娘の想像力に驚き 突然始まった「ごっこ遊び」まさかのオチにびっくり!

子育てをしていて、わが子の発想に驚くことはたくさんあります。「どこから影響を受けたの?」と、全く見当がつかないことも…。
小学生になり、どんどん語彙力も想像力も上がっていく娘と、育児が少し落ち着き、心の余裕が出てきた私の、ある日のごっこ遊びの様子です。

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想像力が豊かな娘

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 現在10歳になる娘は、小さい頃から色んな人物になりきる「ごっこ遊び」が大好きです。私とのごっこ遊びはぬいぐるみなど使わず口頭だけ。おしゃべりだけで、どんどん世界が広がっていきます。

 急に、宇宙ステーションでのミッションが始まったときには
 「ここは私に任せて、ほかの隊員と様子を見てきてくれ!」と指示を出す隊長役の娘。しかし、ミッションが一段落すると
 「これは私の好物なんだ」と、料理を作り隊員をねぎらう食事会が始まり…

 またある時は、昼はカフェ、夜はバーになる店のマスターとして、髭をなでる娘。
 「今日は幻の豆が手に入ったんだ」と、コーヒー豆を挽きながら
 「実は、私は前までサラリーマンだったんだ」と急に身の上話が始まることも。

 娘はその場で思いついたことを話しているだけですが、登場人物の背景まで細かく描写されており、いつも感心させられます。

白熱のオークションごっこ

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 ある日、突然始まったのは「オークションごっこ」。娘が描いた絵を掲げ
 「1,000円からスタート!」と、手を叩きました。私も番号を上げるふりをしながら
 「2,000円!」
 「5,000円!」と、どんどん値段をコールします。

 娘は、血気盛んな男性風に
 「まだまだ! 1万円!」と叫んだり
 「私は別の作品も見てみたいから、このへんでやめておこう」と年老いた紳士風になってみたり… 一人で何役もこなしながら話が進んでいきます。

 金額は、みるみるうちに上がり、100万円に。すると
 「どうしてもこの絵が欲しい! 200万円!」
 「くっ! 明日からの生活費がなくなってもいい! 300万円!」と、身を削ってくる人物も。

娘の迫真の演技で、オークション会場の熱気が伝わってきます。

そこに突然現れたのは…

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 そうこうしているうちに、金額は1,000万円に。
 「くそー! もうこれ以上は出せないぞー」と嘆く人物や
 「ほかにもっといませんか?」とあおる司会進行役。

 ここで突然、娘がナレーションを始めます。
 「そんなとき、会場の窓ガラスがパリーン! 自転車に乗った謎の男が窓から飛び込んできました!」

 えっ、窓…? パリーン?

 「おう、会場はここか。待たせたな!」と、江戸っ子のような口調になる娘。
 (謎の男)「今いくらだ?」
 (司会進行)「1,000万円です」
 (謎の男)「よし、俺が2億で買おう。じゃあな!」
 (ナレーション)「謎の男は、また自転車に乗り、帰っていきました」

 その場にいるような気持ちで参加していた私は、一瞬で全てを持っていった「謎の男」にポカン。そして、我に返り、ギャグ漫画のような衝撃に
 「どんな展開!?」と、娘と2人で爆笑しました。

将来は女優? それとも脚本家?

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 娘は、めちゃくちゃなストーリーのギャグ漫画を読んだことはないはずですが、お笑い番組が大好き。自分が気に入ったネタは、一度見ただけで完コピして再現してくれることもあります。

 しかし、ごっこ遊びは、娘の完全オリジナル。気づけばどんどんと描写が細かくなっていき、「将来は女優になりたい」という娘が老若男女になりきる姿は、さすが! のひと言です。

 さらに、絵画を手に入れるために葛藤する人物が何人も出てきたことにも驚きましたが、桁違いの金額で颯爽とさらってしまう謎の男の出現… 想像と創造、どちらの才能にも、感動。将来は、女優も脚本も演出もできてしまうかも!? と、期待は膨らみます。

 しかし、高学年になり、学校や外出先では、大人ぶって「思春期」の片鱗を見せている娘。ごっこ遊びで母と大盛り上がりしていることも、まわりには秘密です。いつか、こんな時間もなくなるのかなと考えると寂しいのですが…。できるだけ長く、ごっこ遊びで娘と笑い合っていたいなと願う母です。

(ファンファン福岡公式ライター/ふわずみ みか)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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