6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。
子どもだけでなく、入学式は保護者の服装も考える必要があります。父親はスーツが一般的ですが、母親は何を着ていけばよいのでしょうか。
今回は、入学式の母親の服装のマナーや、おしゃれに仕上げるポイントを解説します。わが子の大切な節目を、式典にふさわしい装いでお祝いしましょう。
【入学式の服装】母親の服装マナー
入学式の母親の服装は、マナーを意識して決めましょう。押さえておきたいポイントは、大きく4点です。
フォーマルな服装を意識する
入学式は「式典」なので、母親も場にふさわしい服装で参列するのが基本です。カジュアルな普段着ではなく、ややかしこまったフォーマルな服を選びましょう。
「主役は子ども」を忘れない
入学式の主役は「子ども」です。保護者はあくまでも主役を見守る立場ですので、保護者が悪目立ちしてしまう服装はおすすめできません。
お祝いの場ですし、春らしさを取り入れるのはNGではありませんが、立場をわきまえた服装で参列してください。
ストッキングを必ず着用する
ストッキングを着用するのも、母親が覚えておきたいマナーの1つです。素足はもちろんNGですし、タイツは地が厚いので入学式にはあまり合いません。
黒やベージュのストッキングは薄手で破れやすいので、替えを用意しておくと安心です。
ジャケットは必須?なくてもいい?
少し前までは「入学式はセレモニースーツ」というのが一般的でしたが、昨今はセットアップでジャケットを着用しないスタイルも増えています。ジャケットを着ていないと必ずしも周囲から浮いてしまったり、マナー違反だと思われたりすることはないでしょう。
しかし、小学校や地域によっては、ジャケット着用が「暗黙の了解」になっている場合もあります。ノージャケットでも入学式にふさわしい服は増えていますが、気になる場合はジャケットありの服装を選ぶと安心です。
参考:入学式のママコーデはジャケットなしでも大丈夫?卒業式・卒園式でも着まわせるセレモニーコーデ(https://www.bellemaison.jp/cpg/column/tm004/clm0169/clm0169.html)
小学校入学式の服装は?マナーや選び方と女の子・男の子&親の服装を徹底解説!(https://hugkum.sho.jp/104711)
【入学式の服装】母親が着物で参列するのはOK?
入学式の母親の服装の選択肢の1つに、着物があります。普段着る機会のない着物を、わが子のハレの日に着たいと思った場合は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
着物を着る母親も一定数存在する
「着物を着たいけど、いいのだろうか」と不安に思う母親もいるかもしれませんが、子どもの入学式に着物を着て行く人は、一定数存在します。筆者も長男の入学式の際に、着物を着ている方を数名見かけました。
洋装のほうが多かったですが、「1人だけだった」ということはなく、90数名の入学者の保護者のうち、10人くらいは着物を着ていた記憶があります。
着物の着用率は非常に高いわけではありませんが、低すぎるということもありません。地域によって着用率は変わり、着物の人が多い小学校もあるようです。「浮いてしまわないか心配」という場合は、事前にリサーチするとよいでしょう。
着物で参列する場合の注意点
着物を着る場合も、前述のマナーを意識しましょう。着物にはさまざまな種類がありますが、母親が入学式で着用するのは、訪問着や色無地、付下げなどです。
少数派の着物は、着ているだけで目立ちますので、派手すぎる色や柄は避け、シンプルで春らしいものを選びます。より控えめなものがよい場合は、色無地を選ぶと、目立ちすぎることがありません。
着物は着慣れていないと、着崩れしやすくなります。主役は子どもですので張り切りすぎる必要はありませんが、着付けをきちんとすること、ヘアスタイルや髪型、小物も着物に合わせて準備することなどを意識し、上品な仕上がりになるようにしましょう。
参考:はじめて入学式で着物を着るときに、ママが気を付けたいこと(https://vasara-h.co.jp/tips/detail.html?id=388)
【入学式の服装】洋装なら3つのスタイルから選ぼう
