発達障害の高校生の息子が、自立に向けて初めての弁当作り

 わが家には、発達障害の息子がいます。今年の4月から高校3年生になり、将来の自立に向けて何をすればいいか、親としていろいろ悩んでいました。そんな中、新型コロナウイルスの影響で学校が休みになり、家にいる時間が増えることに。この機会を有効に使おうと、息子と一緒に弁当作りに挑戦することにしました。

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将来、職場に持っていく弁当を自分で用意できるように

出典:Nishihama – stock.adobe.com

 息子は、できれば将来、一人暮らしをしたいと言っています。私もいつまで面倒を見られるか分かりませんし、簡単なメニューでいいので、自分で調理できるようなってほしいと考えていました。  職場での昼食も、弁当を持っていけるようになれば、これに越したことはありません。そこで休校中に「弁当、作ってみない?」と声を掛けてみました。  けれど、返ってきたのは「嫌だ」とつれない返事。いつもならここで引き下がるのですが、この機会を逃すと、次はいつチャレンジできるか分からないと思い、息子の重い腰を叩きました。  「本当にやるの?」と面倒くさそうにしている息子に、「おかずは何がいい?」と聞きました。すると、もともと食いしん坊な息子は、ぱあっと顔を輝かせ「鶏のから揚げは外せないでしょ。あとピーマンの肉詰めと、ミートボールと…」と食べたいものを次々に挙げました。弁当の中身を具体的にイメージすることで、少しモチベーションが上がってきたようです。  そこですかさず「じゃあ、スーパーで材料を買ってくるから、その間に台所でフライパンやまな板などを準備しておいて」と言って、ささっと家を出ました。ぐずぐずしていると「やっぱりやりたくない」と言いだすのが予想できたので、半ば強引に事を進めたのです。

実際に調理してみると、初めて気付くことがいっぱい!

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 帰宅後は、息子に料理本やレシピサイトを見せて、大体の作り方を覚えさせ、大好物のピーマンの肉詰めから調理スタート! この時、息子は初めてピーマンを切ったのですが、中に種がたくさん入っているのにびっくりしていました。私は「今まで、こんなことも教えていなかったんだな」とこれまでを振り返り、反省しました。  その後も、ウインナーに切り目を入れて炒めたり、下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶして揚げたりと、調理は順調に進みました。から揚げはやけどが心配でしたが意外と上手にできて、本人も出来栄えに、にんまり笑います。どうやら少し自信が付いたようです。  仕上げの盛り付けは、少し難しそうでした。弁当作りの本を参考にしながら、彩りも気にしつつ、おかずを配置。特に苦戦したのが、から揚げです。弁当箱がやや浅かったので、ボリュームのあるから揚げを詰めるとふたが閉まりません。「どうしよう」と悩んでいたので、「半分に切ったらいいよ」とアドバイスしました。  無事にふたが閉まると、ようやく初めての弁当が完成! 息子は記念に写真を撮って「お母さんが作る味とは、ちょっと違うな」と首をかしげながらも、最後までおいしそうに食べていました。少し分けてもらいましたが、結構おいしかったです。  息子に感想を聞くと「面白かった」という返事。これからも機会を作って、いろいろなおかずの作り方を教えていきたいと思っています。 (ファンファン福岡公式ライター/牧野ゆか)

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