ニンテンドースイッチ(Switch)でいつから子どもを遊ばせる?開始前にはルール決めも

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

子どもから大人まで人気のゲーム機、ニンテンドースイッチ(Switch)ですが、小さな子どもがいる家庭では「何歳から遊ばせてよいのか」が気になることもあるでしょう。いつから遊ばせるかは家庭の方針や兄弟の有無などによっても異なりますが、低年齢から安心して遊べるタイトルが多いのも、魅力の1つです。

今回は、スイッチでいつから遊び始めるか、さまざまな家庭の事例をもとに解説します。ゲームの影響やメリット、スタート前に決めておきたいルールもまとめていますので、参考になれば幸いです。

目次

スイッチはいつから遊べる?購入のタイミングはさまざま!

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ニンテンドースイッチは、プレイシーンに合わせて形を変えるゲーム機というキャッチフレーズで、いつでもどこでも自由なプレイを実現できるのが魅力です。テレビの大画面で遊ぶのはもちろん、持ち運んで外出先などでプレイすることも可能で、子どもはもちろん大人からも人気を集めています。

そんなスイッチの購入タイミングは、家庭によってさまざまです。スイッチ購入を決断するタイミングは、大きく3パターンあります。

長子や一人っ子で多いのは”小学校入学のタイミング”

第一子や一人っ子は、小学校入学のタイミングで購入することが多い傾向にあります。入学後の7歳の誕生日や、クリスマスのプレゼントとして、スイッチを選択するケースは少なくありません。

わが家も例に漏れず、長男のクリスマスプレゼントとして導入しました。年長のときに一度「スイッチが欲しい」といわれ、夫も「話題についていけないと…」と購入に前向きでしたが、クリスマス前で予約が難しかったことや予算面の問題、小学校入学後の生活の変化への不安、また次男がまだ年少だったことから、「来年にしよう」と話をした記憶です。

兄・姉がいる子どもは未就学児から遊ぶことも多い

上に兄や姉がいる子どもは、第一子が購入してもらったタイミングから一緒に遊び始めることが多いです。自宅にスイッチがある環境で「あなたは遊んではダメ」というのは、大人にとっても子どもにとってもなかなか簡単なことではありません。第一子よりもデビューが早くなってしまうのは、仕方ないことだといえます。

わが家も前述の通り、次男も長男と同時にスイッチデビューしました。また、長男のお友達でも兄・姉のいる子たちは、未就学児の頃からスイッチで遊んでいるという話をよく耳にしました。

「お友だちが持っているから」という理由で購入するケースも

年齢にかかわらず、「周囲の友だちが持っているから」という理由から購入する家庭もあります。筆者の知り合いの家庭では、小学校3年生くらいまで持っていませんでしたが「下校するお友達が持っていて、話が合わなくなってつまらないらしくて」と、購入したといいます。未就学児でも、周りに持っている友だちが多ければ購入することもあるようです。

体験談から疑問を解消【ニンテンドースイッチ デビュー】何歳から?子どもに人気のおすすめソフトや選び方・みんなの口コミは? https://mamaile.net/switch_game_osusume15/

低年齢でも遊べるタイトルはある?

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スイッチを購入するタイミングは家庭によってさまざまですが、そもそも低年齢でも楽しく遊べるのか、疑問に思う人もいるでしょう。スイッチに限らず、昨今のゲーム機には、簡単な操作で低年齢の子どもやゲームがあまり得意でない人も楽しめるタイトルも多く存在します。

全年齢対象のゲームも用意されている

スイッチのゲームソフトは、CEROレーティング、IARC汎用レーティングの審査を受け、ゲーム内の表現内容にふさわしい年齢区分がされています。商品には「レーティングマーク」がついており、大きく5段階に分けられます。

※任天堂公式サイトより引用

全年齢対象から、12歳、15歳、17歳、18歳以上と、対象年齢が細かくわかれているので、小さな子どももAの「全年齢対象」のタイトルなら、安心してプレイできます。ただし引用画像にある通り、レーティングマークはゲームの難易度を示すわけではありません。年齢はクリアしていても、難易度が高くプレイが難しい場合もあるので注意しましょう。

低年齢でもプレイしやすいゲームタイトルは?

