6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。
小学生になると、自分で身だしなみに気を遣う子どもも増えてきます。目に見える部分はもちろん、下着にもこだわるケースも少なくありません。
男の子の場合、パンツをブリーフかそれ以外のものにするかもポイントだといえます。今回は、小学生のパンツ事情、ブリーフを含む3種類の下着のメリットやデメリットなどを見ていきましょう。
男の子のパンツは大きく3種類
男の子のパンツは、ブリーフ・ボクサーパンツ・トランクスの大きく3種類です。まずは、それぞれのパンツの特徴を解説します。
ブリーフ
ブリーフは、股下のない三角形(Y字型)のような形のパンツです。女性用の下着と形状が似ており、体にぴったりと密着します。フロント部分が開くようになっている「前開き」と、真っ白で清潔感あるデザインが特徴的でしたが、昨今はフロント部分のない「前閉じ」タイプ、カラフルなデザインのブリーフも増えています。
ボクサーパンツ
ボクサーパンツは、ボックス型の形状で伸縮性のある生地で作られたパンツです。ボクサーブリーフと呼ばれることもあります。ボクサーパンツも体にフィットしやすいですが、ブリーフよりも覆う面積が広く、スパッツを短くしたような形状が特徴です。
トランクス
トランクスはボックス型の形状で、肌に密着しないパンツです。綿を100%使用する商品が多く、風通しがよく開放感があります。3種類のパンツのなかで布の面積が最も広く、デザインの幅が広いのも特徴です。ただしブリーフやトランクスとは異なり、密着性や伸縮性には優れていません。
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9
男の子のパンツ、種類別のメリット・デメリット
男の子用の3種類のパンツは、それぞれ形状や素材によってメリット・デメリットがあります。
ブリーフのメリット・デメリット
ブリーフは伸縮性に優れ、動きやすいのがメリットです。股部分を覆いフィットしますが、蒸れにくく皮膚トラブルなどを起こしにくいのも利点だといえます。また、Y字型の形状は、短パンをはいたときなどに下着がはみ出すのも防いでくれます。
しかし、下着が見えるシチュエーションになった際に、「いかにもパンツです」という印象を与えてしまうのがデメリットです。布の面積が少なく、毛深い人は毛がはみ出す可能性があること、ウエストが強調されやすいことも、成長と共にデメリットだと感じる可能性があります。
ボクサーパンツのメリット・デメリット
ボクサーパンツ最大のメリットは、やはりデザイン性の高さです。スタイリッシュなシルエットでぴったりとフィットしていますが、ブリーフほどの「下着感」がありません。スポーツなど激しい動きをする際にも、肌にフィットして動作の邪魔にならないでしょう。股下が長めのボクサーパンツを履けば、股ずれも防止できます。
デメリットは、開放感がなく蒸れやすい点です。暑い夏などは股部分が特に蒸れやすいので、汗をかきやすい人は皮膚トラブルなどを起こしてしまうかもしれません。
トランクスのメリット・デメリット
トランクスはゆったりとしたデザインで締め付けが少なく、ダントツの開放感を誇ります。蒸れにくいだけでなく、綿100%の肌に優しい素材で、履いていて気持ちがよいのも魅力です。
しかし、ダボっとしたシルエットがズボンに響いてしまうことがあります。タイトなデニムなどを好む場合、トランクスがウエスト部分からはみ出る、股周辺に布がよれているシルエットが出てしまうこともあるのはデメリットだといえます。また、通気性がよいので、寒い時期に履くと下半身から体を冷やす恐れもあるため、注意が必要です。
どっちが正解?ボクサーパンツとトランクスのメリットとデメリット! https://doteiban.net/boxershorts-vs-trunks/
小学生はブリーフ?男の子のパンツ事情
年齢を問わず、男性は3種類のパンツから好みのものを選んでいることがわかりましたが、小学生はどの種類を履くことが多いのでしょうか?
