い義母は、なかなか買ってくれません。娘が「どうしても欲しいと」泣きながらお願いした理由を知って、私の涙腺は崩壊してしまいました。

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倹約家の義母に、娘が本気でおねだり

出典:iStock.com Yagi-Studio

 義母に6歳の娘のお守りを丸1日頼んだある日。義母は娘を連れ、ショッピングモールへ出掛けました。買い物が目的ではなく、あくまでも散歩です。義母はかなりの倹約家で、いくらかわいい孫のためでも、100円の菓子ですらめったに買いません。

 私だったら孫には甘くなると思うので、義母の徹底ぶりは本当にすごいと感服します。娘も
 「おばあちゃんにおねだりしても、どうせ買ってもらえない」と分かっています。だから一緒に買い物に行っても、あれこれ欲しいと言いません。娘の物分かりの良さに、少し寂しい気がするほどです。

 しかしこの日は、いつもと違うことが起こりました。仕事を終えて家に帰ると、真っ先に娘が玄関までやってきます。そして満面の笑みを浮かべて
 「お母さん! これプレゼント!」と、白いビニール袋を差し出されました。あまりにも唐突で驚きながらも、ビニール袋の中を見ると… 私が欲しかったキャラクターのコスメケースが入っていました。

 「今日は母の日だからね、お母さんが欲しいって言っていたからプレゼントしたの」。そう言って、ニッコリ笑う娘。
 「覚えてたの? ありがとう!」とお礼を言いつつ、心の中では、財布のひもが固い義母を娘がどう説得したのか気になりました。

 そこで、義母に状況を聞いてみたのです。

娘の優しさに胸打たれた母の日

出典:iStock.com kirin_photo

 2人が100円均一ショップへ行くと
 「どうしても見たいものがある!」と娘は義母の手を引き、コスメコーナーへ連れて行ったようです。キョロキョロしながら必死に何かを探し、数分後に
 「あった!」と手を伸ばしたのが、私にプレゼントしてくれたコスメケースでした。

 そして義母に
 「これ買って」と懇願したようです。

 しかし、義母は甘くありません。100円程度の商品でも、必要と思わない物は買わない主義です。娘は
 「どうしても欲しい! お母さんにあげたいもん」と言って、コスメケースを離そうとしません。義母は、本当は自分が欲しくて上手くおねだりしているのだろうと思い、
 「そんなもの、何に使うの? いらないよ」と冷たくあしらいました。そして買わずに帰ろうとすると、娘はギャン泣き。結局義母は根負けして、買ってあげたと話してくれました。

 帰宅後、本当に私が欲しかった商品だと知った義母は、娘に
 「悪いことをしたな」とちょっと落ち込んでいるようでした。一方私は、倹約家の義母におねだりしてまで、娘が私にプレゼントをしたかったんだと思うと、心がキュンとしました。

 うれしさをかみしめながら、コスメケースのふたを開けました。すると
 「おかあさん、だいすき」と書かれた手紙が入っていました。涙腺崩壊です。子どもは純粋で素直、何事にも真っすぐだと感じました。温かい母の日のプレゼントをありがとう。

 (ファンファン福岡公式ライター/伊藤優香)

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