着物での参列ももちろん素敵ですが、多くの母親は準備も簡単な洋装を選ぶ傾向にあります。洋装の場合は、3つのスタイルから服装を選びましょう。
ワンピース
女性らしさを強調できるワンピースは、デザインが豊富なのも魅力です。体型をカバーできるデザインもありますし、お腹周りを締め付けないので妊娠中なども着られます。入学式では、ジャケットを羽織るのが基本です。
スカート
スカートとジャケットのスーツスタイルは、入学式の定番です。1着持っていると、入学式だけでなく、さまざまな行事にも着まわせます。
上下同一の色・素材が多いですが、最近は卒園式でも入学式でも着られるよう、トップスとスカートに、異なる色のジャケット2着がセットになった商品も多く見られます。
パンツ
パンツとジャケットのスーツスタイルは、スタイリッシュな印象を与えます。「仕事感」が出ないよう、フォーマルな装いに仕上げるのがポイントです。
しかし、パンツスーツは厳密にはフォーマルではないので、入学式での着用は望ましくないと考える人もいます。地域や小学校によってはパンツスーツだと浮いてしまう可能性もあるので、検討中の人は注意しましょう。
入学式らしいおしゃれな服装に仕上げるポイント
入学式の母親の服装は、式典の場にふさわしいかを第一に考えて決めます。しかし、せっかくのわが子のお祝いの席では、可能な範囲でおしゃれを楽しみたいという人もいるでしょう。
最後に、決まった服装のなかでも、個性やセンスを発揮するポイントを紹介します。
春らしさを意識したカラーのものを選ぶ
卒園式では、保護者は黒を基調とした服装がマナーですが、入学式は新たなスタートの日。未来への希望や、季節を意識し、明るめカラーの服を選ぶのがおすすめです。
白やベージュのスーツやワンピースはもちろん、ライトグレーも落ち着きのなかに春らしさを取り入れられます。ダーク系のパンツやスカート、ワンピースの場合は、ジャケットを明るめにするだけでも印象が変わります。
アクセサリーや靴など、小物で華やかさを演出する
服装は控えめでも、小物を工夫すれば華やかさや個性が出ます。定番のパールも、土台がシルバーかゴールドかだけで印象が変わるので、入学式には明るめのゴールドを取り入れるとよいでしょう。また、胸元にコサージュがあるだけで、全体が華やかになります。
小物はコーディネートのアクセントにもなる要素ですが、大きすぎる、柄が派手すぎるとバランスが悪くなりますし、入学式の場に合わなくなる可能性もあるので注意しましょう。
卒園式と同じ服も、少しの工夫で「入学式」らしく!
フォーマルなスーツやワンピースを着る機会が少ない場合は、「できれば卒園式と同じもので」と思うこともあるでしょう。卒園式も入学式も同じ服を着る母親もいますが、春らしいカラーのスーツやワンピースが多い入学式では、ダークカラーの服装はやや重たい印象になるかもしれません。
卒園式と同じ服を着るときには、以下のような工夫で「入学式らしさ」を演出しましょう。
・ジャケットを暗めから明るめのものに変える
・ゴールド系のアクセサリーをつける
・白やピンクのコサージュをつける
・バッグや靴を春らしいものにする
着まわしにおすすめなのは、暗すぎず明るすぎないネイビーです。ジャケットを変えない場合も、ネイビーなら小物の工夫で入学式でも違和感なく着られます。
参考:入園式・入学式のママ、母親の服装 おしゃれに見えるコーデのコツ(https://www.plst.com/jp/ja/news/topics/2023021001/)
【入園式・入学式】ママの服装マナーは?おしゃれ見えする着こなし・コーデ例(https://mitsui-shopping-park.com/ec/feature/entranceceremony)
入学式の服装は、母親も子どもも早めの準備を
入学式の主役は子どもですが、新たな環境や出会いに胸を膨らませる母親も多いでしょう。母親も子どもも早めに入学式の服装を固め、当日すぐに着られるよう準備しておくと安心です。
筆者は息子たちの入園・卒園・入学の式典を中心としたフォーマル用に、ワンピース2着とセットアップ1着、ジャケット3着を所持しています。ワンピースは黒と、お呼ばれにも使えるベージュのもの、セットアップはネイビー、ジャケットは黒、ライトグレー、白です。組み合わせによって印象が変わりますし、幅広く使えるので重宝しています。
式典にふさわしい服装をおしゃれに着こなし、親子で楽しく6年間の小学校生活のスタートが切れるとよいですね。