下着メーカー・グンゼの調査を参考に見てみましょう。
最も多いのは年齢問わず「ボクサーパンツ」
2023年8月にグンゼが実施した調査によると、小学生に限らず、最も着用率の高い男の子のパンツはボクサーパンツでした。
ブリーフ・トランクスと比べて、圧倒的に着用率が高いのがわかりますね。ボクサーパンツの着用率は徐々に上がり、中学生でピークに。高校生になるとやや少なくなります。
年齢が上がってもブリーフを履く人はいる
上の表からもわかる通り、ブリーフを履いている割合は小学生になったばかりの時期が最も多く、学年が上がるとその割合は減っていきます。小学校高学年ではまだトランクスを上回っていますが、中学生になると逆転します。
また、表に「ブリーフ(カラー)」とあることから、一昔前の「真っ白なブリーフ」は、子どもも履く機会が少ないことがわかるのではないでしょうか。
トランクス着用率は安定的
トランクスは1990年代に中高生に人気を集め、ブリーフを卒業した子どもはトランクスに移行する傾向にありました。2005年頃までは着用率トップを誇っていましたが、ボクサーパンツの人気が高まった頃から、着用の低年齢化が進んでいます。
上の表では、高学年の着用率がやや下がるものの、その他の年齢では安定した着用率をキープしていることがわかります。かつてのような爆発的な人気はないものの、トランクスは年齢を問わず一定数履く人がいるパンツだといえるでしょう。
男の子ママ必見!ブリーフ・ボクサーパンツ・トランクス?男の子のパンツはどれがいい? https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1c201901-06/
【小学生のパンツ選び】注目したいポイント
筆者が子どもの頃は、低学年ぐらいまではブリーフ、そこから徐々にトランクスというイメージが強かった男の子のパンツですが、最近は小学生からボクサーパンツを履く子どもが多いことがわかりました。しかし、特にママたちは性別の異なる男の子のパンツについて、どこに着目して選べばよいのか迷うこともあるのではないでしょうか。
小学生男子のパンツを選ぶ際のポイントは、大きく5つです。最近はブリーフ、ボクサーパンツ、トランクスと、どのパンツもおしゃれなデザインのものが多いので、子どもの意見も取り入れながら、皮膚トラブルやファッションなどへの影響が少ないものを選びましょう。
素材
子どもは大人よりもデリケートな肌をしているので、刺激の少ない素材のパンツを選びましょう。綿は肌触りがよく吸湿性にも優れているので、蒸れやすい夏などは綿100%のパンツもおすすめです。
吸水性
子どもは汗をかきやすく、特に運動量が多いとパンツのなかも蒸れやすくなります。吸湿性だけでなく吸水性にも注目し、汗を吸い込んで蒸れを防いでくれるパンツを選ぶことも大切です。やはり綿は通気性や吸水性が高いですが、伸縮性がないとスポーツをするときなどは動きにくいこともあるので、注意しましょう。
締め付け
ぴったりとフィットするパンツを好むこともあれば、締め付けが苦手という子どももいます。特に、年齢の低い子どもは締め付けられるのをいやがる傾向にあるので、ゆとりを持ってはけるパンツがおすすめです。フィット感を求めるならブリーフ、開放感が欲しい場合はトランクスなど、子どもが履いていてストレスを感じないパンツを選択しましょう。
サイズ
「身長が120cmだから、パンツのサイズも120cmで」という選び方で、基本的にはよいでしょうが、同じ120cmでもメーカーやブランドによってサイズや履き心地が異なることもあります。いろいろなパンツを試してみて、気に入った使用感のものがあれば、メーカーやブランドを統一するのも1つの方法です。
服から出ないかにも注意!
トランクスやボクサーパンツは、短パンを履いたときに下からはみ出ることがあります。さらに、トランクスはダボっとしたシルエットがズボンに響いたり、ウエスト部分からもはみ出たりしてしまうかもしれません。
履いていて快適な下着を選ぶのはもちろん重要ですが、服装に影響するパンツは「だらしがない」と思われたり、扱いが難しかったりすることもあります。学年が上がってくると、パンツがはみ出て恥ずかしいと感じる気持ちが強くなりやすいので、ファッションに合わせたパンツを提案することも大切です。
小学生のパンツは子どもの意見も聞きながら選ぼう
小学生男子はボクサーパンツの着用率が最も高く、ブリーフは学年が上がるにつれて着用率が下がっていきます。昔は男性下着の王道というイメージだった「白ブリーフ」を履く子どもは少なく、ブリーフの場合もカラーのものを選択することが多いようです。
筆者の息子たちは、トイレトレーニング用のパンツを卒業後、アンパンマンやプラレールなど、キャラクターもののブリーフになり、小学2年生の長男は、年中・年長ぐらいからボクサーパンツに移行しました。次男も同様の道を辿っています。
まだまだ親が下着を選び、何の疑問も抱かずにそれを履いていますが、高学年になったら自分好みの下着を選べるようにサポートしたいと思っています。小学生の男の子を持つ保護者の皆さんも、子どもの意見も取り入れながら快適に履けるパンツを探せるとよいですね。