子どもにスマホ禁止って「逃げ」じゃない? 先生の議論に違和感

現在、PTA役員をしている私。地域や学校の会議に出席する機会が多くあります。先日は、地域の防犯指導協議会に出席してきました。そこで議題に上ったのが、子どもたちのスマートフォンの使用についてでした。私が違和感を感じたのは、ある発言でした。

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スマホはトラブルの元! 先生、それ逃げてない?

iStock.com Daisy-Daisy

 わが家では、子どもが中学生になったらスマホを持たせるようにしています。友達との連絡がほぼLINE(ライン)になってきていることと、塾通いなどで帰りが遅くなったり、不規則になったりすることがあるからです。 

 しかし学校では、SNSが原因の友人間のトラブルが多いからと、スマホの使用が問題になっているとのことでした。いじめにつながることもあるので、ほとんどの学校で、校内へのスマホの持ち込みは禁止されています。 

 写真を盗撮するなどのトラブルも懸念されるので、先生も学校ではスマホを使えないルールになっていて、不便なこともあるという話でした。 

 ある進学校の先生は、
 「スマホを持たせると大変なことになりますよ」と新入生の保護者に説明しているそうです。実際に成績が下がってしまったり、トラブルに巻き込まれたりすることもあるそうなのですが…。 

 でも、この先生自身はスマホを持ってもいないのだとか。スマホやSNSを使っていない先生に何が分かるんだろう? ライターという仕事上、スマホやSNSが必需品である私は違和感を覚えました。 

 こんなにスマホを中心に回っているともいえるような情報社会なのに、危険があるからといって子どもたちから遠ざけることが果たして正しいのか。トラブルがあるからこそ、それを使いこなし、対処する術を学校で教えるべきなのではないのか…。

わが家のスマホルールはこんな感じ

写真AC

 私は保護者の立場から、わが家でどのように子どもにスマホを使わせているかを会議の場で伝えました。
【わが家のスマホルール】  
・自分の部屋には持ち込まない  
・夜9時以降は使わない(フィルタリングアプリで親のスマホからコントロールしている)  
・食事のときには触らない  
・自撮り写真はネット上にアップしない  
・裸の写真を撮らない、撮らせない  
・LINEの内容を親は勝手に見ない(子どものプライバシーを守る) 

 もちろん、これでいいのかどうかは分かりませんが、今のところ問題なく使用しています。
 この会議でも「親子でスマホ使用に関するルールを最初に決めておく」という結論になったのですが、それぞれの家庭のルールに全て任せてしまうことへの疑問が残りました。 

 「スマホはまだ持たせないで」と言っても、中学生では約7割、小学生でも約半数が既にスマホを所有しているといいます(平成30年度 総務省統計より)。これから、子どもたちが生きていく社会では、ネットにあふれる情報の中から、いかに正しい物を探すかという能力が必要になってきます。 

 トラブルがあるから避けるのではなく、学校でも実際に使わせながら、スマホの便利さ、いろいろな使い方、怖い点、気を付けなければならないことを教えてくれたらいいのになと思うのです。 

(ファンファン福岡公式ライター/おきょうさん)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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