父・うし健在 「サ日記」

 このところ、うしの話ばかり書いておる。どうもあのからだの模様が気になってしょうがない。奥さんと子どもをうちの庭に置いて、どこに行っておるのか。

 前回、二週間おきの日曜にやって来るようだ、と書いたが、最近割と間を置かず、2回現れた。

 飼い主もうしが気になるようだ。先月は29日にやって来た。で、今月8日に来たので、10日ぶりになる。さらに、5日後の13日にまた来たので、段々と間隔が短くなっている。

 抜き足、

 差し足、

 忍び足、図体に似ず慎重なやつだ。

 ようやく落ち着いたか。

 本人は潜んでいるつもりかもしれんが、でかいし目立つ柄だから、すぐわかる。

 昭和世代には、おなじみの「星明子」スタイル。その視線の先には、

 息子のバーがいる。

 家に入りたそうなバー。見守るうし。

 久々の親子対面。バーも安心感があるのか、のびのびして見える。

 一定の距離を置くのは、子どもの自立心を育てる教育的配慮なのか。

 食事をするおとうさん、うし。バーは見張って親孝行してるのか。

 腹を見せてゴロゴロしてる。おとうちゃんに会えたのがよっぽどうれしいのか。

 これはチョビじゃないぞ。弟のバーだ。最近時々夜家に上がって来る。

 家猫になりたいのかわからんが、室内の様子に興味津々のバー。

 うしも後ろから「どうかバーをよろしく」と言ってるようにも見える。

 でも、うちはおれとチョビで精一杯だ。もう一匹は難しいぞ。懐かないチョビは「バーとトレードするぞ」と言われているが、家猫の味をしめてるから出て行くつもりはないみたいだ。

 さて、うし親子のことばかり書いたが、おれとチョビの様子も知りたいか。

 「猫つぐら」のある部屋にひとりでこもることの多いチョビだが、居間のじゅうたんが新しくなってから、気持ち良いのかけっこう座っている。

 確かに気持ちがいい。急に寒くなったからな。

 ストレッチではない、毛づくろいだ。

 ああ、ぽかぽかして眠くてたまらんな。

 珍しく警戒せずに寝入っておる。

 寝てたかと思えば、生意気におれにたたかいを挑んでくる。返り討ちにあって、「ニャオニャオ」泣くくせに、性懲りもない。

 先週ついにヒーターが出てきた。そこはおれの定位置なんだが。

 外のバーもヒーターに目をつけたようだ。それにしても、こいつらは自分たちがきょうだいだとわかっているのか。

 きょうも沢山写真をお見せできたな。

 いつも読んでくれてる方は、バーの相棒のヌーが出てこないとか、おかあちゃんのクミコの話がないとか気になったかもしれん。

 そのへんの話はまた今度。

 おやすみなさい。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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