まさかゲームでも?! 過保護なママ友親子の行動にあきれた話

小学3年になる娘の友達Aちゃんはとにかくワガママ。普段から過保護に世話をやいてあげるママ友にも原因があるのでは? と私たち親子は思っていました。そんななか、流行のゲームでも、あきれる過保護っぷりを発揮していたことが判明! 思いもよらない体験を聞いてください。

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ワガママなAちゃんと過保護なママ

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 小学3年になる娘の同級生Aちゃんは、とにかくワガママ。自分の思い通りにならないと、すぐに怒って遊びの途中でも帰ってしまいます。

 Aちゃんとはダンスの習い事でも一緒なのですが、新しいダンスのフリや技も
 「できない~!」とママに泣きつく始末。

 一緒に練習しようと声掛けをしても、Aちゃんママは
 「うちの子、練習が嫌いなんだよね」とバッサリ。

 結局、Aちゃんママがダンスの先生に
 「もう少し簡単に変えてもらえませんか?」と言って問題解決をするので、Aちゃんは「努力」ということを知らぬまま成長しています。
 Aちゃんママが甘やかしすぎているのでは? と私たち親子は思い始めていました。

流行りのゲームで盛り上がったところ…

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 わが家にAちゃん親子が遊びに来たときのこと。
 娘とAちゃんの間では、流行りのゲームの話題で持ち切りでした。そのゲームは、かわいい動物たちと一緒に、釣りをしたり虫取りをしたりして遊ぶもの。手に入れた虫や魚をお店で売ってお金にすればお家がどんどん広くなる… というゲームです。

 Aちゃんより半年早く遊んでいる娘は、ゲームの進行も早く、色々な虫や魚を持っていたり住む家が大きかったりするので、Aちゃんは興味津々のようでした。

 最初はとても楽しそうに遊んでいた2人ですが、Aちゃんが急に
 「ズルいよ~」と言い出したのです。よく話を聞いてみると、どうやら自分より色々と進んでいる娘が羨ましく、気に入らなかった様子。

 それを見てAちゃんママは
 「仕方ないでしょ、うちは最近買ったばかりなんだから」とフォロー。

 するとAちゃんが
 「1日1時間だけしかやらせてもらえないからだよ!」と言うのです。どうやらAちゃんがあまりにゲームに執着するので、ママが制限を設けたのだとか。
 口をとがらせてブーブー文句を言うAちゃんに、私たち親子はただ呆れて見守るしかありませんでした。

驚愕! ゲームでもママが代わりに!?

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 その数日後。
 習い事で会ったAちゃんが、娘にまた例のゲームの話をしてきたのですが、前回会ったときからさほど日にちが経っていないのに進み具合が早いことに気が付いた娘と私。
 「すごいね!」と褒めていると、Aちゃんママが自慢げに入ってきて
 「違うの、私が夜な夜なやっているの!」と。

 びっくりして聞いてみると、
 「娘があまりに下手で、進まないもんだから怒っちゃって。でも周りの友達に追い付きたいから、私が代わりにプレイしてお金を集めているのよ。そうすれば翌日娘がお家を広くしたり、好きな服や家具を買えたりするでしょ」とAちゃんママは平然とした顔で言うんです。
 Aちゃんもそれを聞いて満足気。

 聞けば他のゲームもレベル上げはママにお任せで、ボスを倒してストーリーを進めるのはAちゃんがやっているのだとか。

 呆れて何も言えない私と娘。まさかゲームまでも苦労せずプレイしようとしているなんて…。ゲームの世界でも過保護なのは変わらないんだなと思いました。

ゲームの醍醐味をわかっていない! 娘の言い分に大拍手

 その夜、Aちゃんの話を家族でしていたところ、娘が
 「Aちゃんはゲームの楽しさをわかっていない! 苦労をして頑張ってクリアするのが楽しいのにね!」とちょっと呆れた様子で言うのです。

 それを聞いていた私も夫も大拍手!
 そう、ゲームも人生と同じで、クリアするまでの過程が面白いんですよね。失敗しても遠回りしても、それがゲームの醍醐味。
 それを娘はしっかり理解して楽しんでいるということに、私も夫も成長を感じて嬉しくなりました。 

(ファンファン福岡公式ライター / なないろさん)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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