幼稚園のお弁当、ワンパターンでネタが尽きた、面倒、子どもはどんな様子で食べてるの? など、悩みや不安があるかもしれません。現役幼稚園教諭のママが、幼稚園でのお弁当時間の様子や子どもが本当に喜ぶ中身などを紹介します。
子どもが自慢するお弁当の第1位はこれ!
お弁当持参の日は、子どもたちに
「忘れず持ってきてる?」と声を掛け、年少クラスでは実際にカバンの中を見て確認します。入れ忘れているときは、保護者に電話をして届けてもらったり、無理な場合は近所の弁当店で買って、幼稚園の弁当箱に移し替えて出したりします。
そんなとき、子どもが
「今日のお弁当は○○なんだよ!」と、とてもうれしそうに報告してくれる中身の第1位は「サンドイッチ」です!
「今日、おにぎりなんだ!」とわざわざ言う子はあまりいませんが、どうやらサンドイッチは特別なようです。
第2位はデザートのフルーツです。 リンゴ、皮ごと食べられるブドウ、ミカン、キウイなどが多いですが、中でも一番自慢するのは「イチゴ」です。イチゴも子どもにとって特別なフルーツのようです。
なかなか食べてくれないおかずといえば…
保護者が朝から一生懸命作ってくれたお弁当ですし、食育や感謝の意味も込めて、幼稚園では基本的に完食を目指すのが目標です。
「もういらなーい」と見せにくる弁当箱や、いつの間にかこっそりふたを閉めてしまったお弁当箱も一度開けて、食べた量を確認します。
「あと一口だけでも食べてごらん」「これだけは食べてみよう!」など、いろいろな言葉を掛けながら少しでも食べるように促しますが、子どもが残しがちなおかずがあります。
それは「冷凍食品」です。 私も自分の子どものお弁当には四苦八苦しているので、冷凍食品は欠かせず、とてもお世話になっています。
ただ、人気の冷凍食品とそうでないものがあります。
子どもたちがおいしい! といってよく食べるのが「枝豆」です。弁当箱のちょっとしたすき間埋めにちょうどいいですよね。さや付きもあれば、さやから取り出してピックに刺してあることも。
意外と不人気なのが麺類。ナポリタンや焼きそば、たらこスパゲッティなど、麺が伸びきってしまうからか、冷たいからか、残す子が多い印象です。シュウマイも残しがちです。
冷凍食品はお弁当作りの強力な味方です。子どもの食べ残しをチェックして、口に合わないと感じるものは避け、好みの冷凍食品をぜひ探してください。
ちなみにキャラ弁は?
担任の先生は、昼食時間になると一通り子どもたちのお弁当の中身を見ます。入園したてのときに多く見られるキャラ弁。現実は、日がたつにつれて減少していきます。
でも、それでいいんです! 少なくとも幼稚園側がキャラ弁を求めることはないと思います。
カニカマを割いてハチマキに見立て、おにぎりに巻いた運動会弁当や、ハロウィーンにはカボチャをメインにしたおかず、バレンタインならハート柄のラップに巻いたサンドイッチなど、行事に合わせて工夫されたお弁当は見ていて楽しく、作る人の頑張りが伝わってきます。子どもたちも喜んでいます。
いまや完全にお弁当だけの幼稚園は減っていますね。そんな中、子どもたちは、お弁当の日を楽しみにしているようです。負担にならない範囲で、お弁当作りを楽しんでくださいね!
(ファンファン福岡公式ライター/nanako)