年に1度しかない子どもの誕生日は、親にとっても特別な1日ですよね。双子の女の子を育てるわが家は、レストランで誕生日を祝う予定でしたが…。娘たちの誕生日会で、夫がやらかしてしまったのです。
娘の誕生日会を計画
双子の娘たちが7歳を迎える年。近所に誕生日をお祝いしてくれるという新しいレストランがオープンしたので、誕生日会はそのレストランでお祝いすることにしました。
夫に提案すると、張り切って
「じゃあ、予約しておくね!」と言ってくれました。夫は普段から慎重に物事を進めるタイプなので、何の疑いもなく、予約をお願いをすることにしたのです。しかし、これが悲劇の始まりでした。
娘たちにもレストランでお祝いすることを伝えると、とても嬉しそう。その様子を見て、私も夫も誕生日会を楽しみにしていました。
夫がやらかした失敗
当日。私の両親も招待し、期待を膨らませて、自宅から徒歩約5分のレストランに到着しました。オープンしたばかりで新しく、おしゃれな雰囲気です。
出てくる食事はどれもおいしく、会話も弾み、娘たちも楽しそうでした。食事も終盤にさしかかった時、店の照明が少し暗くなり、店のスタッフ達がバースデーソングとともにケーキを持って席まで来てくれたのです!
その様子を見て、娘たちは
「わぁ、ケーキが来た!」と目を輝かせながら歓喜の声をあげました。
席の前まで来ると
「ハッピーバースデイ ディア Kくん(夫の名前)、Mちゃん(私の名前)、ハッピーバースデイ トゥ ユー!」と歌ってくれたのですが、娘たちの名前ではなく、なぜか私たち夫婦の名前でした!!
もしかしてと思った私は、すぐにケーキを見ると… ケーキにも娘の名前ではなく、私たち夫婦の名前が書いてありました。夫の方を見ると、察したようで、下を向いて申し訳なさそうにしています。
私の両親や娘たちは、困惑した表情でケーキを見つめています。どうやら夫が予約の時に勘違いして、私たち夫婦の名前を伝えてしまったようでした。
雰囲気を変えた母の一言
バースデーケーキが私たち夫婦の前に置かれて、さらに気まずい雰囲気になり、夫が謝ろうとしたときです。母が急に大きな声で笑い出しました。
「こんな漫才みたいなことって、なかなかないよ!」そう言って笑い続ける母を見て、娘たちも
「パパおもしろい!」と言って笑い出しました。
私も父もつられて笑い出すと、神妙な面持ちだった夫も笑い出し、また和やかなムードに変わったのです。
そばで一部始終を見ていたスタッフの方が、ケーキのプレートの名前を娘たちの名前に変えてくれて、再びバースデーソングを歌ってくれました。
娘も喜んでくれて、その後は何事もなかったかのようにおいしいケーキを食べてみんな笑顔で帰宅したのでした。
喜んでくれた娘たち
その日の夜、娘たちが私と夫に
「誕生日会楽しかったね! ありがとう」と言ってくれました。この言葉を聞いて、夫はとても嬉しそうな顔をしていました。私も、あのレストランでお祝いしてよかったと心から思いました。
この誕生日会以降、毎年このレストランで娘たちの誕生日をお祝いしています。もちろんレストランの予約は私がしていますよ!
(ファンファン福岡公式ライター / miyuki)