メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」の選手でもあるオーナーが2013年12月にオープンし、10周年を迎えた異色カフェ「ヴァンヴェール珈琲」（福岡市早良区）。メキシコ料理のほか、自家焙煎（ばいせん）した豆でいれる本格コーヒーやスイーツが楽しめるお店として地域の人々に愛されています。特にフルーツパフェの「コスパが衝撃すぎる！」と聞きつけて、早速行ってきました。※表示価格は税込み
覆面レスラーのオーナーが経営する異色カフェ
福岡市地下鉄の藤崎駅から西新方面に2分ほど歩くと「ヴァンヴェール珈琲」と大きく書かれた緑色のポップな看板が目に飛び込んできます。オーナーのヴァンヴェール・ネグロさんは、なんとプロレスラー。「ヴァンヴェール・ネグロ」というリングネームで全国各地を巡りながら、妻の衣笠紀子さんとカフェを営んでいます。
ネグロさんは「MY WAY」（大野城市）というメキシコプロレス団体の代表でもあり、高校3年の長男ヴァンヴェール・ジャックさんと中学1年の二女CoCoさんもプロレスラーというから驚き。高校1年の長女がカメラマンを務めたり、紀子さんが試合で受け付けをしたりと、一家総出でプロレスに携わるユニークな家族です。
糸島市出身のネグロさんはプロレスラーとしてデビューする2011年の30歳までは、姪浜（福岡市西区）で自家焙煎コーヒーの喫茶店を営んでいました。2013年に現在の藤崎に移転。レスラーになってからメキシコ遠征で食べておいしかったタコスやトルタスアオガーダスなどを、紀子さんに伝えて再現したそうです。
そんな中でも特に人気が高いのが色鮮やかで遊び心のあるプリンやパフェといったデザート。物価高騰の中、「うわさのパフェは値上げされているのでは…」と半信半疑でメニューを見ると…「フルーツパフェ 500円」とありました！ 下段に書かれた「チョコレートパフェ 500円」も気になりつつ、フルーツパフェを注文しました。
うわさの「フルーツパフェ」をいざ実食！
運ばれてきたパフェを見て、まずはその大きさにびっくり。「これって何cmあるんですかっ!?」と驚きを隠せないでいると、ネグロさんがメジャーを取り出して測定してくれました。高さは約25cmもありました。
「見て楽しんでほしい」という紀子さんの言葉通り、色鮮やかなデコレーションを見ただけで幸せな気分になります。美しくカットされたリンゴやオレンジ、イチゴにマスカットがはみ出さんばかりにのっています。サクサクのワッフルコーンも添えられ、まるで一つのアート作品のよう。
さらに後ろ姿も油断してはいません！ ピンクグレープフルーツとバナナがぎっしりと詰められています。「これって500円でしたよね？？」と思わずネグロさんの顔を見上げました。
グラスの中には、甘さ控えめのソフトクリーム。酸味の利いたブルーベリーソースがよく合います。脂肪分を抑えた軽めの生クリームがフルーツの自然の甘みとマッチしています。
5、6種類のフレッシュフルーツが季節ごとに彩られるという「フルーツパフェ」。リンゴ、オレンジ、バナナ、ピンクグレープフルーツのレギュラーメンバーに加え、チェリーやイチゴ、ミカン、キウイなどが加わるそうです。紀子さんは「缶詰は使わず、フレッシュにこだわっています」と話します。
大きさが伝わりやすいように、ジャックさんに並んでもらいましたので写真で確認を。これだけのボリュームでも甘さ控えめで酸味とのバランスがよいので、すぐに食べ切ることができました。普段パフェを注文するのが恥ずかしいという男性客が仲間を連れて、パフェを目当てに来店するというのも納得です。これで500円。フルーツパフェは、お店オープン当初の価格から変えずにいるそうです。本当に大満足しました！
レトロな雰囲気の店内でプロレスや音楽を楽しんで
店内は「MY WAY」の試合を収めたDVDのほか、プロレスグッズや漫画、小説、レトロなおもちゃなど家族が好きな物であふれています。みんな音楽も大好きで、定期的にお店にゲストを呼んで弾き語りのライブなども実施しています。
プロレス好きもそうではない方も楽しめる温かいカフェでした。ぜひ衝撃コスパのフルーツパフェを食べに足を運んでみてくださいね。
ヴァンヴェール珈琲
住所：福岡市早良区高取2-1-6
電話：092-851-1808
