誰でも気になる「こころとからだ」をテーマに掘り下げるコーナー「ここから研究所〜INSTITUTE FOR MIND AND BODY〜」。
コロナ禍などをきっかけに、働き方や生活環境が変化したことで、以前よりもストレスを感じたり、気持ちが沈んだりすることが増えていませんか? いつもより「目線」を上げることで、気持ちが上向きなるかもしれませんよ。
A はあ~。
Y 大きなため息をついて、どうしたの?
A あ、先輩。仕事がうまくいかなくて…。最近、オンライン会議やリモートワークができるようになって、すごく便利になったのはいいんですけど、その分、タスクは増えるばかりで息をつく暇もないほどです。
Y 自分もそう。あれもこれもやらなきゃいけないって、常に追われている感じだよね。
A うまくできないと、気分が落ち込んだり、不安になったりして。
Y 気分転換してる?
A スマホでSNSや動画を見てます。でも気づくと半日とか見ているかも(笑)。
Y 動画やSNSで気分転換もいいよね。でも、ずっとうつむく感じになってない? 行動心理学では、自信がない時や失っている時に目線が下がっているといわれているの。落ち込んでいる時や不安を感じている時に、うつむいてしまいがちだよね。
A 確かに。
Y よく「口角を上げると自然と元気になる」っていわれるけど、それと同じで、姿勢を正して真っすぐ見た目線から、あえてもう少しだけ上の方に目線を上げてみると、気持ちが上向きになるそうなの。私は朝の通勤で信号待ちの時、空を見上げるようにしていて、不思議なことに、気持ちが上がる気がするよ。
A なるほど! 仕事の合間とか、ちょっとした時間に自分もやってみようと思います!