5歳におすすめの習い事ランキング!年中~年長の子どもが多く習っているのは?

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

年中から年長くらいの5歳の時期には、「そろそろ何か習わせたい」と思う保護者も多いのではないでしょうか。しかし、どんなものにチャレンジすればよいか迷ってしまうケースも少なくありません。

今回は、5歳におすすめの習い事を、ランキング形式で紹介します。おすすめランキング以外にも、習い事の数や保護者が知っておきたいポイントなどに触れていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ランキングで見る!5歳に人気・おすすめの習い事ベスト5

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早速、5歳の子どもに人気が高く、おすすめの習い事を理由とともに紹介します。今回のランキングは、「学研教育総合研究所 幼児白書Web版」や、「コドモブースター」「こども学習ねっと」の情報に加え、二児の母である筆者が、自身の経験や周囲からのクチコミなども参考にピックアップしました。

第1位 スイミング(水泳)

1位は、小学生の習い事ランキングでもトップに入る「スイミング(水泳)」です。学研教育総合研究所の調査によると、スイミングは低学年のおよそ3人に1人が通っています。また、「ベビースイミング」のように低年齢の子どもも始められる教室があるのも特徴です。

水のなかでの運動は体力をつけたり、免疫力を高めたりする効果が期待できます。また、小学校で始まる水泳の授業に備え、泳ぎの技術を身につけられるのもメリットです。

第2位 ピアノ、英会話

続いておすすめの習い事は、ピアノと英会話です。どちらも前述の学研教育総合研究所の調査で小学生の習い事上位にランクインしており、就学前から始めて、長く続けられるのも特徴だといえます。

ピアノは男女問わず人気の習い事で、リズム感や指先の器用さ、音符などの記号や曲を暗記するための記憶力、間違えずに弾くための集中力などが養われます。個人レッスンなら、ほかの習い事や保護者の仕事の都合などに合わせてレッスン日の調整が比較的しやすいのも、うれしいポイントです。

英会話は、歌やゲームなどを通して英語力を高められます。外国人講師による指導を行っている教室も多く、ネイティブに近い発音や表現に触れられるのも魅力です。昨今は、小学校から英語の授業が始まるので、就学前にスタートすれば授業にも役立ちますし、将来の選択肢も広がるでしょう。

第3位 体操

トランポリンやマット運動、跳び箱などで体を思いっきり動かす体操も、おすすめの習い事です。体操教室での練習は、バランス感覚や柔軟性などの向上に役立ちます。

基礎的な運動能力がアップすれば、どのようなスポーツにも応用が可能です。また、5歳から始めると、小学校でマット運動や跳び箱、鉄棒などの授業があったときにも自信を持って臨めます。

第4位 通信教育

第4位は学習系の習い事の、通信教育です。年齢に合わせたカリキュラムで、楽しくひらがなやカタカナ、数字、思考力などを養えます。学習塾に通うよりも安価で、時間や場所を選ばず好きなタイミングで取り組めるなど、保護者にとってもうれしいポイントが多いです。

一昔前は紙のテキストが主流でしたが、最近は紙媒体か、タブレットやスマホを使った学習かなど、スタイルも選べます。紙媒体は小学校の授業の予行演習になりますし、タブレットはゲーム感覚で、子どもが自主的に取り組めるのがメリットです。

第5位 サッカー、ダンス

スポーツ系の習い事のなかでおすすめなのは、どちらも男女問わず人気の高いサッカーやダンスです。

サッカーは運動能力とともに、仲間と取り組むチームワークやコミュニケーションを学べます。幼稚園や保育園以外で友だちを作る機会にもなりますし、小学生と同じチームなら、先輩の姿を見て得られるものも大きいでしょう。

ダンスは、現代的なものからモダン・クラシックなどのバレエまで、ジャンルが豊富です。音楽に乗って体を動かすなかで、リズム感や柔軟性などがアップします。また、1つの作品を仲間と作り上げるなかでのチームワーク、発表会で披露したときの達成感など、成功体験につながる貴重な経験ができるのもおすすめポイントです。

その他、おすすめの習い事は?

1~5位以外に5歳に人気・おすすめしたい習い事は、以下の通りです。

・習字(書き順や形を正しく覚え、美しい文字が書けるようになる)
・そろばん(暗算が速く、正確にできるようになり、算数への苦手意識を軽減できる)
・公文などの学習塾(小学校の授業を見据えた学習で、入学準備につながる)
・絵画教室(自由な発想を育み、絵の基本も学べる)
・プログラミング(遊びながらプログラミング的思考が養われ、小学校の授業にも応用できる)