全年齢対象のタイトルも、未就学児には難しいケースは少なくありません。特に3歳くらいまでの子どもは、ルールや操作方法を保護者が説明しても理解できない場合があります。4歳くらいになると、少しずつプレイできるタイトルが増えてくるので、子どもも楽しくプレイできるでしょう。

3歳、4歳といった低年齢でも比較的プレイしやすいタイトルには、次のようなものがあります。

・マリオパーティスーパースターズ
・太鼓の達人シリーズ
・すみっコぐらしシリーズ

「マリオパーティスーパースターズ」は、操作が簡単なミニゲームも多く、操作の説明も丁寧です。飽きずに遊べることはもちろん、家族や友だちと一緒に楽しめるので、コミュニケーションも図れます。

「太鼓の達人」シリーズは、ゲームセンターでもお馴染みのリズムゲームです。こちらも操作が簡単で、曲のバリエーションも多いので長く楽しめます。また、難易度の選択もできるので、小さな子どもが遊ぶのにも最適です。

「すみっコぐらし」シリーズは「すみっコパークへようこそ」や「みんなでリズムパーティ」などがあります。操作がシンプルなのに加え、人気のすみっコぐらしのキャラクターたちが多く登場するので、小さな子どもも喜ぶでしょう。

また、「あつまれ どうぶつの森」も、自由な散策などを楽しむのにはおすすめです。ただしタスクをクリアしたり、動物たちとの会話を理解したりするのは小さな子どもには難しいので、保護者と一緒にプレイするのがよいといえます。

任天堂|レーティングマークについて https://www.nintendo.co.jp/support/rating/index.html
3歳にswitch(スイッチ)は早い?何歳から使えるの?3歳でもできるゲームソフトを紹介! https://makodeblog.com/nintendo_switch/

【スイッチはいつから?】保護者はゲームが及ぼす影響への理解が必要

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簡単操作で、低年齢の子どももプレイできるタイトルが用意されているスイッチですが、「あまり小さい頃からゲームをすると、悪影響があるのでは」と不安を抱く保護者もいます(私はそうでした)。子どもの「欲しい」「遊んでみたい」という気持ちを尊重することも大切ですが、購入前にはどのような影響が懸念されるかも知っておくことが重要です。

視力低下

「ゲームをすると目が悪くなる」とよくいわれますが、これは長時間のプレイにより、目に大きな負担がかかって起こります。また、テレビのような大画面でプレイするよりも、小さな画面に顔を近づけてプレイするほうが、そのリスクは高まります。

運動不足

ゲームばかりしていると、外で遊ぶ機会が減ってしまうこともあります。スイッチで遊ぶことにより、運動不足になる可能性もゼロではありません。運動不足は肥満といった体への影響はもちろん、精神面にも影響を及ぼすため、注意が必要です。

やり過ぎによる心身への影響

毎日長時間プレイすると、心身への影響も大きくなります。ゲームに熱中しすぎると、睡眠時間や友だちや家族と遊んだり、会話したりする機会が減る、学力低下を起こすといった問題が起こりやすいです。

ゲーム依存症にも注意!

ゲーム依存症は成長過程の大切な時期に、子どもの心や体に悪影響を及ぼすため危険です。深夜までゲームをすれば睡眠不足になり、朝起きられず遅刻や欠席が増える、不登校になることもあります。また、常にイライラしたり気持ちが落ち着かなかったりすることもあり、攻撃的な言動が増え、家族や友人関係が悪化する原因にもなりかねません。

遊び方や時間にもよりますが、ゲームが子どもにとってマイナスに働く可能性があることを、保護者は覚えておく必要があります。

ニンテンドースイッチで遊べるのは何歳(いつから)?実体験ベースで年齢別に解説 https://otasanchiblog.com/nintendo_switch-since_when/7898/

【スイッチはいつから?】ゲーム内容によってはメリットが得られる可能性も

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「目が悪くなるからダメ!」「悪い影響があるから買わない」と、スイッチを購入しないのも1つの方法ですが、スイッチに限らずゲーム内容によっては子どもにとってプラスになる可能性があります。ゲームに期待できるメリットは、大きく3つです。

考えて動く力が身につく

ゲームをクリアしたり勝負に勝ったりするためには、戦略を考えたり工夫したりする必要があります。自分で考えて実践する力が身につく可能性があるのは、ゲームのメリットの1つです。

たとえば、RPGならストーリーを進めるためにどこに進めばよいのかを考えなければなりません。対戦ゲームではキャラクターの特性を生かした戦い方や、必殺技の出し方を試行錯誤して勝利を目指しますし、パズル系のゲームは思考力が試されます。リズムゲームなどは考えて実践する機会は少ないものの、リズム感を養うのに最適です。

集中力・記憶力が養われる

ゲームをプレイしているときは、画面に集中します。特に難しいステージやハイレベルな敵との勝負の際には、集中力が高まります。ゲームのプレイによって、「1つのことに神経を注ぐ」ということが学べるかもしれません。

また、ゲームの操作方法やルール、専門用語などはタイトルによって異なります。スイッチで遊ぶことで、さまざまなことを覚える記憶力が鍛えられる可能性もあります。

コミュニケーション能力がアップする

1人でプレイできるゲームもありますが、スイッチは複数人で楽しめるタイトルも豊富です。ゲームを通して家族や友だちとのコミュニケーションが増えるのも、メリットだといえます。

