家族の転勤で福岡での新生活が始まって知った『福岡あるある』の数々! 福岡に家族で越してきた私たちが感じた地元の人とのギャップ、困ったこと、面白かったこととは? 他県から来た人目線で見る「福岡あるある」を紹介します!
(1)福岡といえばラーメンじゃなくうどん!?
私たち家族は転勤族です。今回初めて福岡に転勤になったのですが、いくつかの「福岡あるある」に当たりました。最初に驚いたのはうどん屋の多さでした。
福岡といえば豚骨ラーメンですが、地元の人にしてみるとうどんだって負けていないとのことでした。その証拠にローカルテレビ番組発祥の「うどん体操」なるものまであるのです。新しいうどん屋さんができたと聞けばすぐ取材が入るほどで、地元の人それぞれのお気に入りの店があるようです。
私たちも住んでいる近くでお気に入りの肉うどん屋を見つけました。
(2)だし汁はあごだし!
だしといえば一般的にはいりこだしや鰹だしなどが有名ですが、福岡では「あごだし(トビウオを原料としているだし)」が有名で地元の人たちに深く愛されています。
あごだしの名前には諸説あるようなのですが、地元の方からは「あごが外れるほどおいしいから名付けられた」と聞きました。
今まで「あごだし」を知らなかったので、おいしいだしをもう一つ知ることができてラッキーだったと思っています。
(3)バス停では長い列を見ない?
仕事に行くようになってから気が付いたのはバスの待ち方です。
福岡ではバスを待つ長い列というのをなかなか見かけません。並ぶ習慣がないとかではなく、同じバス停からいくつかの方面に向かうバスが出ているためです。
西鉄バスが網目状にバスを走らせているため交通機関に苦労しません。ただバス停ではしっかり自分の行く方向のバスの確認が必要です。私もぼーっとしていて前の人について行き、違う方向に乗り込みかけたことがありました。
(4)子どもたちが戸惑った掛け声
春休みが明けて学校に通うようになった子どもたちは、体育座りから立ち上がるまでの掛け声や、駆け足の止まり方などで驚いたそうです。
福岡県では、体育座りから立ち上がるときは
「やー!」と立ち上がります。初めて集会で聞いた時は困惑したらしくキョロキョロしてしまったそうです。
他にもそれまで通っていた他県の小学校では
「ぜんた~い、とまれ!」の掛け声で駆け足をピタッと止めていたのに対して、小学校では駆け足をやめる時は
「12345!」と叫んで駆け足をやめたり、中学校から高校はそれが短くなって「123!」で止まります。
他県出身のママ友とはお互いに
「リズミカルに行動することでスピーディーに済ませようとしてるんじゃない? 中学からは掛け声が短くなってるし」という解釈をしています。
(5)強くないと生き残れない!? 今も色濃く残る精神
これはとあるお店で並んでいた時に目の前で起きた少しショッキングなできごとです。
学生さんが並んでいたのですが、そこにおばさんが割り込んできました。学生さんは迷惑そうでしたが黙っていました。
すると周囲から白い目で見られているのを感づいたそのそのおばさんが
「上品にしてたって損するだけだわ!」と吐き捨てて行ったのです。
地元のママ友にこの体験を話してみたところ
「福岡では気が強くないと生き残れないという炭鉱時代の精神が今でも強く残っているところもあるからね、時々そういう体験もするかもしれないね」とのことでした。
他にも人で混んでいる街中などで
「あ~もう邪魔!」と押しのけてくる人にも遭遇することもあり、残念な体験をしました。
福岡県は地元愛が強いところ
福岡県は地元の人の話では、色んな意味で「地元愛がとても強い」地域なのだそうです。その証拠に福岡のいい所を聞くといろんなものを紹介されます。
他国との交流拠点であった歴史的な点からも、他県から来た人にウェルカムの姿勢を見せつつも、自分たちの地元に誇りを持っているのが福岡県だなと感じました。その地元愛の強さに少々困惑することもありますが、地元が好きと自信をもって言える姿はうらやましいなと思えました。
(ファンファン福岡公式ライター/musukari)