息子は3月の末生まれ。ネットではよく「3月生まれはかわいそう」「早生まれは不利」などの書き込みを見ます。私は、そんな書き込みを見てたくさん傷ついてきました。しかし小学5年生になった息子の運動会での姿を見て、生まれ月で「かわいそう」なんて一概には言えないのではないかと思うようになりました。
3月生まれはかわいそう?
待望の第一子妊娠。予定日は3月末でした。予定日が分かると、周りから言われるのは
「4月に生まれるといいね!」でした。いろいろな人にそう言われる度に「3月生まれはかわいそうなのかな」と不安でした。
生まれたのは、予定通りの3月の末。さすがに生まれたときには
「3月生まれで残念だったね…」と言われることはありませんでしたが、心の隅で「みんな残念に思っているのかな」と思ってしまう自分がいました。
保育園でも常に「3月生まれだから…」
月日が経ち、2歳になってすぐ保育園の2歳児クラスに入園した息子 。2歳になったばかりの息子は、まだうまくしゃべれませんでした。同じクラスにはもうすぐ3歳の子もいたので、体格も発達も他の子とは大きな差がありました。
私は「クラスで一番小さいから可愛がってもらえるかな」くらいの気持ちでいましたが、保育士さんからは
「〇〇(息子)くんは、まだしっかり座っていられない」
「お返事がうまくできない」など、できないことを指摘されることも多くありました。
その度に
「3月生まれだから仕方ないとは思うんですが…」と付け加えられ、何だか3月生まれを責められているような気持ちになり、悲しい思いをしました。
息子は同じ月齢で比べても小さい方。なので、クラスの中ではより小ささが目立ったのかもしれません。
「〇〇くんは3月生まれだもんねぇ」と、ママ友から言われることもあり、嫌な思いを何度もしました。
小学生になった息子に変化が
小学校に入ってからも、背の順で並ぶと常に先頭だった息子。
しかし、息子は真面目な性格なので、宿題をしっかりとこなしたり、苦手なことは地道に練習したりと、自分の力を着実に伸ばしていきました。
できないことがあっても卑屈にならず
「ぼくは〇〇が苦手だからがんばる!」と常に前向きでした。
今年は小学5年生。背は相変わらず小さい方ですが、いつの間にか先頭ではなくなりました。
小学5年生の今では運動会で大活躍!
むかえた今年の運動会。5年生になると選抜リレーがあります。学年の中でタイムの速い子が4人1組でチームを作って競うリレー。そこでなんと息子は学年で8人しか選ばれないリレーの選手に抜擢されたのです!
私は正直そこまで足が速いと思っていなかったので、まさかという気持ちでした。本人も驚いたようですが、息子は張り切って、家に帰ってからも公園で走る練習をしていました。
運動会では応援団にも立候補し、大きな声を張り上げて活躍しました。そこには「3月生まれだから…」と、あれもこれもできないと言われていた息子の姿はありませんでした。
生まれ月で落ち込まないで!
息子は今でも背は小さい方です。しかし息子の一番仲良しの友達は、1月生まれで身長が学年で1番高いんです。また、リレーメンバーには、息子と同じ3月生まれの男の子もいました。
たしかに、小さい時は同じ学年でも生まれ月によって差があります。しかしそれを「かわいそう」と言うのは、違うのではないかと思います。
「3月生まれで、できないことが多くてかわいそう」ではなく、
「できないことがあったら、できるようにがんばろう!」と思えることが大切なのだと思います。そう息子に気付かせてもらえた出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター / ちこた)