世の中には、思いも寄らない出来事がたくさん起こりますよね。息子が3歳の時、買い物中に身の毛がよだつ思いをしました。何があったのか、父親ライターがお話します。
買い物中、衝撃的な光景が突然に!
ある日、いつものように家族でスーパーで買い物をしていました。
目的の商品を全てかごに入れると、最後は4人の子どもが大好きな菓子のコーナーへ。それぞれ自分の好きなお菓子を手にして、ルンルン気分。3歳の息子は先頭に立ち、レジへ向かって歩いていました。
そして曲がり角にさしかかったたところで… 突然、息子の体が宙に浮き、その後、頭から地面に落下したのです! あまりに衝撃的な光景で、一瞬何が起こったのか分からず固まってしまいました。しかし、息子の大泣きにハッと我に返り、すぐさま妻と一緒に駆け寄りました。
どうやら、すごいスピードで走ってきた中学生ぐらいの女の子とぶつかり、はじき飛ばされてしまったようです。女の子の親もすぐに事態に気付き、
「大丈夫ですか? ごめんなさい!」と何度も声をかけています。
次第に息子は泣きやみ、何ともなさそうだったので、相手の親とは連絡先の交換をせず、真っすぐ家に帰りました。 帰宅後も、息子の様子は普段と変わりません。安心して、いつも通り夕飯を食べました。息子は大泣きして疲れたのか、食後、すぐに布団に入りました。
しかし、しばらくして息子が嘔吐(おうと)! 頭をぶつけたのが原因ではと思い、すぐに救急車を呼びました。
大丈夫と言われても不安でいっぱい、猛反省
病院に到着して脳外科で精密検査を受けたところ、頭蓋骨にヒビが入っていることが判明。安静にしていれば問題がないということでしたが、念のため1日だけ入院することになりました。
先生からは
「安静にしていれば問題ない」と言われたものの、頭蓋骨にヒビが入っていると聞くと心配でたまりません。「本当に大丈夫なのか?」「日常生活に支障はないのか?」と不安ばかりが頭をよぎりました。
結局、容体に変化がなかったため、予定通り1日で退院。ヒビの状態が気になりましたが、それ以上の検査は子どもの体に負担が大きいというので、調べられませんでした。
あれから7年、息子は毎日元気に過ごし、大好きなサッカーも問題なくできています。先生の言う通り、きっと大丈夫なのだと思います。
事故当時は、毎日不安でいっぱいでした。「あの時、ぶつかる前に息子を守ることができていたら」「すぐに病院に連れて行っていたら」など自分を責めることもありました。
まだ注意力の低い子どもには、思いがけないことがたくさん起こります。特に頭をぶつけたときは、慎重な対応が必要だと学びました。
最初は問題ないように見えても、後から容体が変わることもあるので、頭をぶつけた時はすぐに病院に連れて行くこと! そして相手の連絡先は必ず聞くこと! と肝に銘じたのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/【けんちゃん】)