習い事によってメリットや期待できる効果は異なりますが、体力や学習能力など、小学校やそれ以降も役立ちそうな力が身につく習い事が、人気の高い傾向にあるといえます。

学研教育総合研究所 https://www.gakken.jp/kyouikusouken/whitepaper/202209/chapter7/01.htm
100人に聞いた!5歳習い事ランキング|子どもに習わせてよかった人気10選 https://kidsgakusyu.xsrv.jp/5sai-naraigoto-ranking/
【男女別】5歳に人気の習い事ランキング!パパママが実際に選んだ習い事ベスト5 https://kodomo-booster.com/articles/6580#/

5歳におすすめの習い事は、3つのジャンルから選ぼう

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子どもにどんな習い事をさせようか迷ったら、まずはジャンルを絞ると選びやすくなります。習い事は細かく分類すると種類が豊富ですが、大きなジャンルは3つです。

スポーツ

スイミングや体操、サッカーなど、体を動かす習い事はスポーツ系に分類されます。ほかにも、野球やバスケットボール、足が速くなる教室、柔道や空手のような「武道」なども、スポーツ系です。

体を動かす習い事は、体力がつき体が丈夫になる、運動の習慣が身につくといったメリットがあります。また、スポーツのジャンルによって、バランス感覚や筋力、跳躍力、足の速さなど、養われる力はそれぞれです。

集団のスポーツは、練習や試合を通して協調性やチームワークなどを学べますし、個人競技は「自分との戦い」のなかで精神面を鍛えるのにも役立ちます。

学習

英会話や通信教育、そろばん、習字、学習塾、プログラミングなどは、学習系の習い事です。ロボット教室なども、学習系に分類されます。

学習系の習い事の最大のメリットは、やはり学力アップです。また、学習へのモチベーションを高めたり、学習習慣を身につけたりでき、5歳から始めれば小学校入学後の授業や宿題などにも、意欲的に取り組めます。美しい字が書ける、論理的思考が養われるなど、学校の授業に直接影響しないものの、長く役立つ力がつけられるものもあります。

芸術

ピアノやダンス、絵画教室などは、芸術系の習い事です。エレクトーンやバイオリンといったピアノ以外の楽器、合唱、リトミック、フィギュアスケート、チアダンスなども、このジャンルに入ります。

芸術系の習い事は、練習を重ねるなかで技術力が向上し、豊かな表現力も養われます。音楽は記憶力や集中力、ダンスなどは、加えて体力や柔軟性、絵画教室などでは想像力なども身につくでしょう。

小学校入学後には図工や音楽、体育(ダンス)などの授業で力を発揮することができ、自信にもつながります。

子供におすすめの習い事は?メリットや可能性を広げる選び方 https://thewonder.it/bukatsu/programming/article/620/

5歳の習い事は何個がおすすめ?習い事を始めるのは早すぎ?

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おすすめの習い事は複数あるので「これもあれもやらせてみたい」と思うかもしれません。しかし、子どもの身体は1つ…。無理のない範囲で習う必要があります。

全く習い事をしていない子どももいれば、毎日のように習い事に行く子どももいますが、5歳の習い事の数はいくつくらいがベストなのでしょうか?

4~6歳で習い事をしている子どもは少なくない

そもそもの話で、「5歳で習い事は早いのでは」と考える保護者もいるでしょうが、早すぎることはありません。2022年の学研教育総合研究所の「幼児白書Web版」によると、就学前から習い事をする子どもは、全体の56.1%でした。

5歳で何も習い事をしていない割合は42%。つまり58%は習い事をしている計算で、6歳になると習い事をしている子どもは全体の66.5%に増加します。

習い事の数は1~2個が多い

omotte magazineでは、アニヴェルセル会員(男女215名)に子どもの習い事についてのアンケートを実施。習い事の数に関する項目で最も多かったのは1個、次いで2個でした。

※「omotte magazine」より引用

4~6歳を見てみると、1つが43%、2つが35%、3つが19%という結果で、小学校低学年になると2つという回答が最も多くなります。

習い事の数は子どもの成長や家庭の方針、習い事にかけられる予算や時間などによって異なりますが、迷ったら1つ、もしくは2つにするとよいでしょう。

おすすめは「運動系」と「学習系」を1つずつ

数ある習い事のなかで、1つか2つ厳選しなければならないと思うと、どれにすればよいか非常に迷ってしまいますよね。おすすめは「運動系」と「学習系」の習い事から、1つずつの選択です。

運動系で体力や持久力、筋力などを養い、学習系の習い事で小学校入学に向けた準備、論理的思考や英語力など、将来に役立つ力を身につけると、バランスがよいといえます。人気の水泳と英会話で2つとしてもよいでしょうし、子どもの興味のありそうなスポーツに加え、通信教育などで保護者が学習面のサポートをするのも1つの方法です。

「芸術系も捨てきれない!」という場合は、遊び感覚で学習できるタブレット式の通信教育に、スポーツとピアノを組み合わせてもよいでしょうし、ダンスなら1つで運動と芸術の両方をカバーできます。

