手足口病を侮るなかれ! 娘が経験したつらい闘病記

 手足口病は、夏に流行しやすい病気の一つです。初めは漠然とした知識しかなく、手足口に発疹が出るだけの病気だろうと軽く考えていました。ところが娘が3歳で手足口病にかかった時、予想外に大変な思いをすることになったのです。

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発疹が出るだけなの? その症状とは

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 あれは9年前の夏、娘が3歳になってすぐのことです。仕事中の私に保育園から電話が入りました。娘が少し熱っぽいので、早めに迎えに来てほしいとのことでした。  慌てて迎えに行くと、娘の手の平や足の裏には点々と赤い発疹が。かかりつけの小児科を受診すると、手足口病と診断されました。  小児科の先生の話では「手足口病は、まれに重症化することもあるけれど、大抵は熱もそんなに高くならない」とのこと。幸い娘も微熱程度で、とても元気にしていました。  娘は1歳で保育園に入園してから、何度も熱を出してきました。突発性発疹や水痘(水ぼうそう)にもかかったし、へんとう炎も複数回。過去に幾晩も高熱で眠れない夜を過ごした娘と私にとって、37度くらいの微熱は慣れっこ。大きな病気でなくてよかったと、私は胸をなで下ろしました。  ところが発症から2、3日すると、娘は食事を全く取らなくなりました。食べやすいうどんやおかゆを用意しても口を開かず、ゼリーもヨーグルトも食べません。大好きなオレンジジュースも嫌がって、牛乳ばかり欲しがります。  さらに娘は、あまりしゃべらなくなりました。こちらの言うことはちゃんと聞いているのですが、声を出して返事をせず、代わりに首を縦か横に振るのです。  「これは手足口病のせい? 熱が上がったわけでもなく、手足の発疹は治まってきているのになぜ?」。私が不安に思っていた時、娘が大きなあくびをしました。そのとき見えた物に、私は衝撃を受けたのです。

小児科のドクター直伝! ひどい口内炎の対処法

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 私の目に飛び込んできたのは、娘の舌の先にできた、大人の指先ほどもある大きな口内炎でした。大人の私でも、小さな口内炎1つで食事がつらくなるもの。3歳児の小さな舌に巨大な口内炎ができていては、食べるのも話すのも嫌になるのは当然でしょう。  私は小児科の先生に電話し、大きな口内炎の対処法を相談しました。すると3つのことを教えてくれました。  ・塩気のきつい、熱い、酸っぱい食べ物は避ける  ・水を飲むのもつらい時は、ゆっくりアイスをなめて水分補給をする  ・牛乳は膜を張る性質があるので、口内炎を刺激せずに飲める  娘が牛乳ばかり欲しがったのは、ちゃんと理由があったのですね。そこで先生のアドバイスに従って薄味のおかゆなどを試したものの、食べ物が舌に当たるのを嫌がる娘が口にしたのは牛乳だけでした。  口内炎が痛くてつらいのだから無理に食べさせてはいけないと思いながらも、だんだん痩せていく娘の体が痛々しくて…。「このままずっと何も食べられないのかな、もう娘の声は聞けないのかな」と、つい私も悲観的になっていました。  娘が食べなくなって6日目、復活の兆しは突然やってきました。  娘を抱っこして行ったスーパーの魚売り場でのこと。「魚を柔らかく煮たら、食べてくれないかな…」とつぶやいた私に、「魚、食べる」と娘が返事をしたのです! 久しぶりに聞く娘の声は、か細いけれどしっかりしていました。答えてくれたのがあまりにもうれしくて、私はその場で号泣したのでした。  あの日の夜、煮魚をおいしそうに食べてくれた娘の顔は、今でも鮮明に思い出せます。手足口病なんて大したことないと高をくくっていた私でしたが、この経験をしてからは、どんな病気も侮ってはいけないと思うようになりました。 (ファンファン福岡公式ライター/あいちー)

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