集まってゲームを楽しんだり、オンラインで交流したりという機会が少なくても、同じタイトルをプレイしている人と情報交換をすることもあるでしょう。友だちの輪が広がる、攻略法などを相手に上手に伝えるといったメリットも期待できます。

Switchは何歳から?子供への悪影響は?  https://www.yutomo-gaming.com/archives/4103

【スイッチはいつから?】ゲームを楽しむために決めておきたいルール

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スイッチで遊ぶメリット・デメリットはそれぞれありますが、せっかくならできるだけメリットを増やし、デメリットを軽減させたいですよね。大人の安心感と子どもの楽しさを両立させるには、ルールを決めることが重要です。

最後に、スイッチを快適に利用するために事前に決めておきたいルールを紹介します。

スイッチで遊ぶ時間

スイッチを家庭に導入する前には、プレイ時間を決めましょう。EPARKの調査によると、小学生の1日の平均ゲーム時間は「1時間以内」が多いです。

※EPARKより引用

時間だけでなく、スイッチで遊ぶ頻度やタイミングも決めておくのがおすすめです。「宿題などのやることが終わったら」「寝る前に時間があったら」「20時以降は遊ばない」「週末だけ」など、家庭でベストだと思う頻度やタイミング、プレイ時間を話し合いましょう。

オンラインでの遊び方

スイッチはインターネットを利用したオンライン通信で、リアルな友だちや世界中の人との対戦が楽しめるのも魅力だといえます。オンラインプレイをするには、有料サービス「Nintendo Switch Online 」への加入が必要です。

遊びの幅も広がるオンラインプレイですが、プレイヤー同士のトラブルや、「〇時に約束したから」と、家族での決め事よりも友だちとの約束を優先してしまう、知らない人に個人情報を公開してしまうなど、問題が起こる可能性もあります。

オンラインを利用する前には、「知らない人に個人情報を話さない」「友だち同士の約束で、ルールを破らない」など、オンラインの利用方法についても話し合っておくと安心です。不安な場合は「Nintendo Switch Online 」に加入しないのもよいでしょう。

課金について

スイッチは店頭でソフトを購入するだけでなく、オンラインストアでタイトルをダウンロードしたり、追加コンテンツやキャラクターを購入したりできます。ストアの利用には課金が必要で、クレジットカードを連携する、コンビニなどでプリペイドカードを購入するといった方法があります。

課金についてのルールを決めていないと、知らないあいだに高額な課金をされてしまうというトラブルが起こるかもしれません。たとえお小遣いを渡していても、小学生のあいだは「勝手に課金をしない」「欲しいものがあれば相談する」ことを徹底しましょう。

スイッチを使う場所

スイッチは持ち運んでどこでも遊べますが、使用場所についてもルールを決めておくとよいでしょう。「家のなかで使ってよいのはリビングだけ」「自室に持ち込まない」「できるだけテレビ画面でプレイする」「外に持ち出したい場合は相談する」など、保護者の思うルールを事前に提示すると、購入後に問題が起こりにくいといえます。

“貸し借り”についても事前に話し合いを

スイッチに限らず、友だち同士でのものの貸し借りはトラブルに発展する可能性があります。「友だちに本体やソフトを勝手に貸さない、借りない」ということも、約束に入れましょう。もし貸し借りをしたい場合は、「保護者同士が納得してから」と、大人を介したやり取りを条件に入れることも大切です。

また、最近はアプリなどで簡単にものの売買ができる時代です。遊ばなくなったソフトを勝手に売らないこと、不要な場合は保護者に相談したのちに出品するなど、細かなルールも決めておくと、親子での認識の差が減るでしょう。

ニンテンドースイッチ(Switch)は何歳から?子供の悪影響を防ぐ5つのルール https://gururinosora.com/switch-targetage/
EPARK https://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-kids-game-averagetime_69105/

スイッチをいつから始めるかは家庭によって異なる!ルールを決めてよりよい導入を

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楽しいゲームタイトルがそろっているスイッチは、多くの子どもたちがプレイしています。いつから遊ぶかは家庭により異なりますが、迷ったら小学校入学を1つの目安にするのがおすすめです。

筆者の息子たちは週末に1時間ずつゲームをしています。今年に入ってから、ピアノの練習や勉強などの1週間の課題を決め、すべて終えたら土日にゲームができるというシステムにしたところ、週末に向けて平日にやるべきことをスムーズにこなせるようになりました。

「すべてゲームのため」というわけではありませんが、「週末の楽しみのために頑張る」というモチベーションになっていると思うと、スイッチを買ってよかったと思います。

ゲームで遊ぶメリット・デメリットはさまざまですが、ルールの徹底や保護者の見守りで、多くのメリットが得られる可能性は高いといえます。子どもが好きなタイトルをプレイして楽しい時間を過ごせるような方法を考えていきましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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