幼児白書Web版「習い事について」 https://www.gakken.jp/kyouikusouken/whitepaper/k202209/
本当にやってよかった【子供の習い事】ランキング(保育園・幼稚園~小学生)https://www.anniversaire.co.jp/brand/omotte/magazine/life/17471/ 

5歳の習い事探しで保護者が注意したいポイント

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5歳の習い事を探す、決める場合、保護者が注意したいポイントがあります。保護者が子どものことを考えて「いいな」と思う習い事を選ぶことはもちろん重要ですが、子どもの気持ちや保護者の負担面も考慮して、長く続けられそうなものを選びましょう。

子どもと指導者の相性

たとえ人気の習い事や評判のよい教室でも、子どもと指導者の相性が悪ければ、子どもは「続けたい」「頑張りたい」と思えません。同じ習い事でも指導者によって方針は異なりますし、相性がよくなければ子どもが傷ついたり、トラウマを抱えたりすることもあります。

体験レッスンがある習い事はまず体験してみること、説明会などがあれば指導者の方針や保護者の関わり方なども質問し、「保護者が安心して任せられるか」「子どもが楽しく続けられるか」を見極めることが重要です。

習い事にかかる費用

実際に習い事を始めた場合、どれくらいの費用がかかるかは事前にある程度把握しておきましょう。習い事によっては、月謝のほかに教材費、施設利用料、発表会費、合宿・遠征費用など、さまざまなお金がかかることもあります。また、ピアノは自宅で練習するために電子ピアノなどを購入する必要がありますし、スポーツ系の習い事はユニフォームなどの購入も欠かせません。

習い事にかかる費用が家計の負担になりすぎてしまうと、せっかく子どもが楽しんでいても長く続けられない可能性があります。理想的な習い事のクラスでも、無理な出費になるようなら要検討です。

子どもが「やりたい」と思っているか

5歳くらいになると、自主的に「これをやってみたい!」という子どももいますが、そうでない子どもも少なくありません。そのため、保護者がある程度子どもに合っている内容か、身につけさせたい力は何かを考えて、習い事を選ぶ必要があります。

このとき、「仲のよいママ友が習わせているから」「周囲の子がみんな行っているから」という理由で、子どもの意見を聞かずに入れるのはあまり賢明とはいえません。保護者がいいなと思っても、体験などに行って子どもが「合わない」「やりたくない」と感じるようであれば、長く続かなかったり、せっかく通っても身につかない可能性も高くなります。

せっかく費用をかけて習い事をするなら、子どもが「やってみたい」「楽しそう」と思え、少しでも身になるものを選びましょう。

送迎などの負担も忘れずチェック!

年齢が上がれば、自宅や学校の近くの習い事に自分で行けるようになります。しかし、まだ5歳の子どもは送迎や付き添いが必要なケースがほとんどです。習い事の場所が遠かったり、保護者の出席が必須だったりすると、保護者の負担が大きくなります。比較的時間に余裕のある保護者も、子どもの習い事に多くの時間を割くのは大変ですし、仕事をしていたり、小さなきょうだいのいる家庭はさらに大人が「しんどい」と感じてしまうかもしれません。

子どもはもちろん、保護者も無理なく協力ができるかどうかも、習い事を選ぶ際のポイントの1つです。せっかくやる気をもって通っている子どもが、大人の事情で辞めざるを得なくなってしまう状況に、できるだけならない習い事を見つけてみてください。

5歳児(年長)の男の子・女の子におすすめの習い事12選!必要なのか失敗例も解説 https://coeteco.jp/articles/12570
【5歳児の習い事はこれだ‼︎】習い事ランキング トップ5 https://fluteirassai.com/five_years_old_school/

5歳におすすめの習い事は多い!目的を明確にし、親子で続けられそうなものを選ぼう

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年中から年長の5歳の子どもにおすすめの習い事を、ランキングで紹介しました。小学生と同じく、人気が高くおすすめの習い事はスイミング(水泳)です。また、英会話やピアノ、体操、通信教育、サッカー、ダンスなども、男女問わず多くの保護者が「習わせてよかった」「習わせている(いた)」と回答しています。

わが家では、長男が5歳の頃はピアノと体操教室、通信教育(進研ゼミ)をやっていました。先日6歳になったばかりの次男も同様ですが、5歳10カ月でモダンダンスデビュー。忙しくも楽しく、そして集団行動や柔軟性など、これまでにない学びを得ていると感じます。

費用面や送迎、付き添いなど親の負担を考えると、私はいまが精一杯です。これから成長して、「ダンスやピアノよりも、サッカーやバスケがしたい」といわれる可能性もありますが、そのときは何かを辞めるのも1つの選択肢ですし、息子たち、そして私自身も無理なく続けられる習い事にまた出会えればと思っています。

5歳前後の習い事は、内容によっては保護者も大変なことが多いですが、子どもと触れ合える時間も、過ぎてみればかけがえのないものになります。子どもに身につけさせたい力を考え、よりよい習い事を見つけてください!

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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