子育てをしていると日々色々なハプニングに遭遇しますよね。 特に子どもの怪我や病気には何度もひやっとした経験があります。 今回は、娘が怪我をした時に自分の取った行動で、後にパニックになり大後悔した話をします。
金曜日の寝る前に事件は起きた!
金曜日の夜。仕事と家事と育児に追われて疲れはMAX。
当時3歳のおてんばな娘と1歳の息子をお風呂には入れたので、あとは食器を洗って、歯磨きをして、絵本を読んで寝かしつければ本日のタスクはすべて完了です。ゴールはすぐそこまで見えている! 頑張れ私! と最後の力を振り絞って、シンクに残っていた食器洗いを始めました。
すぐ近くの寝室では、娘と息子が布団の上でじゃれあっている笑い声が。ちらちらと様子を確認しつつ、目の前の洗い物を片付けることに夢中になっていました。 すると突然
「痛〜い!!」という娘の大きな声が。
慌てて寝室に駆けつけると、娘が左腕を押さえて悶絶しています。
「どうしたの?」と娘に聞くと
「お布団で転がって遊んでいたら腕がぐきってなったの」娘が苦しそうに答えます。
すぐに腕を確認するものの、特に腫れている様子はなし。腕も折れてはなさそう。捻ったのかな? ということで、
「とりあえず、一旦冷やしてみようか」と娘に保冷剤を渡して様子を見ることにしました。
この時点で22時過ぎ。しばらく冷やせば落ち着くかな? と判断した私は、娘を布団で休ませて、先に息子を寝かしつけることにしました。息子をおんぶしますが全然寝てくれません。娘はその間、保冷剤を左肘に当ててぎゅっと目をつぶっていました。
汗びっしょりで苦しむ娘
それから20分ほど経過しました。
寝かしつけを諦めて息子をおんぶからおろし、 娘の元へ行くとさっきよりも苦しそうな表情をしています。 私はだんだん不安になってきました。
「痛みはどう?」と聞くと娘は
「いたい」と一言。そして
「ママはあっち行って!」とものすごく怒っています。
「ママは、弟くんの方が大事なんでしょ!」と。もう一度確認しようと腕に触れようとすると
「ぎゃーーー!」と大絶叫。娘は汗びっしょりです。
これは、ただごとではない。
ちゃんと確認せずに娘を放置してしまったことに大後悔。娘の苦しむ様子を見て私はパニックになりました。
「ごめんね。痛いよね。ごめんね…」 娘にひたすら謝りました。
「私はもうすぐ天国にいくの?」娘が弱々しく聞いてきます。
「そんなわけないでしょ! 大丈夫。絶対大丈夫だよ!」と泣きそうになりながら答えました。
痛みの原因は脱臼だった!
なんとかしなきゃ! こういう時ってどうしたらいいんだっけ?
救急車? 救急病院?… #8000があった!
そこでようやく#8000(小児救急医療電話相談)のことを思い出し、 電話をかけました。 電話に出たのは、優しい口調の女性看護師。 私はたどたどしく状況と娘の様子を伝えました。 すると、看護師さんが一言。
「お母さん、それは脱臼だと思います」
脱臼?! 脱臼の経験がない私は、脱臼をするとどういう状態になるのかこの時まで知りませんでした。病院に行けば解決するでしょうと言われたので、近隣の夜間病院を紹介してもらい病院へ。
先生は左肘に触れると
「これは肘の亜脱臼ですね。すぐに元に戻りますよ」と一瞬のうちに治してくれました。
「もうぜんぜん痛くない!」とにこやかに話す娘を見て心からホッとしたのを今も鮮明に覚えています。念の為、レントゲンも撮り、異常がないことを確認してから帰宅しました。
脱臼の経験がないとはいえ、ちゃんと確認しなかったことに大後悔。こんなに痛いのにママは弟の寝かしつけを優先するんだ… 痛みに耐えていた娘は絶望したことでしょう。娘に辛い思いをさせてしまい大反省の母でした。
その後しばらくは「寝返りで遊ばないように!」と子ども達に目を光らせていましたが、今のところ再発することもなく元気に過ごせています。そして今では
「あの時は痛くて本当に天国に行っちゃうかと思ったよ」と娘が笑って話してくれるようになりました。
子どもの様子がいつもと違う時には、自己判断せずにちゃんと相談しようと心に刻んだできごとでした。
(ファンファン福岡公式ライター/ぴょんママ)