サンタクロースからのプレゼントに格差が?! 子どもへの説明に四苦八苦

クリスマスが終わると、子ども達はサンタクロースからもらったプレゼントの話で盛り上がります。そこで知ってしまったプレゼントの「格差」とは…。「ぼくが良い子じゃないから?」と嘆く息子への説明に何とも苦労した体験談です。

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サンタクロースからのクリスマスプレゼント

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 わが家の息子は、クリスマスに、「パパとママ」「祖父母」、そして「サンタクロース」から3品のプレゼントがもらえます。

 予算はいずれも5,000円前後と決め、本人が希望する物は翌月の誕生日にプレゼントすることに。クリスマスはサプライズ感を大事に選んでいました。「サンタクロースは、小学生かつ良い子の所にしか来ない」ということも言い含めていました。

 特にサンタクロースは「密かに好きな物をくれる」ということを意識し、男の子なのにぬいぐるみ好きな息子には、好きなキャラクターのぬいぐるみをプレゼントすることも多かったのです。

プレゼントを喜ぶ息子

 息子が9歳のときでした。サンタクロースのプレゼントは、ちょっと予算オーバーでしたが、某有名メーカーのネズミのぬいぐるみを選びました。ネズミは3歳の頃、動物園の触れ合い広場で出会ってから息子が大好きな動物です。

 リアル感にこだわったぬいぐるみは質感もよく、親としてもサンタさんにしては高級品だと感じるほど。

 「良い子の所にしか来ないんだよね? 来てくれるかな?」 と何度も言って、なかなか眠れない息子。翌朝には、プレゼントに気付きとても喜んでいました。

 サンタクロースが来てくれた安堵と、なぜ自分の好きものを知っていたのかという不思議と、可愛いネズミに満足そうで、親としても嬉しい気持ちでいっぱいでした。

まさかの展開! プレゼントを自慢し合う子ども達

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 当時、学校の終業式はクリスマス後でした。当然、子どもたちは学校でプレゼントについて自慢し合うことになります。

 学校から帰ってきた息子は
 「今日学校で、何人かがサンタさんからゲームをもらってたよ…」と悲しそうに言いました。ゲーム機とソフト(約4万円相当)をもらった、という子が数名いたそうです。
 
 数日後、2つ年下の従弟が家に遊びにきました。その時にも、サンタクロースからゲーム機とソフトのセットをもらったという話に…。

 従弟が帰った後、息子は
 「〇〇ちゃんもゲーム機とソフトだったって…」と、どんよりと落ち込んだ様子です。
 「サンタさんが高いゲーム機をくれるなら、僕だって欲しかったよ!」その悲嘆に、フォローしなければと私は焦ってしまいました。

フォロー失敗?! サンタクロースへの信頼失墜

 「ゲーム機が欲しかったの? サンタさんにお願いしていたの?」と尋ねると
 「欲しいけど、お母さんが前『サンタさんは高いものはくれない』って言ってたから。欲張ったら来てくれないかと思った…」とのこと。

 「僕は我慢したのに、他の子にくれるならお願いすれば良かった。それとも僕が良い子じゃないから?」と涙ぐむ息子に、
 「きっとその子たちは、特別なご褒美をあげたくなるような頑張りをしたからかも?」と言った私。

 「僕は頑張りが足りなかったから、ぬいぐるみなの?」と更に落ち込んでしまいました。
 「お母さんはいつも『頑張ってるね』って褒めてくれたのに、サンタさんは頑張ったと思ってくれなかったの?」と訴える息子に、心が痛む私。

 「そんなことないよ! きっとゲーム機はいっぱい持っているから、素敵なネズミさんにしてくれたんだよ」と優しくなだめると
 「このネズミさんは、ゲーム機と同じくらい高いの?」と。物の価値がわからない小さな子どものようにはいきませんでした。

 結局、ゲーム機は翌月の誕生日に買う約束をしましたが、その後、息子のサンタさんへの信頼は、完全に失墜してしまいました。

プレゼント予算は統一できないものか

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 クリスマスのプレゼントは、家庭によって予算も違うとは思います。
 私が子どもの頃の、サンタクロースのイメージでいたのも失敗だったのかもしれません。(当時のサンタはお菓子のブーツや絵本をくれました。)

 その後、サンタクロースへの恨み節は、中学校1年生まで続いたので、やっぱり傷ついたんだと思います…。できるなら、プレゼントの予算は全国で統一してほしい! とさえ思ってしまった体験でした。

(ファンファン福岡公式ライター / 文月)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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